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2021年07月07日

編集者になりたい!未経験でもできる?向いている人は?バイトで経験を積んで憧れの編集者になろう!【体験談あり】

編集 ライター 記事 仕事 バイト バイト タウンワーク大学生の中には「将来、編集者の仕事がしたい」と考えている人もいるでしょう。少しでも就活を有利に進めるため、出版社やWebメディア運営企業で編集のバイトをしたり、インターンをしている人もいます。
編集者の仕事というと、「地味でしんどい作業の連続」と言う人がいる一方で、「自分の感性や知識を生かしてページを作り上げる喜びは何物にも代え難い」と充実感を語る人もいます。
では、実際の編集者はどのような仕事をしているのでしょうか。この記事では、編集という仕事の内容や編集者になる方法、編集のバイトに応募する際の履歴書の志望動機の書き方についてご紹介します。

編集者の仕事とは

編集とは、企画を考え、本や雑誌、Webやアプリの記事コンテンツを作る仕事です。出来上がりをイメージして、ライター、カメラマン、デザイナーなどをまとめて1つのコンテンツに仕上げていきます。

書籍編集者

書籍編集者が取り扱うのは、単行本、新書、文庫、写真集などです。
小説の場合は、作家の作品を出版する仕事で、他の書籍と比べるとやや特殊です。その他、実用書、趣味関連の本、絵本、ノンフィクションなど一般的な書籍の場合、仕事の流れは企画出しから始まります。世の中の関心、売れている本の傾向などから、自分たちの得意なジャンルでの読者の興味を引く企画を考えます。その後、社内会議にかけて通れば、書いてもらいたい執筆者への打診、報酬などの交渉、内容の打ち合わせをします。

執筆者の合意が取れて原稿があがったら、企画に合った内容か、誤りや問題はないかをチェックし、問題があれば著者に確認します。
誤字・脱字や表記などをチェックする作業は校正といい、事実関係や日本語表現の誤りまで確認、指摘する作業を校閲といいます。担当の編集者の確認と並行して、プロの校正・校閲者に依頼することが一般的です。
次に、デザイナーに原稿や写真などの素材を渡し、レイアウトしてもらいます。文字の大きさや書体を決め、写真や図を配置し、印刷所に入稿。印刷所から校正用のゲラが届いたら初稿、再校など何度かチェックを行って校了します。その後、印刷、製本されて本が完成します。

雑誌編集者

文芸誌、研究者の専門誌からファッション誌、情報誌、趣味の雑誌まで、ジャンル、内容、体裁などにより雑誌編集の仕事も異なります。
仕事の大まかな流れは書籍編集と同じです。企画の段階で取材対象や表現方法、依頼するクリエイター、予算、スケジュールなどを考え、企画が通ったら手配します。編集プロダクション、ライター、カメラマン、モデル、スタイリスト、イラストレーターなど、内容によりさまざまな職種の人と連携します。編集者は取材や撮影に立ち会い、ライターやカメラマンなどの指示を行い、写真や原稿などの確認、誌面のレイアウトをデザイナーに依頼し、初稿から校了まで担当します。

漫画編集者

漫画の編集者の仕事は、漫画本でも雑誌での掲載でも基本的には書籍編集の仕事と似ています。漫画家に依頼し、原稿を受け取ってから内容をチェックするだけでなく、漫画家とともにストーリーなどを考えることもあります。

Web・アプリ編集者

現在では紙媒体に変わって主流になっているのがWeb編集者。Web編集の仕事も、企画立案から始まります。企画に沿ってライター、カメラマンなどに依頼し、取材や撮影のディレクション、原稿や写真、図などのチェック、Webデザイナーへのデザインの依頼などを行います。
Webメディアを運営している企業をクライアントとしてコンテンツを納品する仕事では、クライアントの要求にきめ細かく対応する必要があります。PV数、セッション数、検索順位などさまざまな目標数値が設定され、クリアできているかどうかを常にチェックされます。

編集者になるには

大手出版社に就職するには、筆記試験や面接などに合格する必要があります。一方、中小の出版社や編集プロダクションでは、アルバイトから社員になるケースも見られます。

出版社で働く

正社員のほか契約社員、業務委託、アルバイトなどさまざまな雇用形態の編集者がいます。経験を積んでフリー編集者となった人が、出版社に席を借りて特定の書籍や記事を担当すということもあります。
まずはアルバイトから始めて編集を実地で学び、経験を積むのもいいでしょう。大手出版社への就職は狭き門ですが、中小の出版社ではアルバイトで優秀だと認められた場合、そのまま社員になれることもあります。

編集プロダクションで働く

編集プロダクションとは、出版社などから委託されて書籍や雑誌などの編集・製作を行う会社のことです。企画立案から1冊丸ごと作る場合もあれば、雑誌の一部ページだけを担当することもあります。紙媒体だけでなく、Web編集を手掛ける編集プロダクションも増えてきました。
紙媒体の編集者の場合は、コンピューターで印刷物を作成するDTPの技術を身につけておくと役立ちます。

Webメディア運営企業で働く

大規模サイトから特定のターゲットに絞ったサイトまで、Webメディア運営企業では人材が不足傾向にあります。雇用形態も紙媒体と同じくさまざまです。
「ITに詳しくない」と心配する人も多いのですが、必ずしも専門知識や特別な資格が求められるとは限りません。基本的なPC操作に加え、仕事の内容によりフォトショップやイラストレーターなどクリエイター系ソフトが使いこなせると有利です。さらにHTML、CSSなどWebシステムに関わる言語の基礎が理解できていればプラスに働くでしょう。

編集者の仕事はつらい?楽しい?体験談を紹介

まずは編集者ならではの、辛いところ

◆取材を受けてもらえない
「そもそも取材を受けてもらえないこと。取材を断られると残念ですし、落ち込みます。また、取材時は盛り上がったのに、その後の原稿確認で大量の修正依頼が入ったときは残念な気持ちになります」(女性・WEB編集)

◆板挟みになることも
「著者、取材先、デスク(上司)との板挟みになること。それまでも確認しながら進めてきたのに、『えっ、今さらソレ?』なんて指摘もしょっちゅう。著者や取材先の機嫌を損ねるわけにもいかず、スケジュールもずらせないし、毎日、気持ちをすり減らしています」(男性・編集プロダクション)

◆企画に煮詰まる!
「毎月、企画を出さなくてはいけないのに、おもしろいネタがまったく思い浮かばないとき。後輩や同僚にいい企画で先を越されたときは、悔しい」(男性・書籍編集)

◆締切が厳しい
「ノルマや締切に追われているとき。昔ほどではないものの、徹夜作業が続くとき。複数の仕事を同時並行しているので、思い入れなく『こなしているな』と感じるのは、なんともやりきれない気持ちになる。」(女性・雑誌編集)

辛くてもやっぱりやめられない! 編集の仕事の楽しいところとは?

◆自分の企画がかたちになる!
「一冊の本、企画がかたちになること。何度やっても『自分がつくった本が出た』という感慨はひとしお」(男性・書籍編集)

◆作品が世に出て多くの人に読まれること
「著者と二人三脚でつくった作品が、たくさんの人に読まれ、この世に出ること。苦労が報われる瞬間!」(女性・書籍編集)

◆なかなか会えない人や場所に行ける
「取材でないと会えない人に会えたり、特別な場所に行けない場所にいけることのは、編集の仕事の楽しいところまた、思い入れの強い企画が多くの人に読まれたとき。WEBだといいね! やツイッター、コメントなどの反応が見えるので、多くの人の反応は格別。また記事を読んだ人が、アクションを起こしてくれるのもうれしいです!」(女性・WEB編集)

辛いこともあるけれど、やっぱり楽しいから続けている、との声が聞かれました。大変なぶん、やりがいも大きそうです。

編集者に向いている人

実際に仕事をしてみないとわからないことは多いものの、やはり向き不向きはあります。編集者には何が求められるのか、主なポイントを挙げてみましょう。

企画力のある人

企画力は何より重要です。おもしろい企画が出せなければ編集者にはなれません。「こんな本が作りたい」「こんな記事があれば」などと日頃からアイデアを考えたり、あたためたりしている人は、編集者に向いているといえます。
柔軟な発想も大切です。媒体に合った切り口で物事をとらえるには、常識や思い込みを捨て、さまざまな角度から物事を見る力が求められます。

トレンドに敏感な人

世の中の動きをキャッチし、トレンドを分析することは、企画出しに必要不可欠です。最先端の情報を入手し、最新のイベントやお店には積極的に足を運ぶなど、好奇心旺盛に活動できる人が向いています。

コミュニケーション力が高い人

編集者は作家、ライター、カメラマン、取材先、デザイナーなどさまざまな人と一緒に仕事を進めるので、高いコミュニケーション力が必要です。同じゴールを目指し、全体に目配りをしながらチームを引っ張っていくリーダーシップも求められます。

文章を読んだり書いたりするのが好きな人

おもしろい企画を生み出すには、幅広く情報を吸収し、教養を身につけることが大切です。日頃から本や雑誌、新聞、Webメディアなどで文章を読んだり、思いついたことを書きとめたりするのが好きな人が向いてます。

スケジュール管理能力の高い人

スケジュール通りに進行しないと、予定した日に本や雑誌が出ません。編集者は締め切りに追われながら、複数の作業を並行して進めていきます。取材申し込みの電話を切ったら、デザイナーと打ち合わせ、次はイラストの発注、先行取材した記事の校正など、一日の中で幅広い仕事をこなします。クリエイターたちの仕事の進行状況のチェックも必要なので、高いスケジュール管理能力が求められます。

未経験でも編集の仕事はできる?

未経験から編集者として採用されるケースもなくはありません。特に編集プロダクション、WEB編集部などでは、未経験歓迎ということもあるようです。ただし、現実的には経験・知識があったほうが有利ですし、そのためにスクールに通う人もいます。

ただ、意外と多いのが、編集部や編集プロダクションでアルバイトを積み、そのまま正社員になるケースです。アルバイト先の編集部の正社員登用のほかに、他社への就職活動で「編集経験がある」とアピールすることで、他社で編集者になったという人もいます。編集者になりたいのであれば、アルバイト経験は大きな武器になるでしょう。

【履歴書】編集のバイトに応募する際の志望動機の書き方

編集者に憧れる人は多く、バイトの求人にはたくさんの応募者が集まります。夢に向かって第一歩を踏み出せるよう、ポイントを押さえた志望動機でアピールしましょう。

志望動機のポイント

「本や雑誌が好き」では当たり前すぎて、アピールにはなりません。応募先の会社の出版物、Webメディアをよく見て、感動した点や好きな点を志望動機に書きましょう。
アルバイト編集者として何を求められているかを的確に示すことで、コミュニケーション力の高さをアピールすることもできます。その上で、将来編集者になりたいという熱意を伝えましょう。また、忙しい職場ではシフトを多めに入れられることも有利に働く可能性があります。

志望動機の文例

◆文例1 書籍編集がメインの会社
小学生の頃から本が大好きで、図書館で長い時間を過ごしました。貴社の児童図書を通じて世界の文学に触れたことは、大きな財産となっています。編集アシスタントの仕事を通して本を作る現場を経験し、将来は編集者となって自分自身で児童書を手掛けてみたいと強く願っています。

◆文例2 女性向けファッション雑誌
貴誌の大ファンで、過去5年は毎号購入し、憧れを募らせてきました。最新トレンド、注目アイテムの紹介に加え、毎日の着回し術など身近なテーマが取り上げられ、とても役立つお手本です。昨年まで編集者養成講座に通い、編集の基本を学びました。貴誌に関する知識やアルバイトをしたいという熱意は、ほかの人より高いと考えております。週4日は勤務できますので、よろしくお願いいたします。

◆文例3 Webメディア運営会社
貴社のサイトは毎日チェックして、美容とファッションを中心に情報を仕入れています。自分のような美容マニアが知りたいことや、海外の最新美容情報など興味を引かれるコンテンツが満載で、とても有益です。私は情報発信をする仕事に興味があり、将来は編集者を目指しています。ぜひこのサイトの編集に自分も携わらせてください。よろしくお願いいたします。

編集とは、自分の作品を世に送り出す仕事

Webメディアが増え、本や雑誌の紙媒体にとどまらず、編集者の仕事の枠が広がりました。自分の頭で企画を考え、本や雑誌、記事など自分の作品に仕上げて世に送り出すことができるのは、編集者の醍醐味でしょう。
常に新しい情報を入手してトレンドを分析するなど日々の努力は欠かせませんが、それを目に見える形に反映させられるクリエイティブな世界はやはり魅力的です。興味のある人は、まずアルバイトを通して現場の仕事に触れ、経験を積んでみるのがいいでしょう。

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※2018年1月9日公開の記事を更新しました。

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