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2015年05月11日

【動画あり】宇宙とつながる!?小型人工衛星と交信する宇宙バイトを実施!


小惑星探査機「はやぶさ2」の未知への挑戦を応援する『タウンワーク』で、第4弾となる激レア“宇宙バイト”が募集された。

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今回のバイトは、小型衛星と交信を行うなどの体験モニターとしてJAXAの研究に参加し、レポートにまとめるというものだ。このアルバイトを実施した2名の参加者に密着した。

宇宙やJAXAに憧れる2名がバイトに参加!

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小林優作さんは子供の頃、宇宙飛行士になることが夢だったという。

小林さん「文系の大学に進学し、宇宙飛行士という夢はあきらめましたが、バイトであれ、どんな形でも宇宙の仕事に携わりたい!という思いで応募しました。全力で取り組んで、これからの宇宙技術に貢献したいです」

林優希さんはJAXAの中で働けることに胸を高鳴らせていた。

林さん「JAXAでバイトなんてスゴイ!と思ってエントリーしました。普段会うことのないJAXAの方々と関われることがすごく楽しみです。こんな特別な機会をもらえたので、得られるものは全部吸収したい」

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意欲的な2人をJAXA職員も温かく迎え入れ、まずはSDS-4の試作モデルを前に、その役割などを説明してくれた。

小型衛星についてさらに詳しく。専門家による講義で学習

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バイトの2名は、まずはJAXA職員と東京理科大学の木村教授による講義で小型衛星や運用管制について学んだ。

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今回交信する小型衛星「SDS-4」は2012年に打ち上げられたもので、高度677kmの地球周回軌道上にあり、約100分で地球1周するという。縦・横・高さ約50cm、質量約50kgというコンパクトな体には、宇宙実証を行う様々なミッション機器が詰まっている。

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宇宙バイトで行う仕事内容は、衛星に向けて管制室が送った司令(コマンド)に対して、送り返してきた情報(テレメトリ)を受け取り、データに異常がないかチェックする作業。そして、その業務もアイマークレコーダーという視線追跡のための研究機器をはめて行う。

このバイトは「一家に一台My衛星」という未来に備え、技術向上や一般化を目指し、JAXAと東京理科大学が共同で行う宇宙研究の一環。そのためにも2人のようにこれまで人工衛星の開発や運用に関わったことのない人が行うことが重要だという。

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そんな期待を背負ったバイトたちは小型衛星運用室に入室。JAXAのジャケットに身を包んで、宇宙バイトに挑んだ!

JAXAの一員として、小型衛星と交信!

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バイトの2人は約100ページもある分厚いマニュアルを手渡され、具体的な業務内容の説明を受けた。人工衛星と通信ができる約10分間に、衛星から送られてくるデータをマニュアル通りにもれなくチェック。その報告をSC(Satellite Conductor)という運用リーダーに行うというものだ。

最初に林さんから行うことに

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まずはリハーサルで挑戦してみたところ、10分以内にはチェックしきれなかった。

その反省を活かしていよいよ本番!

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時間の焦りを感じながらも、膨大な情報量を的確にチェックし、本番では時間内にすべてを行うことができた。

続いて小林さん

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小林さんも林さん同様、リハーサルでは10分間ですべてのチェックが行えなかった。

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そこで本番までのわずかな時間で改善点を考え、マニュアルの文字を読み込まず、画の指示に従って行うようにした。その切り替えが功を奏し、実際のバイト業務では見事に遂行できた。

宇宙とつながる未知なる経験は、2人の未来の刺激に!

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小型衛星の運用業務のほかに、現在開発中の実験機器の作業現場を見学したり、小型衛星が撮影した地球の写真のダウンロード作業を行ったり、充実した1日をおくった2人。

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今回の業務を記すレポートも今後の宇宙研究のためにと真剣に行った。

そんな2人に今回の宇宙バイトについて振り返ってもらった。

林さん「宇宙を知らない私にとって、衛星からメッセージを受け取ることで宇宙をより身近に感じられました。万人に役立つものにしたいと小型衛星の研究を続ける皆さんを見て、私も自分の道にまっすぐに特化した分野で頑張っていきたいと思いました」

小林さん「パソコンと向き合う作業でしたが、人工衛星と通信しているという実感があって嬉しかったです。JAXAの方をはじめ、宇宙研究に携わる皆さんがいきいきと働いているのが印象的で、目標に向かってまっすぐに進んでいる姿は刺激になりました。自分もお金ではなく夢や目標のために働く大人になりたい」

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たった1日ではあったものの、JAXAの一員として宇宙バイトをやり切った2人。この経験をして、2人はひと回り大きくなったように見えた。

(c)JAXA

(c)JAXA

【コラム】
●宇宙バイトスペシャルコラム No.4
「はやぶさ2」~6年間の旅路を支える力~

どんな人工衛星もどんな探査機も、打ち上げからそのミッション遂行まで、地上とのコミュニケーションは不可欠だ。「はやぶさ2」の場合も、長野県にある臼田宇宙空間観測所を中心に、国内外の複数の宇宙局が探査機とのデータ通信を行い、神奈川県のJAXA相模原キャンパスの運用管制室がそれをとりまとめる。探査機の状態や飛行位置を正確に把握した上で、軌道決定を行ったり、エンジン噴射などの指示を行うのだ。「はやぶさ2」の6年間、約52億キロの旅路は、NASAなど海外機関を含む、多くの人の力に支えられている。

◆関連リンク 
「はやぶさ2」カウントアップレポート
http://fanfun.jaxa.jp/topics/hayabusa2/

◆その他、「はやぶさ2」の詳細や現在の状況などは、JAXA特設サイトを参照
http://fanfun.jaxa.jp/countdown/hayabusa2/index.html

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