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2020年01月28日

森保まどか(HKT48)インタビュー 「譜面を追うだけでなく自分で考えて自分の表現をしました」

森保まどか HKT48 アイドル ピアノ タウンワーク townwork福岡を拠点とするHKT48の1期生で、エレガントな美貌が際立つ森保まどかさん。中学時代にはピアノの全国コンクールで入賞歴もあり、『芸能界特技王決定戦 TEPPEN』のピアノ部門で優勝しました。その実力を活かし、ピアノソロアルバム『私の中の私』を発売。これまでのアイドル活動とピアノへの想いについて伺いました。

 

ピアノの練習が厳しくても後に引けませんでした

――ピアノは6歳から8年間、習っていたそうですね。

小学生の頃は学校から歩いて帰ったことがないです。授業が終わったら、親が車で迎えに来て、そのまま往復で1時間かかる教室に通っていたので。だから、放課後に友だちと遊んだこともありませんでした。

通っていたのが街の音楽教室みたいなところではなく、ピアノの先生のお子さんたちが習いに来るような、コンクールを目指す教室だったんです。近所の詳しい人に探してもらって、そこに通うことになったんですけど、レッスンはすごく厳しかったです。

――それでもやめずに通うくらい、ピアノが好きだったんですか?

昔はそんなに好きじゃなかったです(笑)。それより遊びたかったから、辛いなと思ったときもありました。でも、始めたのが幼稚園のときで、ピアノを習うことが流行っていて「私もやりたい」と親に話したんですね。そしたら「やるなら一生懸命やらないとダメだよ」と言われて約束したので、後には引けませんでした。

――将来はピアニストになろうと?

ピアニストを目指そうとは考えませんでした。全国大会に出るようになるとなおさら、自分のレベルがわかって、しかも上には上がいる中でも、ひと握りしかピアノで食べていくことはできない。自分が目指せるとしたらピアノの先生かなと、小学生なりにザックリ思ってました(笑)。

 

劇場でファンの方の温かさに支えられました

森保まどか HKT48 アイドル ピアノ タウンワーク townwork――そんな中で、中2のときにお父さんがHKT48のオーディションに応募書類を送っていたそうですね。

私の知らない間に。父親だから、自分の娘が一番かわいいと思っていたんじゃないですか(笑)? 自分では芸能界もアイドルも全然わからなかったんですけど、長崎に住んでいたので、オーディションで都会の福岡に行けるのが嬉しかった感じです。その頃に出ていたAKB48さんの「Everyday、カチューシャ」のCDを初めて買って、最終審査で歌いました。

――ダンスも未経験だっとか。

はい。オーディションに受かってから、夏休み中にずっとレッスンだったんですけど、本当に大変でした。私は初心者の中でも全然ダメダメで、運動もやってなかったから1日練習すると体力的にキツすぎて。毎朝起きたら、すごい筋肉痛でした。

――そこもピアノのように地道に練習して、乗り越えたんですか?

自主練もいっぱいやりましたし、場数を踏んだのが大きかったと思います。デビューしてお披露目した時点で、フレッシュさは出ても完成されたパフォーマンスでなかったのが、劇場で温かい目で見守ってくれたファンの方に支えられたり、鍛えてもらった気がします。

 

立ち位置は気にしてメラメラします

森保まどか HKT48 アイドル ピアノ タウンワーク townwork――アイドルのやり甲斐や楽しさも、活動しながら見つけていったわけですか?

最近のほうが楽しめている感じです。握手会も最初は緊張でたどたどしかったのが、今はファンの皆さんと他愛ない話ができると、温かい気持ちになれます。私はラジオもやってますから、自分で話をリードして、限られた時間の中で楽しんでもらえるように、終始考えてます

HKT48は仲は良いんですけど、ライバル意識でメラメラしていた時期もあって。今はメンバーが全体的に少し大人になって、余裕を持って活動を楽しめているようにも思います。

――おしとやかなイメージのまどかさんも、メラメラしていたんですか?

私、めっちゃメラメラしますよ。立ち位置とかすごく気にします。選抜メンバーには入れていただけてましたけど、その中での浮き沈みは結構激しくて。悔しいと思ったときは、応援してくださるファンの方を増やそうと頑張ったり、SNSの更新頻度を増やしたりします。悔しかったらそのまま「悔しい」とか、赤裸々に書いちゃってます。

 

いろいろなお仕事をひたすら乗り越えてきました

森保まどか HKT48 アイドル ピアノ タウンワーク townwork――ピアノをアイドル活動の武器にしていこうとも、早くから思っていたんですか?

最初はあまり思ってなかったかもしれません。なぜかわからないんですけど、ファンの方に「あまりピアノのことに触れたらダメなのかな?」みたいな雰囲気があって。自分からもピアノに関しては、むしろ最低限のことしか言いませんでした。

ライブで弾くことはあっても、たぶん自信がなかったんです。コンクールのために決められた楽曲を毎日何時間も練習して覚えることに慣れすぎていて、人前でパッとラフな感じで弾いたことはなかったので。

――では、今回のピアノソロアルバムのきっかけにもなった『芸能界特技王決定戦 TEPPEN』の話が来たときは、どう思ったんですか?

最初はデビューして3年目くらいでしたっけ? 番組もピアノ部門があることも知ってましたけど、正直、当時は日常的にピアノを弾いてもいなくて。だから嬉しかった一方で、驚きもありました。

――2014年1月放送分で初出場して、翌年10月放送の『秋の陣』で3度目の挑戦で優勝。ピアノソロアルバムの発売も発表されました。それから長い時間を経て、この2020年に『私の中の私』が発売。心構えはずっとしていたんですか?

アルバムに向けて練習、ということはなかったです。アイドル活動のいろいろなお仕事ごとに集中して、ひたすら日々を乗り越えてきました。

 

ピアノアルバムは初挑戦のジャンルの曲ばかり

森保まどか HKT48 アイドル ピアノ タウンワーク townwork――松任谷正隆さん、武部聡志さん、鳥山雄司さん、本間昭光さん、伊藤修平さんと錚々たる顔ぶれが、クラシックの名曲カバーと書き下ろしの2曲ずつをプロデュースした構成で、R&B、ジャズ、ヒップホップから沖縄の島唄まで、実に多岐に渡っています。

本当に多種多様という感じです。私は王道のクラシックしか弾いたことがなかったので、初めて挑戦するジャンルばかり。曲を聴くごとに衝撃がありましたけど、次第にそういう感覚に慣れていって、柔軟に対応していけたと思います。

――配信番組で「もともと先生に言われたまま、水みたいにピアノを弾く」と話してました。

それが私のピアノの一番の特徴でした。言われた通りに全部弾けるけど、指導してくれる方と同じ弾き方になってしまう。良いのか悪いのかわかりません。でも、今回は自分で考えた自分の表現ができました。

特に武部さんプロデュースの『幻想即興曲』(ショパン)は、譜面的には弾きやすかったんです。その分、いろいろな表現をしないといけなくて、自分の中でハードルは高かったです。あと、鳥山さんの曲はギタリストの方ならではの音の展開が全面に出ていて、リズムの取り方が難しかったです。

本間さんの島唄の『17END』はすごく楽しかったです。ピアノを録る前に、三線奏者の方と沖縄民謡の歌い手の方が来てくださって、レコーディング風景を見てイメージを広げて弾きました。今回の楽曲の中で異質の演奏だったと思います。

――松任谷さんのオリジナル『即興曲#727』は“超絶技巧曲”と銘打たれて、演奏を倍速にしたデモ音源を、その速さのまま弾いたそうですね。

あれは本当に大変で、最後のレコーディングにして一番緊張しました。途中で行き詰まって「無理かな……」とも思ったんですけど、息抜きをしながら弾きました。手が冷たくて動かなくてもダメだし、ずっと弾き続けて手がダレてもダメ。だから、しょっちゅう手を洗いに行ってました。本当に濃厚なレコーディングでした。

 

いつかオーケストラの前でピアノを弾きたいです

――今はアイドル活動とピアノは繋がっている感じはしますか?

表現という意味では、歌やダンスで伝えるか、ピアノを使うか、方法は違っても共通点は多いと思います。自分の心情的には、1人のお仕事が増えて、そっちが続くと、HKT48の現場に帰ってきたときにホッとします。

――ピアノソロアルバムがリリースされて、夢がひとつ叶ったかと思いますが、今後さらに成し遂げたいことはありますか?

オーケストラの前でピアノを演奏してみたいです。大きなコンクールだと、金賞とか3位以内に入った方ができることなんですよ。私は本気でピアノをやっていたとき、結局達成できなかったので、いつかオーケストラと競演できたらいいなと思います。

――まどかさんは膝のケガで劇場公演をお休みしていた時期もありましたが、苦しいときに立ち直るためにすることはありますか?

音楽を大きな音でかけて聴きます。自分の中で思い悩んだり、誰かに相談するより、他のことで発散して気分転換することが多いです。

――では最後に、まどかさんはやりたかったバイトはありますか?

ごはん屋さんの厨房がいいかもしれません。賄いをいっぱい食べられそうだから(笑)。

森保まどか HKT48 アイドル ピアノ タウンワーク townwork

■Profile
森保まどか
(もりやす まどか)
1997年7月26日生まれ。長崎県出身。
2011年にHKT48の1期生オーディションに合格。2013年3月発売の1stシングル『スキ!スキ!スキップ!』から2019年4月発売の12thシングル『意志』まで、1曲を除きすべて選抜入り。2014年11月発売のAKB48の38thシングル『希望的リフレイン』でも選抜に入っている。2015年9月に写真集『森のモノローグ』を発売。2013年4月からラジオ『HKT48 渡辺通り1丁目FMまどか~まどかのまどから~』(FM福岡)でパーソナリティを務めている。ソロピアノアルバム『私の中の私』を2020年1月に発売。

◆森保まどか OFFICIAL Twitter:@madoka_726_hkt
◆森保まどか OFFICIAL Instagram:@madokamera_48
◆HKT48 OFFICIAL SITE:http://www.hkt48.jp/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

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