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2017年02月07日

職場、ママ友…人間関係のストレスには“断捨離”が効く?! 「気の遣い過ぎ」からの脱却方法

職場、ママ友…人間関係のストレスには“断捨離”が効く?! 「気の遣い過ぎ」からの脱却方法
「人間関係のストレスに断捨離!?」。そう思う人も多いかもしれません。でも、そもそも断捨離というのは「モノ」だけに限ったことではないんです。「ありすぎる=過剰」である全てのものが対象であり、解決法は減らすこと、手放すこと。人間関係においても効果絶大なんです。そこで今回は断捨離トレーナーとして活躍する檀葉子さんに、「気の遣いすぎ」に効く断捨離、人間関係の仕分けのお話を伺いました。

職場での「申し訳ない」は不要! スキルを磨いて堂々と休める環境を作ろう

職場、ママ友…人間関係のストレスには“断捨離”が効く?! 「気の遣い過ぎ」からの脱却方法
職場の気遣いストレスといえば、「子どもが病気で突然休むことになってしまった」「子どもの行事ごとで仕事を休みがち」「年末年始や土日にあまりシフトを入れられない」などのシチュエーションが挙げられます。こういったとき、職場の人たちに「申し訳ない」と思い、気を遣ってしまうというのはよくあること。

「職場というのはさまざまな人が集まる場所ですから、気を遣って当たり前です。気遣いではなく、コミュニケーションのひとつととらえてください。職場は学びの場と考えましょう」と檀さん。
子どもがいる人以外にも、親の介護や家族の病気、自分自身の病気やケガなど、急に休まなければいけない状況はいくらでもあるはず。ではどうして「申し訳ない」と思ってしまうのか。「それは自分のスキル不足に引け目を感じているからかもしれません。ならばスキルを磨いて堂々と休める環境を作り出しましょう」。

また、周囲が急に休む際には、「いつでもサポートしますよ」という姿勢を見せることも大事。困ったときはお互いさまの精神に気持ちを持ち変えていきましょう。

気持ちの整理法

①職場は学びの場。気遣いではなく、コミュニケーションのひとつととらえよう
②「申し訳ない」はやめる。スキルを磨き、日々の仕事を精一杯こなそう
③同僚へのサポートも忘れずに。お互いさま精神で付き合おう

ママ友全てと同じ付き合いは無理と割り切ろう

職場、ママ友…人間関係のストレスには“断捨離”が効く?! 「気の遣い過ぎ」からの脱却方法
ママ友との付き合いに関してはどうでしょうか。働き始めると、専業ママとの付き合いで、「仕事の話はしない」「忙しいそぶりを見せない」などの気遣いが発生しそう。また、幼稚園や学校の行事をあまり手伝えないことで「申し訳ない」と思うなどの気遣いがありそうです。

つまり、働いていることで、ママ友から「嫌われないよう」「仲間外れにされないよう」気遣いすることが増えるかもしれません。

しかし、これも「なぜそう思うのか」を考えてみてと檀さん。「本当に嫌われているの?仲間外れにされているの?『こうしたらいけない』といったネットやテレビなどからの情報に惑わされていませんか」。

また、いい人でいたいと思うことで、かえって人間関係を悪くしている可能性もあるといいます。「全ての人にいい顔はできない」というスタンスを持つことも大事。「それぞれ趣味嗜好は異なります。万人と同じ付き合いをするのは無理だと割り切れば、気持ちも楽に。よく思われようとしている相手は自分が本当に好きな人?自分自身に聞いてみると、案外違うことも多いはずです」。

気持ちの整理法

①ネットやテレビなどの「こうしてはダメ」という情報に惑わされていないか考えよう
②「全ての人にいい顔はできない」というスタンスを持つ
③相手は自分が本当に好きな人なのか、自分に問いかけよう

「今の自分にふさわしいかどうか」で、周りの人を整理しよう

職場、ママ友…人間関係のストレスには“断捨離”が効く?! 「気の遣い過ぎ」からの脱却方法
気持ちを整理できたら、次に自分に必要な人と、そうでない人の仕分けを行います。ポイントは以下の3つ。この仕分けで大事なのは、「今」と「自分」という軸だそう。

仕分けるときのポイント

①今の自分にとって、どの場が大事(必要)なのか
②今の自分を高めてくれるか。欲求を満たしてくれるのにふさわしいか
③今の自分が、その場やその人を好きと思えるかどうか

「現代社会では周りに人が多すぎます。いつの間にか、自分という軸ではなく、他人優先になっていることが多い。それを自分に軸を戻して考えようとトレーニングをするのが断捨離です。仕分けといっても、その人との関係を断つわけではありません。『今の自分にふさわしいかどうか』を考え直す作業なのです」。

整理したい相手と付き合うコツは、距離を置くこと、余計なアクションをおこさないこと

職場、ママ友…人間関係のストレスには“断捨離”が効く?! 「気の遣い過ぎ」からの脱却方法
「今の自分にふさわしいと思えなかった人との付き合い方で大事なのは、『距離を置く』こと、『余計なアクションをおこさない』こと。例えば相手からメールがきた場合、返信はするけれど、すぐにではなく、一呼吸あけて翌日に返信をするなどです。相手にどう思われるか心配になるときには、自分はどう生きたいのかを考えてください。『嫌いな人と付き合いながら、これから先生きていくの?』そう思えば、思い切って行動できるものです。また、距離を置くことで関係性が変わるものです。嫌だった相手が数年後には付き合いたい相手に変わることはよくあることです」。

モノも人間関係も、キャパオーバーは疲れる原因。断捨離をして「自分」という軸をしっかり持つと、他人に振り回されることなく生活ができるようになるそう。みんなにいい顔をして疲れるよりも、その原因である人とは適度な距離を置き、自分に余裕を持つことが大切。「自分と向き合い、ストレスのない生活を送るようになると、自然に周りとの関係にもいい流れができるものです」。

いきなり気持ちの整理が難しければ、モノ断捨離から

職場、ママ友…人間関係のストレスには“断捨離”が効く?! 「気の遣い過ぎ」からの脱却方法
「そうは言っても、人を仕分けるって難しい」。そう思いますよね。そんな人はモノからスタートして。「日々の疲れを軽くするには、家のモノの量を減らすことが一番。要らないモノを思いきって捨てること。家がスッキリすれば気持ちに余裕が産まれ、職場やママ友のことを冷静に考えられるようになります」。

モノを捨て、手放すことで、心のストレスも手放すことができるのが断捨離。今日から実践できる断捨離で、不要な気遣いはやめて、思いきりワーキング・ママライフを楽しみたいですね!

■取材協力
檀 葉子さん 公式HP
福岡断捨離会代表。やましたひでこ公認チーフ断捨離トレーナー。
2010 年「断捨離」提唱者やましたひでこと出逢い、片づけと収納の違いに気づき開眼。「主婦業は知的でクリエイティブな仕事」というやましたひでこの考え方に共感し、福岡で断捨離セミナーを主催。2012 年、やましたひでこ公認断捨離トレーナーとして活動を開始。現在、福岡断捨離会代表として、地域に根ざした断捨離のサポートに情熱を注ぐ。

取材・文:荒川文乃

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