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2023年06月23日

パートと正社員の違いとは?メリットデメリット、 法律や社会保険など特徴を解説!

パート 正社員 タウンワークマガジン townwork正社員とパートアルバイトの違いを働き方や社会保険の違いなどから解説します。

パートと正社員の違い

パートと正社員の違いは、パートは基本の正社員より所定労働日数や時間が短く(法律上、パートタイム労働者と呼ばれる)、仕事の責任範囲が狭い傾向にあります。そのため、正社員は長期雇用を期待される無期雇用が前提ですが、パートやアルバイトは有期雇用であることも珍しくありません。
一方、フルタイムパートとは、法律上でいうパートタイム労働者とは違いますが、仕事の責任範囲は正社員より狭く、有期契約も多いことは変わりません。働く日数や時間が正社員と同等のため、勤務先の社会保険の加入対象になることが多いです。

契約期間

正社員は契約期間のない無期雇用が前提です。パートやアルバイトの約27%は契約期間のある有期雇用となっています(※)。契約期間は3か月、半年、1年とまちまちですが、契約の上限は法律上原則3年とされています。

※出典:厚生労働省 令和3年パートタイム・有期雇用労働者総合実態調査の概況「企業におけるパートタイム・有期雇用労働者の雇用状況

働く日数や時間

パートはフルタイムの正社員よりも少ない日数や時間での労働を担います。フルタイムの規定は各社異なりますが、労働基準法で上限は「原則1日に8時間、1週間に40時間」と定められています。

仕事内容

一般的に、パートは正社員の指示の元で働き、会社のサポート的な業務が多い傾向にあります。一方、正社員は、会社の利益や安定的な運営の貢献に関わる仕事を任されるため、責任のある仕事を任され、経験を積むにつれ仕事の幅や責任の範囲も広くなります。

給与

正社員は、月収や年俸制などのため、祝日や休日によらず安定した給与額を支給されます。一方、パートの多くは働いた時間分が支給される時給制のため、月のシフトに応じて給与が変動します。また、昇級や賞与は正社員の方が機会が多いです。

手当・福利厚生

同一労働同一賃金の点から交通費手当は、正社員でもパートでも公平に支給されることが一般的です。また、雇用形態に関係なく権利が発生する有給や産休なども同じく取得できます。ただし、会社独自で設けている住宅手当や家族手当、保養所の利用などは同一労働同一賃金を満たす程度において会社の規定でパートが利用できないことも多くあります。

社会保険・雇用保険

正社員は会社の社会保険や雇用保険などの加入を前提としています。パートの社会保険は、101人以上の社員がいるような会社であれば、毎月安定的に8.8万円以上の収入を得る働き方をすると加入することになります。

社会的信用

正社員は無期雇用で長期的に安定した収入を得られやすいので、例えば、住宅購入のローン借り入れやクレジットカードの申請などの審査に通りやすいですが、パートは収入が不安定だと見なされることが多く、正社員に比べ社会的信用は低くなりやすい傾向にあります。

 

パートで働くメリット

自分の都合で曜日・時間帯を選びやすい

最大のメリットは、働く曜日や時間帯を自分の都合に合わせて自由に選びやすいことです。子育て中の主婦や、学校やサークル、部活動のある学生など、家庭や学業と仕事のバランスをとりたい人にとっては、働きやすい雇用形態といえます。

求人数が多いので探しやすい

未経験で応募できる案件も含め、求人募集の多さや種類の豊富さもメリットです。長期から短期、オフィスワークから体を動かす仕事、人と接する機会の多い仕事から一人で黙々と作業する仕事まで、業種・職種ともに幅広い選択肢がそろっています。
また、正社員の募集をしていない会社で働きたい場合に、パートやアルバイトとして勤務し、スキルを積んでから正社員登用されることを目指すという方法もあります。

仕事を掛け持ちしやすい

正社員より、ダブルワークを認めていることが多く、曜日や時間を調整すれば、複数の仕事を掛け持ちして収入アップを図ることができます。ただし、企業によっては就業規則で同時期に同業他社で働くことは禁止又は許可制にされている場合があります。

短期・単発の仕事がある

イベントの仕事で1日だけ、お中元やお歳暮の時期だけなど、短期の仕事があることも魅力です。空いた時間を有効活用できます。

辞めやすい

正社員に比べると、業務内容にそれほど大きな責任を持つことが少ないため、辞めやすい雇用形態だと言えます。ただし、アルバイトやパートであっても、急に辞めてしまうとシフトが回せなくなるなど迷惑がかかるので、1カ月前には退職の意思を伝えることが理想です。

 

パートで働くデメリット

毎月の収入が安定しにくい

月収制が多い正社員は、祝祭日の増減に関わらず、毎月一定の額がもらえますが、シフト制が基本のパートやアルバイトは、自分の都合に合わせやすい一方で、毎月のシフトの入り方により、収入額が変わりやすくもなります。
また、仕事の責任範囲などが正社員より狭いことが多いので、正社員より時給が低めだったり、昇給や賞与の機会も少ない傾向にあります。

長期雇用されにくい

メリットにあるように自分から辞めやすい一方、パートやアルバイトの場合、企業の業績によってお願いする仕事の量が左右されやすく、雇用の安定は正社員よりはされにくいです。契約期間を設けているケースでは、業績によっては、更新せず期間終了とともに退職を求められることもあります。

手当や福利厚生で対象でないものがある

交通費が支給されるパートやアルバイトはたくさんあります。ですが、長期に働く社員を前提にした住宅手当などの福利厚生は、対象にならないものがあります。

任される仕事がある程度決まっている

パートやアルバイトは、企業のサポート的な仕事で責任範囲や部署異動の有無などが、正社員よりも狭く設定される傾向にあります。そのため、辞めやすいというメリットがる一方、幅広い業務に携わってみたい人、責任の重い仕事をしてみたい人にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。

 

正社員で働くメリット

長期的に働け、収入が安定しやすい

契約期間という概念がないので、長期的に安定した収入を得やすいのが最大のメリットです。最長で定年(定年が65歳未満の場合には、再雇用により65歳)まで働くことができます。

賞与や昇格など給与UPの機会が多い

賞与の制度を設けている会社では、長期的に利益貢献した従業員を対象に支給されることが一般的なため、正社員の方が賞与の支給対象になりやすく、金額も高くなりやすいです。
また、経験を評価され、昇給や昇進の機会も正社員の方が得やすいため、収入を上げる機会が多いのも特徴です。

仕事の範囲が広い

正社員は、会社の利益貢献に長期的に貢献することが期待されるため、任される仕事の範囲がパートやアルバイトなどの非正規雇用の従業員より広い傾向にあります。そのため、仕事のやりがいのみでなく、成果を上げてキャリア形成をしやすい環境にあります。

社会保険や福利厚生、手当の対象が広い

社会保険、福利厚生やその他手当てが受けられる点も大きなメリットです。会社によって違いますが、長期雇用を前提とする正社員は、住宅手当、扶養手当、資格手当など各種手当を受けることもあります。

 

正社員で働くデメリット

希望しない異動や転勤がある

正社員として働く場合、避けられないのが人事異動や転勤です。時には自分が希望しない部署異動や転勤を命じられることがあり、基本的には合理的で特別な事情が無い限りは、業務命令には従う必要があります。

責任が重い

仕事の範囲が広い分、責任も重くなり、成果が求められるのが正社員には求められる傾向にあります。そのため、プレッシャーとして感じてしまったり、部下などのマネジメントを任されることも多いので、自分が直接行っていない仕事でも、表に立って処理する立場に置かれることもあります。

副業はしにくい会社もまだある

昨今は増えてきましたが、仕事の掛け持ちや副業を正社員に対しては就業規則で禁止又は許可制にしている企業はまだ多く、パートやアルバイト従業員よりはルールが多い傾向にあります。

長期の休みが取りにくい

契約社員や派遣社員の場合、契約期間満了後、次の契約開始までを自分で決めることができるので、数ヶ月休業期間にして旅行や留学することも可能です。正社員の場合は、数ヶ月単位で休みを取らせてもらえる会社は稀で、長期旅行や留学をする場合は、退職せざるを得ないケースがほとんどです。

 

パートから正社員登用の道もあり

今はパートだが、「いつかフルタイムで働きたい」「もっと責任のある仕事がしたい」と思うなら、アルバイトやパートなど非正規雇用から正社員に登用される制度を利用する方法があります。ただしこの制度があるなしは企業によって異なるため、入社前に確認が必要です。制度を利用できるかどうか、面接の際に担当者に聞いてみるといいでしょう。

正社員登用制度とは

■監修
渋田貴正

司法書士事務所V-Spirits 代表司法書士。大学卒業後、大手食品メーカーや外資系専門商社に在職中に税理士、司法書士、社会保険労務士の資格を取得。2012年独立し、司法書士事務所開設。
https://www.pright-si.com/

※初回公開:2021年5月13日、更新履歴:2022年04月26日、2023年6月23日

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