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2023年06月22日

アルバイトやパートの有給休暇、繰越しや退職前の有給消化はできる?

パート 有給 タウンワーク townworkアルバイトやパートでも「有給休暇」がとれることは比較的知られるようになってきました。それでも「仕事が忙しくて、有給休暇がとれなかった」「なかなか有給休暇がとりたいと言い出せず、消化できなかった」ということはよくありますよね。そこで、今回は有給休暇が取得できなかった場合はどうなるのか、繰り越せるのか、あるいは退職前に消化できるのかについて解説します。

消化できない有給休暇の繰り越しは2年まで

使いきれなかった有給休暇の繰り越しには期限があります。法令上は、有給休暇が付与された日から起算して2年経つと権利が消滅します。契約社員や派遣社員のみでなく、アルバイトやパートでも契約期間のある間は、契約更新時に有給が繰り越しされます。アルバイトやパートでは、なかなか届きませんが、有給休暇の繰り越しは最大40日間までされます。
有給休暇の権利は労働基準法に定められています。万一、雇用契約書等で「有給休暇の一切の放棄」に同意していたとしても、法的には無効となります。

 

退職すると有給休暇は消滅する

アルバイトやパートを辞める前に有給が残っていて有給消化したい人は、退職前に使う必要があります。有給休暇を使えずに退職すると、有給の権利は消滅します。退職後に有給休暇分の給与をもらうこともできません。

 

有給休暇を取る時に気を付けること

有給休暇は労働基準法にある権利とはいえ、「忙しくて言い出せない」「辞める前に消化は言い出しにくい」という職場もあるでしょう。なるべくスムーズに有給を取るために気を付けたいポイントを解説します。

有給の発生日数や条件を確認する

有給休暇は、法令上は、雇用契約書にある労働日数を8割以上、半年以上働いた労働者に発生します。週1シフトのアルバイトやパートも対象になります。会社の就業規則や労働契約書の中で、労働基準法で定める最低限の年次有給休暇数よりも多い休暇数の規定になっている場合もあるので、まずは、自分に有給が何日発生しているのか、残日数が何日あるかを確認しましょう。勤怠を報告するタイムカードなどに記載されていることも多いようです。法律上の発生日数は詳しくはこちらにあります。

アルバイト・パートも有給休暇は取れる。条件や日数、計算方法を解説

シフト希望を出す時などに上司に相談する

有給休暇の取得は、事前に申請するのが一般的です。会社の就業規則にルールが記載されていることもあります。毎回、希望シフトを出すアルバイトやパートの場合は、シフト希望を出すタイミングで店長など上司に相談するとスムーズです。いずれにしろ、できるだけ早めに上司や同僚に相談することが大切です。

当日休みが有給になるかは会社やお店次第

当日、急な有給休暇取得の希望に対し、有給休暇が認められるとは限りません。代わりの体制準備などの時間がないことから、前日までなど、事前に申請するルールのある会社が多く、当日の申出の場合には有給取得が認められず、欠勤扱いになることもあります。

退職前の有給消化は計画的に

先に述べた通り、退職すると有給は消滅します。辞める前の有給消化は、最終出社日までの間に定期的に消化するか、最終出社日までは通常通りシフトに入り、消化後に退職日を設定するなど、勤務先と相談しながら決めていきましょう。

 

まとめ

しっかり休むことは働くことにもプラスになります。リフレッシュすることで、心身ともに明るくなり、また前向きな気持ちで働けるからです。また、他のパート仲間やスタッフが有給休暇をとった場合、快く送りだすことで、自分も休みやすい環境・職場となることでしょう。主張するところは主張し、できる協力は惜しまず、気持ちよく働ける職場にしていけるといいですね。

監修:冨塚祥子(トミヅカ社会保険労務士事務所)

※初回公開2019年7月24日、更新履歴:2022年06月24日、2023年6月22日

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