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2015年07月16日

【動画つき】ハナビストが推薦! 一度は見るべき、全国の花火大会5選

写真提供:冴木一馬

写真提供:冴木一馬


夏に楽しめる数々のレジャーやイベントの中でも、とびきり魅力的なものと言えば花火大会! 以前と比べ、最近では打ち上げの方法が進化し、まるでショーのように楽しませてくれる大会がたくさんあるのだそう。

そこで今回は、“ハナビスト”として活動する冴木一馬さんに、そんな現代の花火大会から特にみなさんにおすすめしたいもの計5つをご紹介していただきました。

サークルやバイトの仲間たちと、あるいは彼氏・彼女と2人きりで、夏の夜のステキな思い出を作ってくださいね!

<この夏ぜひ足を運びたい。大注目の3つをご紹介!>

1.北海道 『勝毎(かちまい)花火大会』

写真提供:冴木一馬

写真提供:冴木一馬


★レーザー、ファイヤーファウンテン…贅を尽くした大スペクタクルショー!★

「私がこれまでに見た約1400の花火大会の中で、総合的に最も素晴らしいと感じたのが、帯広市の『勝毎花火大会』。“北海道でナンバーワン”との呼び声高い大会でもあります。

プログラムは全部で5部構成。音楽を使ったり、ダイナミックな演出をしたりと、観客を惹きつける巧みな構成が魅力です。

中でも必見なのが、中盤に行われる『花火ファンタジア』。

これはまるで“ショー”のように花火を見せるプログラムで、音楽に合わせて花火を打ち上げるのみならず、なんとレーザー光線やファイヤーファウンテン、水といったものまで巧みに用い、大迫力の演出で観客を魅了します。

また、この大会の魅力を語る上で、進行役のMCの存在は欠かせません。

MCがいなかったり、スポンサー名を読んだりする程度の花火大会はよくありますが、こちらは音楽番組やラジオ番組を見聞きしているかのような、軽快なおしゃべりが繰り広げられるのです!

観客を盛り上げるのがとてもうまいですし、次のプログラムへの期待を非常に高めてくれますよ。

この大会は毎年のように新しい工夫がなされているので、二度、三度と訪れたくなる要素が満載。

世界に誇れるハイレベルな演出を堪能できます!」

勝毎花火2015「AHAHA HANABI 8.13 ~十勝の笑顔が集まる日~」
・開催日/2015年8月13日(木)※荒天の場合は14日に順延
・時間/19:30~21:00
・会場/帯広市・十勝川河川敷特設会場(十勝大橋下流400m付近)
・打ち上げ数/約20,000発
http://www.tokachi.co.jp/hanabi/index.php

2.神奈川県 『神奈川新聞花火大会』

写真提供:冴木一馬

写真提供:冴木一馬


★西欧の花火も取り入れ、音楽のイメージを巧みに表現!★

「コンピューターを使い、花火を音楽にシンクロさせて打ち上げる『音楽花火』。その音楽花火では、国内最大級の予算のプログラムが組まれているのがこちらの大会です。

花火の打ち上げ場所は地上ではなく海上で、4台の台船から演出に沿った花火玉をシンクロさせて打ち上げます。

日本の花火だけにこだわらず、時にはスペインやポルトガルなど、西欧の花火も使用。と言うのも、日本の花火は開くまでに時間がかかるので、リズミカルな音楽に合わせて打つのが難しいんです。

その点、西欧の花火は単色ですし、すぐに開くので、音楽の流れにはめやすいんですね。そんな風に、“適材適所”で最も素晴らしい見せ方を作り上げています。

ちなみに、この写真はランドマークタワーの中に設置される有料席から撮影したもの。大黒ふ頭側に行くと多少花火は小さくなりますが、横浜の夜景をバッグにした美しい光景が見られますよ。

最近は有料席を設けている大会も多いですから、じっくり楽しむにはそちらを利用するのも手です!」

第30回 神奈川新聞花火大会
・開催日/2015年8月4日(火)※荒天の場合は5日に開催、可否決定は正午を予定
・時間/19:00~20:15
・打ち上げ場所/横浜みなとみらい21地区・臨港パーク前面海上
・打ち上げ数/約15,000発
http://www.kanaloco.jp/company/event_fireworks/

3.福井県 『とうろう流しと大花火大会』

写真提供:冴木一馬

写真提供:冴木一馬


★美しい色使いにグッとくる!★

「全国的にはあまりメジャーではありませんが、実はスゴイ花火大会です!

何がスゴイかというと、まずその色使い。写真を見るとおわかりいただけるように、色彩の組み合わせが非常に美しく、花火師さんのセンスの良さが存分に感じられるんです。

実は以前から、色の使い方や打ち上げのプログラムには定評がある花火大会なんですよ。

そんな中、今年はさらに『文字打ち』という、世界でも珍しい演出に挑戦。

通常、形や文字(ニコニコマークやアルファベットなど)を『空中』で見せるには、型物(かたもの)と呼ばれる玉を打ち上げます。

しかしこの文字打ちという演出は、はるか上空で花火が開いて表現される型物とは違い、地面から上がった途端に形を表現。地上からすぐの場所に、形が浮かび上がったように見えるのです。

珍しい技ですから、花火ファンにとってはぜひ見に行きたい大会の一つでしょう。この夏、国内で1、2カ所しか見られないとっておきの演出を、ぜひご覧ください!」

第66回 とうろう流しと大花火大会
・開催日/2015年8月16日(日)※小雨決行、荒天時は中止
・時間/18:30~とうろう流し、19:30~花火大会
・会場/気比の松原海水浴場
・打ち上げ数/約10,000発
http://www.turuga.org/

<まだまだあります! こちらの2大会も要チェック!>

兵庫県 『芦屋サマーカーニバル』

★迫りくる花火に大興奮!?★

「昨年から、国内で唯一『ソリッドシステム』を導入した3D花火を打ち上げている花火大会。

基本的に花火は球体なので、私たちの目には立体に見えますが、花火そのものではなく演出を立体にしたのがソリッドシステムです。

通常、幅広く打ち上げるワイドスターマインなどでは、筒場に対して平行に鑑賞しないと演出が理解できません。しかし、花火を見る観客は360度どこにでもいるわけで、これを解決したのが3D演出なのです。

筒をV字、もしくはL字型に配置することにより、どこから見てもワイド感が伝わるようになりました。芦屋では、会場のセンターから見ると、花火が自分に迫ってくるような演出が施されています。

思わずのけ反ってしまうほどの迫力ある演出を、ぜひ体感していただきたいです!」

第37回 芦屋サマーカーニバル
・開催日/2015年7月25日(土)※小雨決行、荒天時は中止
・時間/19:50~20:30
・会場/芦屋市総合公園 潮芦屋ビーチ周辺
・打ち上げ数/約6,000発
http://www.ashiya-hanabi.com/

大分県 つくみ港まつり 納涼花火大会

★ダイナミックな大きさの花火が、観客を圧倒!★

「こちらは大玉がメインの花火大会で、直径30cmの尺玉が100発、開いたときの大きさが450m(!)にもなる15号玉が一発の、合計約5000発で構成。

一般的には、比較的小さな花火をたくさん打ち上げる花火大会が多く、ここまで大きな花火がたくさん上がる大会は珍しいですね。実は地域によっても、どんな花火が観客に好まれるかは異なっているんですよ!

プログラム中盤の音楽花火も見ものですが、この大会の中で特に注目したいのが、尺玉の60連発。津久見の湾内を覆い尽くすほどの迫力で、圧倒されますよ。

きっと、目の前一面が花火で埋め尽くされたように感じると思います!」

第65回 つくみ港まつり 納涼花火大会
・開催日/2015年7月19日(日)※小雨決行、荒天時は20日に延期
・時間/20:00~21:00
・会場/津久見港
・打ち上げ数/約5,100発(予定)
http://www.tscci.or.jp/

日本にしかない「花火大会」は、今や一大エンターテインメント!?

数々の素晴らしい花火大会をご紹介したところで、ふと疑問。そもそも海外には、花火大会ってあるのでしょうか?

「花火を楽しむことをメインとした大会は、世界で日本にしかありません。海外では、イベントの一部の余興などとして、ほんの短い時間打ち上げられるだけ。川風で涼みながら花火を楽しむというスタイルは、日本ならではの文化なのです。

今や“世界一の芸術品”と呼ばれる日本の花火には、大きく三つの特徴があります。

第一に“真円”、綺麗な真ん丸になること。第二に、多重芯といって円が複数に重なっていること。そして第三に、ひとつひとつの火薬の色が、掛け星という手法で変化することです。

これらの技術は、日本の花火師さんたちの努力と研究のたまものとされています。ですから、一発一発をゆっくりと堪能するのが、日本の花火の見方なのです。

しかし近年は、海外からの機器の導入により、まるでショーのように楽しめる大会が増えています。昔に比べると、鑑賞する私たちの目も忙しくなり、ますます目が離せません!」

冴木さんによると、今回ご紹介した5つの花火大会は、主催者の方々がとても熱心。研究を重ね、花火師さんと共に素晴らしい大会を作り上げているのだそう。

この夏は、そんな人々の熱い思いがこもった花火大会を追いかける旅、に出てみては!?

文:山田彩(エフェクト) 企画:エフェクト

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ph4_冴木一馬■取材・記事制作協力
ハナビスト・冴木一馬 ( さえき かずま )さん

花火写真家、花火研究家、花火ジャーナリスト、花火解説者。報道カメラマンを経て、1987年から花火の撮影を始める。1997年、花火師(煙火打揚従事者)の資格を取得。同時に肩書をハナビストとし、世界各地の花火を記録しながら歴史や文化の研究をはじめる。2002年から、花火を題材にした版画の製作と同時に、花火大会の運営もプロデュース。同年11月、1000大会の撮影を記録する。また写真の原版は、2万点以上ストック。スチールに関してはワンシャッターにこだわり多重露出をおこなわず、花火本来の姿を追い求めている。

http://www.saekikazuma.com/

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