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2023年11月24日

何をしても長続きしない【ワタシのトリセツ】(企画:トキオ・ナレッジ 漫画:カマタミワ)

ベストセラーを多数生み出すクリエイティブユニット・トキオ・ナレッジと、大人気漫画家カマタミワさんによる新シリーズ。

喫茶店で働く一見普通のパート主婦・照代は、人間観察や悩みを解決することが大の得意。毎回、性格に何らかの悩みを抱えているお客さんに、問題を解決する方法をこっそり伝授します。

●今回の登場人物


和佳照代(わか・てるよ)

43歳。喫茶「T&Nコーヒー」の店員。多種多様な人が訪れる喫茶店で働いているうちに、人間観察や悩みを聞くことが得意になった主婦。悩みを抱えている人や、自らの短所に気づいていない人を放っておけず、ついついアドバイスをしてしまうのが悩みの種。

ワタシのトリセツ コラム タウンワークマガジン townwork
客:戸中亜希子(となか・あきこ)20代前半

今回のテーマ:何をしても長続きしない性格

ワタシのトリセツ コラム タウンワークマガジン townwork※ボッチャ…重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目。ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います。(一般社団法人 日本ボッチャ協会HPより)

ワタシのトリセツ コラム タウンワークマガジン townwork

【何をしても長続きしない人の特徴】

 
(1)いろんなことに興味がありすぎる

(2)周りの空気に流されやすい

(3)目的も目標もあいまい

【解説】

多方面に興味があるが、目的や目標がしっかりしていないので長続きしない

習い事や趣味を「やりたい!」と意気込んで始めたものの、途中で飽きてしまったり、諦めてしまったりという経験は誰しもにあるものです。
一般的には何事も「思い立ったら即行動!」「迷ってる時間はムダ!」などと言われていますが、すべて鵜呑みにしてしまうと、逆に時間やお金を無駄に浪費する結果になりかねません。もちろん、やり始めたことすべてを続けられればいいのですが、なかには当然、自分に合わないこともあるでしょうから、そうそう上手くはいきません。
すべて見切り発車でいろんなことに手を出しても、挫折するのが関の山。それが続くと「あいつは何をやっても続かないヤツ」認定されてしまい、「自分は何をやっても続かないダメ人間」だと落ち込むことにもなりかねません。
このように、「即行動」が裏目に出てしまいがちなのが、今回の「長続きしない人(or趣味がない人)」です。では、どんな人がそうなってしまうのでしょう? その特徴を見ていきましょう。

1つ目は「いろんなことに興味がありすぎる」。
好奇心旺盛なのはいいことですが、あれやこれやと興味のあることすべてに手を出してしまっては、集中力ややる気も分散されてしまうもの。さらにスケジュールにも余裕がなくなってストレスが溜まり、だんだんやること自体が苦痛になって……といった具合に、自らが課した負のスパイラルに溺れがちなのは否めません。
習い事でも趣味でも、さわりの早いタイミングで判断し、「これ!」というものに絞る決断が必要でしょう。

続いて「周りの空気に流される」。
人に勧められたり、友達の付き合いで始めたりがきっかけで、ハマる趣味や習い事を見つけるケースは多々あります。「食わず嫌いはよくない……とりあえず、やってみよう」というチャレンジ精神はGOODですが、今までやってこなかったものは、やってこなかっただけの理由があると心得ましょう。
「やっぱり自分には合わないな…」といった内部要因もさることながら、環境や関係性が変わるなどして「周りでやっている人がいなくなった…」という外部要因にも注意したいところです。長続きしない人は、仕事や人間関係も長続きしない傾向があります。

そして3つ目が「目的も目標もあいまい」。
習い事や趣味をある程度かじりたいのか、はたまた極めたいのか、かじったり極めて何をしたいのか――目的や目標が定まっていないと、モチベーションは「やってて楽しい」一択になってしまいます。
「楽しそう」に見えても、実際にやるとなると話は違ってくるものです。「みんなやってるし…」も問題ですが、「なんか素敵」とか「かっこいい」では、理想と現実のギャップに打ちひしがれること必至。歯を食いしばってまでやる必要があるわけでもないでしょうから、入りからして挫折ルート確定です。

「やってみなくちゃわからない」とか「何ごとも経験」と考えて、いろんなことにトライするのは悪いことではありません。けれども人には時間・体力・お金という現実的な制約があります。なるべくなら始めたことは効率よくマスターしたり、長続きさせたりしたいものです。では、中途半端でやめない人になるには、どうすればよいのでしょう?

【対処法】
ワタシのトリセツ コラム タウンワークマガジン townwork

プロや上級者を目指すのではなく、そこそこできる“中級者”を目指すことがポイント

まずは内なる自分の声を聞いて、自分が本当にやりたいことを厳選しましょう。それだけで、「いろんなことに興味がありすぎる」とか「周りの空気に流されやすい」といった特徴は鳴りを潜めるはずです。
とはいえ、それがすぐにできるようなら、とっくに何か見つけて長続きしているはず。だったら、最初は「なんか素敵」とか「かっこいい」と思ったものでも構いません。この入りは、確かに目的はあいまいかもしれませんが、目標は明確にあるはずです。そう、あなたに「やってみたい」と思わせてくれた「お手本」です。この目標設定が無理ゲーゆえに、長続きしないことに気づきましょう。

その姿や作品を見て「自分もこうなりたい!」と思わせられるのは、そもそも上級者、そのなかでもトップレベルの人です。心当たりはありませんか? 
そして、何事にもマスターするには「段階」というものがあります。上級者になるには、初心者~中級者という道を通らなければなりません。そして、その道には無数のハードルがあなたを待ち受けています。当然そのたびに、挫折の二文字が脳裏をよぎることでしょう。

だから、あなたが目を向けるべきは「初心者に毛が生えた程度の人」あるいは「そこそこできる人」なのです。まずは落ち着いて、ハードルを減らしたり下げたうえで、中級者になった自分をイメージしたり、中級者を実際に目で見たりしてください。
それでも「やりたい!」と思えるようなら、続けられる可能性は高いと言えるでしょう。逆に「あぁ……」だったなら、別を探すことをお勧めします。
ちなみに、前段で「心当たりはありませんか?」と質問した際、「いや、上級者って感じではなかったけど…」と思った方は、その習い事や趣味が「あなたの進む道」だと言えるでしょう。

 

▼過去のシリーズはこちら▼

「メンドウな女のトリセツ」第2回

●漫画:カマタミワ

東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー

HP:http://kamatamiwa.com
X(旧Twitter):@kamatamiwa

●最新著書
カマタミワ
『気づいたら独身のプロでした』

KADOKAWA 刊
1,210円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4046810742

●構成・文:トキオ・ナレッジ

弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。

●最新著書
トキオナレッジ おとな キレイ 養成講座 タウンワークマガジン
「イケメントレーナーpresents ずぼら女子のためのおとなキレイ養成講座」

ジービー 刊
1,404円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4906993478/

●著書
メンドウな女のトリセツ タウンワーク
「めんどうな女のトリセツ」

宝島社 刊
1,296円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4800239648

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