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2016年10月18日

東理紗(生ハムと焼うどん)インタビュー「常に自分の中の常識を超えていく」【 アイドルシゴト Vol.5】

東理紗(生ハムと焼うどん)「アイドルシゴト」は、いま“旬”なアイドルたちの“シゴト”にフォーカスしてお話をうかがい、普段ステージ上やメディアから見えないシゴト観、アイドルのやりがいなどについて明らかにしてゆくコーナーです。

今回は事務所に所属せず、セルフプロデュースでアイドル活動を行っている、イマ注目のアイドルユニット「生ハムと焼うどん」の東理紗さんにお話をうかがいます。

 

アイドルじゃなくて歌手になりたかった

東理紗(生ハムと焼うどん)――アイドルを目指しはじめたのはいつから?

もともとアイドルに全く興味なくて、全然なりたくなかったの。それより岡本真夜とかaikoみたいな歌手になりたかった。歌のシゴトがやりたかったから、最初は地元の大会とかに出てたけど、そこでは同年代もいなくてあんまりやりがいがなかった。

――そこから何をキッカケにアイドルに?

どうやったら歌手になれるんだろうって考えてたとき、ママが「オーディション受けてみる?」って言ってくれて、それで受けたのがつんく♂プロデュースの「micoooooズ」っていう巫女のアイドルユニット。私はアイドルに興味なかったけど、なにかのキッカケになるかもと思って受けたの。ママは私がオーディションに落ちて芸能界の厳しさを思い知ればいいと思って誘ったらしいんだけどね。
でも結果は見事合格(笑)。受かった理由は分からなかったんだけど、もしかしたらゴリラのモノマネが効いたのかも。誰も笑ってなかったけど。

――お母さんの一言からはじまっていたんですね

ダンスも最初は全然できなかったんだけど、そのユニットにいたとき歌とダンスの楽しさを覚えたわけ。そのとき歌とダンスをするアイドルって超楽しいって思ったの。その楽しさを覚えちゃったからもう歌だけじゃ物足りなくなっちゃって。「micoooooズ」は解散しちゃったんだけど、その後新しく結成したユニットが今の「生ハムと焼うどん」。

 

自分たちで行動しなくちゃ何も始まらない

――セルフプロデュースで行こうと思ったのは最初から?

にっちゃん(西井万理那)とは学校の同級生で、席も前後の席で超仲が良かった。にっちゃんとは息も合っていたから2人でユニットを組もうってなったんだけど、結成したのはいいものの、何から始めればいいか分からなかった。ライブハウス、曲、プロデューサー、マネージャー、全部自分たちでどうにかしなくちゃいけない。待ってても日が暮れるだけだから、自分たちで行動しないとダメなんだってそのときと思った。

――自分たちでやる以外に選択肢はなかった?

最初は事務所に入ろうと思って、いろいろなオーディションを受けたんだけど、受けているうちに事務所に入らなくても自分でできそうだなって思っちゃったの。まずアイドルユニットとして活動していくうえで必要なものを携帯のノートに書き出していった。曲、マネージャー、ライブハウス、振り付け、物販商品……。それらをどうしたらいいかって考えたときに、曲は私が作ったことがあるから自分で作る、振り付けは友達に頼む。って、全部私たちでできるって気づいちゃったの。

――最初は自分で全部やるのは大変だったんじゃない?

大変だった。だんだんブッキングとかのメールが増えてくると返信が全然追いつかなくて、そっちばかりに気を取られちゃってパフォーマンスに集中できなかった。メールの対応の仕方によって信頼関係とか崩れちゃったりするからプレッシャーだったし、だんだんそれが大きくなってきて抱えきれなくなってきちゃったから、今はママにお願いしてる。

 

バイトでは全然できなくてすごく怒られた

東理紗(生ハムと焼うどん)――バイト経験は?

焼き鳥屋さんでやってたんだけど、ここで働きたいって思った店があって。ある日直接その店にガラガラって入って、「あの、バイトしたいです」ってお願いしたら雇ってくれた。でも全然ダメ。焼き鳥を焼く店長と私の2人しかいないから、お皿洗いも注文も全部自分1人でやらなくちゃいけなくて、結果ジョッキも割るし、ドリンクの作る順番を間違えてレモンをいっぱい入れすぎちゃったりとか、失敗続きですごく怒られた。
あとアイドル活動が単純に忙しくなっちゃって、いいお店だったんだけど辞めちゃった。こっち(アイドル)を優先したかったから。

 

何事もやってみなくちゃわからない

東理紗(生ハムと焼うどん)――自分たちのアイドルとしてのポジションや売り方はどう考えている?

曲も振付もブッキングも全部自分たちでやってるアイドルってなかなかいないけど、それってファンにとってみたら最高の“応援したい要素”だな、と思ったことある(笑)。あとは事務所に入っていろいろ制限されるのが嫌なの。

――西井さんと性格は違う?

にっちゃんと性格は正反対。自分が持ってない部分をにっちゃんは持っていて尊敬できる部分もあるし羨ましく思える。ヲタク(アイドルファンの総称)との接触(握手会などのこと)もにっちゃんは得意。でも考えてやってるわけじゃないの。私は何を話そうとかすごく考えてやってるから、楽しいんだけど最後は疲れちゃうことも多い。

――それだけ考えていたら精神的にしんどくなることもある?

もう常に病んでるよ(笑)。家に帰ったらうずくまりながらボカロと大森靖子聴いてるもん。でも私は本当に音楽が好きなの。だから歌とダンスは絶対辞めたくない。

――常に行動をすることを意識している?

やっぱり自分から行動しないと。私から見るとみんな誰かに何かを期待しすぎ。周りの同世代に「夢は?」って聞くと曖昧な答えしか返ってこない。私たちは事務所に所属できるのを待っているくらいなら自分たちだけで始めたいと思って実際に行動した。だから何事もやってみなきゃわかんないと思う。

 

常に常識を自分の中でも超えていかなくてはいけない

東理紗(生ハムと焼うどん)――3000人ライブをやろうというモチベーションはどこから?

私の目標が20歳のうちに武道館のステージに立つことなの。その目標に向かって逆算していった結果が今回の3000人ライブ。本当は5000人がよかったんだけど、それは現実味がないから。でも今3000人ライブを成功することができたら、もしかしたら20歳になるまでに武道館に立つ目標が叶うかなって。
私はそれに向けて全部計画してる。そうしないとモチベーションにつながらないもん。

――次のステップに上がるために新しいことは考えている?

うん、例えばもうワンステップ上がるためにはどうしたらいいんだろうとか。でもひとつ破天荒なことをしちゃうと、それ以上を見つけることが難しい。以前ライブで客席とステージの位置を逆転させたことがあったの。でもそれをやっちゃうと、その次はなにをすればいいだろうってなっちゃうでしょ。常に常識を自分の中でも超えていかなきゃならないってのがけっこう大変。だけど超えることができたときは楽しいし、超うれしいよね。

 

目標があるからモチベーションにつながる

東理紗(生ハムと焼うどん)――自分たちで行動をしたことで得たものは?

助けてくれる大人があんまりいない分、やりがいとかも全部自分たちに100%返ってくるの。同じだけ返ってくるダメージもめっちゃでかいけど。出来の悪いライブをしたら自分たちがショックを受けるし。でもこれからも食いしん坊(生ハムと焼うどんファンの総称)と一緒に新しいことをやっていきたい。

――その芯の強さを生み出す源は?

私は「革命を起こしたい」みたいな欲が強いの。生ハムと焼うどんみたいなアイドルユニットって今までにいなかったから、良い立ち位置にいられていると思う。
2人とも共通することが、今まで誰もやったことがないことをしたいとか、とにかく目立ちたい気持ちがあるから、これからもその気持ちは曲げない。曲げないし負けたくない。自分の弱い気持ちに一番負けないようにしたい。3000人ライブも自分たちで設定した目標だし、ライブのセットも自分たちで全部作るし、やっぱりみんなの想像以上のものを与えてびっくりさせたい。

目標があるからモチベーションにつながる。私たちの活動の集大成がワンマンだからそれに懸けてる。少しでも気になったら10月21日、ワンマンに来て欲しい。

――自ら高い目標を置くこと、そこにむけて自分の責任で行動することの大切さに改めて気付かされました。ライブが楽しみですね、ありがとうございました。

東理紗(生ハムと焼うどん)

■Profile
東理紗
(ひがし・りさ)
1998年3月1日生まれ A型
Twitter: @lisa281_sing
■生ハムと焼うどん
生ハム担当の西井万理那と焼うどん担当の東理紗による、2人の好きな食べ物が名前の由来となっているアイドルユニット。事務所に所属せず、ダンス、作曲、グッズ制作などを自分たちで手がける。
ライブでMCの代わりに行う“寸劇”は一度見たらハマる、と言われるほど完成度が高く、10月21日に東京ドームシティホールで行う目標動員3000人ワンマンライブを目前に、アイドルファン界隈から多くの注目を集めている。

公式サイト:http://namaudon.tokyo/
公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC3TsGT3fpvAxtxu2Kfg4ZlA
公式Twitter:@namaudon_kawaii

企画・編集:SADD 取材・文:永山あるみ(@ayutama_xoxo
撮影:曽我美芽(@mimeeeeeeeehttp://sogamime.com

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