いくら貯めている? 大学生のリアル貯金事情
新生活を迎えひとり暮らしを始めたり、サークルや趣味に挑戦したりと何かとお金が必要となるこの季節。
そこで、今どきの大学生はどれぐらい貯金をしているかアンケートを実施したところ約70%が貯金アリと回答! 普段はなかなか聞けない大学生のリアルな貯金データを紹介します。
ボリュームは10~30万円ゾーン。100万円超えも約5人に1人!
貯金アリと回答してれくれた人に貯金額を聞いてみると、最も多かったのは10~30万円未満ではあるものの、2番目に多いのは100万円以上という驚きの結果が! なんと約20%が100万以上の貯金があるようです。そして平均貯金額は約53万円!
みんな相当、貯めているようですが、その貯金方法とは…?
「バイト代を貯金する」が63%とダントツ!
日々の節約や、お小遣いやお年玉などの臨時収入を貯めているという声もありましたが、大学生が貯金をする方法として選んでいるのはやはりアルバイト。63%がバイト代を貯金に回すと答え、圧倒的多数。
そこで、よりお金を上手に貯めている人に効率よく稼ぐコツを聞いてみました。
アルバイトで効率よく稼ぐコツは?
高時給のバイトをする
てっとり早く稼ぐには時給が高いところを選ぶ!と答えた人が多数。家庭教師や塾講師などの教育系、パチンコスタッフなどのレジャー系、販売系でも家電販売などの専門知識が必要とされるバイトは高時給の傾向です。
しかし、ただ時給だけをチェックするのでなく、交通費が支給されるかどうかも大きなポイントになるよう。
「短期間でたくさんのお金を稼ぎたかったので、コールセンターの中でも特に時給の高いテレアポのバイトを選んだ」(女性/21歳/教育養成・教育学部/貯金60万円)
「基本給が高いところを選び、面接で昇給について話す。あとは自分の努力次第で時給をあげていく」(男性/21歳/工学部/貯金50万円)
シフトをたくさん入れる
大学の授業時間をやりくりして、入れるときはたくさんバイトをすると回答した人も。ファミレスや居酒屋などの飲食系、コンビニやスーパーなどの販売系と営業時間が長めの職種は、比較的シフトの融通が利きやすいようです。
また、新しいバイトにチャレンジするよりも慣れている仕事を増やすほうがラクという考え方もありました。
「シフト提出を早めに出して希望のシフトで入れるよう工夫した」(女性/20歳/理学部素/貯金50万円)
「レストランバイトをしていますがランチとディナー、どちらも入っていました」(男性/21歳/経済・経営・商学部/貯金35万円)
短期バイトで集中的に稼ぐ
比較的時給が高い短期バイトで一気に稼ぐ派も多数。年末年始やGWなどの長期休暇時期は短期の募集が増加し、デモンストレーターやイベントコンパニオンなどは1日OKの場合も多く人気バイトのひとつ。
日給などで働いた分、すぐバイト代が支払われるためモチベーションもあがるようです。
「普段は大学の授業で忙しくバイトができないので、長期休暇を利用して短期間の会議運営のバイトをした」(女性/20歳/法学部/貯金10万円)
掛け持ちでバイトをする
レギュラーバイトとは別に効率的に稼げる短期バイトや日給バイトを掛け持ちしたり、平日と休日、昼と夜などで日時によって職種を分けてバイトをしているという声がありました。
「働きやすいよう自宅近くのバイトを掛け持ちした」(女性/23歳/経済・経営・商学部/貯金40万円)
まかないのあるバイトを選ぶ
一人暮らしの大学生にとっては食費がまかなえるのは大きな節約に! 飲食店だけでなく、スーパーやコンビニなどの販売系で余ったお弁当や総菜をもらえたり、割引で購入できたりするバイトも狙い目! 料理が苦手な人にも好評です。
「個人経営の飲食店だったので無料で美味しいまかないを食べられた。忙しい日はご褒美に贅沢なメニューを作ってもらえるなど、一人暮らしにとって食費が浮くのは魅力でした」(女性/20歳/社会学部/貯金80万円)
時給の高い早朝深夜にシフトを入れる
時給が高めの早朝や深夜バイトを選んで、空いている時間を有効活用するのも工夫のポイント。
深夜の警備バイトをはじめ、居酒屋などの飲食店や24時間営業の販売店など営業時間が長い職種で稼ぐという意見がありました。
「長期休暇のときは時給の高い深夜勤務にしました」(男性/22歳/工学部/貯金10万円)
まとめ
貯金があると答えてくれた人は、みんな効率よくアルバイトをして稼いでいるよう。
工夫のポイントとしては場所×時間、職種×時給の組み合わせ。大学や自宅近くなど通いやすい場所で自分の都合のよい時間にうまくシフトに入りつつ、高時給の職種を選んでいるようです。
「お金がなかなか貯まらない~!」と悩んでいる人や、この春からアルバイトを始めようと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください!
※データ:大学2年生~4年生の300人に調査(2016年2月19日~2月21日)/調査協力:株式会社クロス・マーケティング
文/中屋麻衣子