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2015年08月19日

将来について。「とりあえずやってみろ」という周囲の声を聞くべきか、安全策をとるべきか│石田衣良

Resentful young man in glasses

人間関係、恋、将来のこと…悩み多き時代に起こるさまざまな問題について、作家の石田衣良さん(@ishida_ira)が答えてくれました。
今回のテーマは、「とりあえずやってみろ」という周囲からのアドバイスに従うべきかについて。将来進む道を考える時に、成功するか不安なまま興味のある分野に進むべきか、やっぱり固く安全に進むべきか?
※この記事は公式メルマガ「小説家と過ごす日曜日」よりお届けします。

本当の「安全策」なんてない

今は不景気で厳しい時代じゃないですか。ですから「うまくいくかわからないことにチャレンジしたくないから、安全策を打ちたい」という気持ちはよく分かります。自分の人生ですから、自分で決めていいんじゃないですか。「自分は一生石橋を叩いて渡る。安全策で生きていく」と決めて、誰になんと言われようと揺らがないのがいいと思います。研究の分野でも、「こちらのほうが、これからの時代は安全そうだ」と思うことをやればいいし、彼女を作るときも、向こうからアタックしてくれた子とだけつきあえばいいと思います。ここが人生の面白いところなんですけど、そうやってどんなに安全策をとったところで、予想はほとんど外れてしまうということなんですよね。

何が起こるかわからないから人生は面白い

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これは、ぼくが若い頃、大学の就職科の人によく言われたことです。ぼくが大学生のころは大手電機メーカーに入社できるのは、理数系ではすごく優秀な生徒に限られていました。でも、今や電機産業はなかなか厳しい状況を強いられています。どんなに考えて安全策をとってもその読みが外れる可能性はいくらでもあるということです。それを分かった上で、「それでも自分は安全策で行きたい。一生、できるだけ安全な確率の高いところに行きたい」というのであれば、それはもう自分の決定なので人に何を言われようがやるといいと思います。安全な道だけを歩いて生きてみるといいですね。その先にどんな落とし穴があるか……? でもその落とし穴も含めて人生の面白さなので。自分の見えている安全が未来のすべてだとは思わないほうがいいと思いますね。

時間をかけて自分で出した答えなら、どんな結果でも受け入れられる

人間の心って、基本的には「行こう」「いや、やめておこう」というふたつが必ずあるもの。ですが、じっくり考えて、自分の心の声を聞いていると、重りを乗せた天秤がカタッと傾くことがあります。人に言われて決めたことだと納得できないんですけれど、時間をかけてゆっくり考えた結果、カタッと天秤が傾いたときは、成功しようと失敗しようと自分の確信があることなので後悔はないと思います。

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ira_ishida のコピー石田衣良(いしだいら)
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。 ‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。 ‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。 「アキハバラ@DEEP」「美丘」など著書多数。 最新刊「オネスティ」(集英社) 公式サイト http://ishidaira.com/