スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2016年08月09日

【悩み相談】人付き合いを損得で考えてしまいます

人付き合いを損得で考えてしまう…、そんなお悩みに、作家の石田衣良さん(@ishida_ira)が答えてくれました。

石田衣良_悩み相談_損得_人付き合い1

Q.人付き合いを損得で考えてしまいます

私は人と付き合う時に損得で考えてしまうところがあります。「この人と仲良くなれば面倒なことをやってくれそう」とか、「このグループに入っていれば目立てそう」とか。付き合っていく中であまり合わないなと思っても、付き合いをやめる事もできません。本当に気が合うなと思う人がいないような気もします。そんな自分が情けなくなります。
 

A.悪いことじゃないので、いっそ突き詰めてみては?

ぼくね、これ決して悪いことじゃないと思うんですよ。なので徹底してみたら?もう損得だけで人間すべて見て、やり尽くしてみたら。そしたらある日、「なんかもう面倒くさい」ってなると思うので。いいじゃないですか、企業も友人も就職先も、一生の決められるところを全部損得で選んだ上で、さて何が残るのかっていうことで、実験してみたら。ちょっと人生が楽しくなると思うのでやってみてほしいんだよね。

実際そこそこ得すると思うし。べつに経済的な問題だけで選んでもいいよね? ぼくたちの今の考え方って、「仕事のやりがい」とか「一生かけて好きなことをする」みたいなところに振り過ぎているので。そうじゃなくてもちゃんと生きられるんだよっていうのを見せてほしいね。

だって、「昼間ちょっと働いて生活を立てて、あとは自由時間でいいんだ。家族や自分の趣味を大事にするんだ」っていうのも立派な生き方なので。自分の得することだけ考えて、全部損得で選んだ上で幸せになれる可能性も高いもんね。しかも心の中で、「自分はそういうずるい人間だ」って責めているところがまたいいじゃないですか。そこのところは、あなたはなんか見込みがあると思います。

本当にひどいやつってそんなこと何も考えないから。「世の中は全部金だ」と言って、恥じることもなくそっちに突っ込んで行く人がたくさんいるので。そういう人に比べたらあなたは全然いいところがあるので、てらいなく損得でやってみて、それ以外で残ったものがあったなら、ひそかに大事にして志高く生きていけばいいんじゃないですか。

 
※この記事は公式メルマガ「小説家と過ごす日曜日」よりお届けします。

企画:夜間飛行

ira_ishida のコピー石田衣良(いしだいら)
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。 ‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。 ‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。 「アキハバラ@DEEP」「美丘」など著書多数。 最新刊「オネスティ」(集英社) 公式サイト http://ishidaira.com/