スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2015年02月19日

『赤毛のアン』で英語づけ〜〝説得〟にはタイミングが大事である~その③│茂木健一郎

★いかがでしょう?

口うるさいマリラに見つからないうちにとばかりに、アンの部屋にこっそり忍び込んだマシュー。リンド夫人に謝るのは、いずれにせよやらなくてはいけないんだから、思い切って、とっとと済ませてしまおう、というマシューの説得に、アンは心を動かされます。

アンも、本当は謝らなければならないことをわかっていて、そのきっかけを待っていたのかもしれません。その機を見るのに敏なマシューは、さすがです。

「He tiptoed along the hall」のtiptoeという動詞、面白いですね。名詞としては、「つま先」を指す。それがそのまま動詞になってしまう、というあたりが英語的です。

「bravely facing the long years of solitary imprisonment before her」という表現、少し大げさだけれど、英語ならではですね。しかも、アンのキャラクターに合っています。

マシューの「Marilla’s a dreadful determined woman–dreadful determined」という表現も笑えます。dreadfulというのは、こんな風に使うんだなあ、と参考になります。英語の感情表現、そのクオリアは、絵の具のようなもの。パレットの上に絵の具がたくさんそろうと、それだけ豊かな絵を書けるようになります。

この名文!

It’ll have to be done sooner or later, you know, for Marilla’s a dreadful determined woman–dreadful determined, Anne.

⇒遅かれ早かれ、やらなくてはならないんだから。マリラは、恐ろしく頑固なんだよ、恐ろしく頑固なんだよ、アン。

企画:プレタポルテby夜間飛行

■■■■■
前に戻る>>
『赤毛のアン』で英語づけ〜〝説得〟にはタイミングが大事である~その②│茂木健一郎
『赤毛のアン』で英語づけ〜〝説得〟にはタイミングが大事である~その①│茂木健一郎

『「赤毛のアン」で英語づけ』茂木健一郎 著赤毛のアンで英語づけ
高校一年のときに「赤毛のアン」を原書で読むことによって英語力が飛躍的に高まったという茂木さん。「とにかく最初から最後まで読み通す」ことで、自信をつけて「英語脳」を身につけることが英語力向上の秘訣。本書を一冊読めば英語力も自然とアップし、「赤毛のアン」という物語が持つ魅力にも触れることができます。 名文で「英語脳」を強化する! !
amazonで購入する

脳科学者・茂木健一郎茂木健一郎
脳科学者。1962年東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。『脳と仮想』(小林秀雄賞)、『今、ここからすべての場所へ』(桑原武夫学芸賞)、『「赤毛のアン」で英語づけ』など著書多数。