スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2014年12月25日

『赤毛のアン』で英語づけ〜つらい現実を超える〝想像〟の力~その②│茂木健一郎

★日本語で、だいたいの意味を見ていきましょう。

“I’m sorry I was late,” he said shyly.”Come along. The horse is over in the yard. Give me your bag.”

⇒「遅くなってごめんね」彼は恥ずかしそうに言った。「おいで。馬は、あっちに留めてある。君のかばんをお貸し」
 

“Oh, I can carry it,” the child responded cheerfully.

⇒「あら、かばんは自分でもてるわ」 その子は元気よく答えた。
 

“It isn’t heavy. I’ve got all my worldly goods in it, but it isn’t heavy. And if it isn’t carried in just a certain way the handle pulls out–so I’d better keep it because I know the exact knack of it. It’s an extremely old carpet-bag.

⇒「そんなに重くないもの。私のもち物すべてが入っているけど、重くはないの。それに、このかばん、うまくもたないとハンドルが取れちゃうの。私はコツを知っているから、私が運んだ方がいい。このバッグ、すごく古いのよ。
 

Oh, I’m very glad you’ve come, even if it would have been nice to sleep in a wild cherry-tree.

⇒とにかく来てくださってうれしいわ。もしいらっしゃらなかったら、野生の桜の木の上で眠ることになって、それもまたよかったでしょうけど。
 

We’ve got to drive a long piece, haven’t we? Mrs. Spencer said it was eight miles. I’m glad because I love driving.

⇒これから長い道を馬車で行くんでしょう? スペンサー夫人は8マイルあるっていったわ。うれしい。私、馬車に乗って行くのが好きだから。
 

Oh, it seems so wonderful that I’m going to live with you and belong to you. I’ve never belonged to anybody–not really.

⇒「おじさんと一緒に暮らして、おじさんの家の人になるなんて、なんて素晴らしい。今まで、誰の家の人にもなったことがないんですもの――本当の意味ではね。
 

But the asylum was the worst. I’ve only been in it four months, but that was enough.

⇒でも、孤児院がどこよりも最悪だったの。たったの4カ月いただけだったけど、もう十分。
 

I don’t suppose you ever were an orphan in an asylum, so you can’t possibly understand what it is like. It’s worse than anything you could imagine.

⇒おじさんはきっと孤児院で育ったことがないから、そこがどんなところかわからないでしょう。でも、思いつく限りの、どんな場所よりも悪いわ。
 

Mrs. Spencer said it was wicked of me to talk like that, but I didn’t mean to be wicked. It’s so easy to be wicked without knowing it, isn’t it?

⇒スペンサー夫人は、そういうことを言うのは良くないって言うけど、私、悪気でいってるんじゃないの。人って、知らないうちに、簡単に悪いことをしてしまうでしょう。
 

They were good, you know–the asylum people.

⇒もちろん、みんないい人たちだったのよ、孤児院の人たちは。
 

But there is so little scope for the imagination in an asylum–only just in the other orphans.

⇒ただ、想像の余地があまりにも少ないんですもの――想像のネタとしては、他の孤児のことくらいしかない。
 

It was pretty interesting to imagine things about them

⇒彼らについて想像するのも、とっても面白かったけど。
 

–to imagine that perhaps the girl who sat next to you was really the daughter of a belted earl, who had been stolen away from her parents in her infancy by a cruel nurse who died before she could confess.

⇒隣に座っている女の子が伯爵の娘で、子どものころ、無慈悲な乳母によって両親のもとから連れ去られ、しかもその乳母はそのことを白状する前に死んでしまった、なんていう想像を巡らせるのは。
 

I used to lie awake at nights and imagine things like that, because I didn’t have time in the day.

⇒私、よく夜中にそういうことを想像して起きていたの。昼間にはそんな時間はなかったから。
 

I guess that’s why I’m so thin–I AM dreadful thin, ain’t I? There isn’t a pick on my bones. I do love to imagine I’m nice and plump, with dimples in my elbows.

⇒きっとそのせいでこんなに痩せてるんだと思う――すごく痩せているでしょう? 骨の上にひとかけらの肉もないくらい。私は、素敵にふっくらして、肘のところにくぼみのできてる自分を想像するのがすごく好きなの。

(つづく)

企画:プレタポルテby夜間飛行

■■■■■
続きを見る>>
『赤毛のアン』で英語づけ〜つらい現実を超える〝想像〟の力~その③│茂木健一郎
前に戻る>>
『赤毛のアン』で英語づけ〜つらい現実を超える〝想像〟の力~その①│茂木健一郎

『「赤毛のアン」で英語づけ』茂木健一郎 著赤毛のアンで英語づけ
高校一年のときに「赤毛のアン」を原書で読むことによって英語力が飛躍的に高まったという茂木さん。「とにかく最初から最後まで読み通す」ことで、自信をつけて「英語脳」を身につけることが英語力向上の秘訣。本書を一冊読めば英語力も自然とアップし、「赤毛のアン」という物語が持つ魅力にも触れることができます。 名文で「英語脳」を強化する! !
amazonで購入する

 
脳科学者・茂木健一郎茂木健一郎
脳科学者。1962年東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。『脳と仮想』(小林秀雄賞)、『今、ここからすべての場所へ』(桑原武夫学芸賞)、『「赤毛のアン」で英語づけ』など著書多数。