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2014年12月29日

『赤毛のアン』で英語づけ〜〝大事なこと〟にはこだわっていい~その③│茂木健一郎

★いかがでしょう? 

マリラに「本当の名前は何なの?」と問い詰められたアンは、仕方がなく、「アン」(Anne)という自分の名前を言います。そして、「もし、私をアンと呼ぶのならば、スペルにEがついたアンと呼んでください」と頼む。ここに、アンのこだわりが見えます。
英語のアンの表記には、「Anne」と「Ann」の二つがあることを背景にした会話ですが、『赤毛のアン』の中でも最も有名な場面の一つで、演劇やミュージカル、映画になるときには必ず引用される部分です。

ここに出ている単語には、それほど難しいものはありません。中学生でも、理解できるでしょう。ところが、このやりとりは、間違いなく英語のものになっている。リズム、テンポ、その背景にあるマインドセットが、英語固有のものです。

英語を学ぶとは、必ずしも難しい単語や表現を必要とすることではありません。むしろ、それは一つの感覚であり、さらに言うならば一つの態度(attitude)なのです。こんなにシンプルな表現でも、英語の神髄に触れられることは、知っておくべきかもしれません。

マリラの表現の中で、「fiddlesticks!」というのが面白いですね。これは、とるに足らないもの(any meaningless or inconsequential thing; trifle)を表す口語表現。もちろん、fiddlestickはもともとバイオリンの「弓」のことですが、このような表現にも使われます。

この名文!

But if you call me Anne please call me Anne spelled with an E.”

でも、もしアンと呼ぶのなら、「E」のついているほうのアンと呼んでください。

  
企画:プレタポルテby夜間飛行

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『赤毛のアン』で英語づけ〜〝大事なこと〟にはこだわっていい~その②│茂木健一郎
『赤毛のアン』で英語づけ〜〝大事なこと〟にはこだわっていい~その①│茂木健一郎

『「赤毛のアン」で英語づけ』茂木健一郎 著赤毛のアンで英語づけ
高校一年のときに「赤毛のアン」を原書で読むことによって英語力が飛躍的に高まったという茂木さん。「とにかく最初から最後まで読み通す」ことで、自信をつけて「英語脳」を身につけることが英語力向上の秘訣。本書を一冊読めば英語力も自然とアップし、「赤毛のアン」という物語が持つ魅力にも触れることができます。 名文で「英語脳」を強化する! !
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脳科学者・茂木健一郎茂木健一郎
脳科学者。1962年東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。『脳と仮想』(小林秀雄賞)、『今、ここからすべての場所へ』(桑原武夫学芸賞)、『「赤毛のアン」で英語づけ』など著書多数。