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2015年01月05日

『赤毛のアン』で英語づけ〜他人に〝魔法〟をかけるすべ~その②│茂木健一郎

★日本語で、だいたいの意味を見ていきましょう。

That was why I was so glad when I thought I was going to live here.

⇒これからここに住むと思ったとき、私がうれしかったのはそういうわけなの。
 

I thought I’d have so many things to love and nothing to hinder me.

⇒ここできっとたくさんのものを好きになるし、それを妨げるものはないと思ったの。
 

But that brief dream is over. I am resigned to my fate now, so I don’t think I’ll go out for fear I’ll get unresigned again.

⇒ でも、短い夢は終わった。私は、自分の運命を諦めて受け入れている。もし外に出て(グリーン・ゲイブルズが好きになったら)また諦めがつかなくなってしまう。
 

What is the name of that geranium on the window-sill, please?

⇒あの、窓枠の上にあるゼラニウムの名前はなんですか?」
 

“That’s the apple-scented geranium.”

⇒「アップルゼラニウムよ」
 

“Oh, I don’t mean that sort of a name. I mean just a name you gave it yourself. Didn’t you give it a name? May I give it one then? May I call it? let me see? Bonny would do? may I call it Bonny while I’m here? Oh, do let me!”

⇒「ああ、そういう意味じゃなくって。あなた自身が、ゼラニウムにつけた名前。名前をつけていないんですか? 私がつけてもいい? そうね、ボニーでいいかも。ここにいる間、ボニーって呼んでいい? お願い、そうさせて!」
 

“Goodness, I don’t care. But where on earth is the sense of naming a geranium?”

⇒「なんてこと。私は別にかまわないよ。でも、ゼラニウムに名前をつけて、いったい何の意味があるの」
 

“Oh, I like things to have handles even if they are only geraniums. It makes them seem more like people. How do you know but that it hurts a geranium’s feelings just to be called a geranium and nothing else?

⇒「ああ、私はたとえゼラニウムでも、何かとっかかりがあるほうが好きなの。そのほうが、人間みたいでしょう。もしもただゼラニウムとしか呼ばれなかったら、ゼラニウムは傷つくんじゃないかしら。
 

You wouldn’t like to be called nothing but a woman all the time. Yes, I shall call it Bonny.

⇒あなただって、いつも女としか呼ばれなかったら、嫌だと思うんです。そうだ、私はあれを、ボニーと呼びましょう。
 

I named that cherry-tree outside my bedroom window this morning. I called it Snow Queen because it was so white.

⇒私、今朝、寝室の窓の外に見える桜の木にも、名前をつけたんです。あんまり白いから、雪の女王というふうに。
 

Of course, it won’t always be in blossom, but one can imagine that it is, can’t one?”

⇒もちろん、いつも花が咲いているわけではないけど、そういう姿を想像できるでしょう?」
 

“I never in all my life saw or heard anything to equal her,” muttered Marilla, beating a retreat down to the cellar after potatoes.

⇒「これまでの人生で、あの子みたいなのは、見たことも聞いたこともない」 マリラは地下の貯蔵庫にジャガイモを取りに逃げ出しながら、つぶやいた。
 

“She is kind of interesting as Matthew says. I can feel already that I’m wondering what on earth she’ll say next. She’ll be casting a spell over me, too. “

⇒マシューが言うように、彼女は確かに面白いわ。いったい次に何を言うのか、楽しみにしているくらいだもの。私にも、魔法をかけ始めているのよ」

(つづく)

企画:プレタポルテby夜間飛行

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『赤毛のアン』で英語づけ〜他人に〝魔法〟をかけるすべ~その①│茂木健一郎

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脳科学者・茂木健一郎茂木健一郎
脳科学者。1962年東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。『脳と仮想』(小林秀雄賞)、『今、ここからすべての場所へ』(桑原武夫学芸賞)、『「赤毛のアン」で英語づけ』など著書多数。