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2015年01月05日

『赤毛のアン』で英語づけ〜他人に〝魔法〟をかけるすべ~その③│茂木健一郎

★いかがでしょう? 

「私は、自分の運命を諦めて受け入れている。「もし外に出て(グリーン・ゲイブルズが好きになったら)また諦めがつかなくなってしまう」(I am resigned to my fate now, so I don’t think I’ll go out for fear I’ll get unresigned again)とアンは言います。ここの、resigned to my fate 及び、get unresigned againという表現は、英語独特のものです。日本語ならば、もっと回りくどい言い方になってしまうのを、シンプルに表現している。

学生の書いた英文を見ていると、英語表現を十分に知らず、日本語が発想の最初にあってそれを翻訳しているので、回りくどい表現になっていることがしばしばあります。大量の英文を読むことの意義は、表現をたくさんストックして、このような簡潔表現をできるという能力につながります。

さて、この後、アンが本領を発揮します。窓辺のゼラニウムに、名前を付けたいと言い出すのです。
唖然とするマリラ。ただのゼラニウムに、自分だけの名前をつけるなんて。
あきれながらも、マリラは、次第にアンに惹きつけられていく自分を感じています。そして、「私にも、魔法をかけ始めている」(She’ll be casting a spell over me, too)というのです。

このように、簡潔な表現でいきいきとしたやりとりが描かれていることが、『赤毛のアン』の魅力です。日本語訳で読むのとはまた違った深い喜びが、そこにはあるのです。

この名文!

I am resigned to my fate now, so I don’t think I’ll go out for fear I’ll get unresigned again.

私は、自分の運命を諦めて受け入れている。もし外に出て(グリーン・ゲイブルズが好きになったら)また諦めがつかなくなってしまう。

  
企画:プレタポルテby夜間飛行

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『赤毛のアン』で英語づけ〜他人に〝魔法〟をかけるすべ~その②│茂木健一郎
『赤毛のアン』で英語づけ〜他人に〝魔法〟をかけるすべ~その①│茂木健一郎

『「赤毛のアン」で英語づけ』茂木健一郎 著赤毛のアンで英語づけ
高校一年のときに「赤毛のアン」を原書で読むことによって英語力が飛躍的に高まったという茂木さん。「とにかく最初から最後まで読み通す」ことで、自信をつけて「英語脳」を身につけることが英語力向上の秘訣。本書を一冊読めば英語力も自然とアップし、「赤毛のアン」という物語が持つ魅力にも触れることができます。 名文で「英語脳」を強化する! !
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脳科学者・茂木健一郎茂木健一郎
脳科学者。1962年東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。『脳と仮想』(小林秀雄賞)、『今、ここからすべての場所へ』(桑原武夫学芸賞)、『「赤毛のアン」で英語づけ』など著書多数。