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2014年07月24日

バイト先の「年上後輩」を注意するワザ・仕事を頼むワザ

バイト先の「年上後輩」を注意するワザ 3いくらバイトの先輩だからといっても自分は年下。何歳も年上の後輩には注意しづらいし、仕事も頼みづらい! でも言わないと仕事がうまく回らない。そこで、年上後輩を上手に注意するワザと、上手く仕事を頼むワザをプロコーチの平田香苗さんに教えてもらいました。さっそくバイト先で使ってみましょう!

年上の後輩には普段から敬語で接する

まず、バイト先の年上の後輩には、普段から敬語を使うことをおすすめします。
たとえ後から入ってきた“後輩”であっても、年上には敬意を払って接する方が望ましいです。そうすることで、必要な時に、注意やお願いがしやすくなります。相手から「敬語はやめませんか?」と提案されるまでは基本は敬語で接しましょう。

年上の後輩に「注意する」ワザ

“悪い点”と“人格”を分けて注意する

仕事をしていると無意識に「ダメだなぁ、○○さん」と口にすることがあります。これは人格を否定していることになります。年齢が高い人は特にいままでの人生を否定されたような気分になることも。何か失敗しても、その人が悪いわけではないということを意識してください。

「○○さん、このやり方だと△△になるので、こうすると良くなります」
→悪いのは「やり方」や「結果」です

改善するのはあくまで「やり方」や「結果」です。人格ではないので、そこを意識してください。「悪いのはあなたではなくやり方なんだ」ということを伝えると、プライドも傷つかないと思います。忙しい時につい「ダメダメ」と言ってしまうこともあると思います。そんな時、後から「さっきのはやり方を注意したんです。すいませんあわてちゃって」とフォローすると良いと思います。

ルールや手順と照らし合わせて注意する

慣れていない新人さんや年配の方の場合、一度言われて全てを理解するのはなかなか難しいと思います。また勘違いから自分のやり方で突き進んでしまっている人の場合など、目で見て確認できるマニュアルなどがあれば双方ナットクしてダメ出しを受け入れられると思います。

「手順はこうなってますので、次からこの過程を飛ばさないようにお願いします」
→マニュアルなど明確なルールを基にする

「これって違いますよ!」と言われると、誰しも余計にあわてたりムッとしたりします。でもマニュアルを見ながら、具体的に間違いのポイントを冷静に指摘されると理解が深まります。あと、マニュアルがあるとマニュアルのせいに出来るんです。「年下先輩が決めたんじゃないんですよ。マニュアルにあるから仕方ないんです」と。マニュアルなど一切ない職場なら上司も巻き込んで作れば良い職場になると思います。

相談して巻き込む

こちらが先輩でも年下なので、ある意味で頼ることも必要だと思います。そこで「ちょっとこんなことで困ってます」と相談に乗ってもらうのもアリだと思います。人は相談されると嬉しくなるものです。

「自分にはなかなかみんなをまとめられなくて」
→あえて弱みを見せると信頼関係が築けます

「注意したいこと」を相談してみましょう。「スタッフが時間通りきてくれない」「みんなの連携がうまくいかない」…など。すると話を聞いてくれるし、お互いにフォローしあえる関係になれます。それに年上は年下から頼られたら「役に立てるんだ」と嬉しくなると思います。年長者に意見を求めるのはいい関係を作る第一歩だと思います。

◆円満な人間関係をつくるポイント1
人間関係を作る時に大事なのはお互いのことを理解すること。コミュニケーションを取るための話は仕事のことに限らず、なんでもいいと思います。「うちの犬がさぁ」と普段の出来事を話すうちに、お互いにまた違った面が見えてくるものです。相手のことがわかると、仕事面でも人間関係がうまく回ると思います。「ダメ出しはしたくない」という気持ちもわかりますが、見過すのは衛星が軌道を外れて遠くに飛んでいくのを見ているようなもの。時間がたつほど軌道修正は難しくなります。おしまいには職場にも自分にも損失になるので、早めのダメ出しはお互いのためでもあります。

年上の後輩に「仕事を頼む」ワザ

褒めて頼む

私たちは人間関係において、それぞれの立場を無意識で感じています。店長やアルバイト、アルバイトのキャリア、年上年下…。年齢に重きを置いている人の場合、「いくら先輩でも年下の人に言われて動くのは納得できない」ということもありますが、それも言い方次第です。

「○○さんでないと上手にできないから、お願い」
→相手を尊重してお願いしよう

褒めるのと、おだてるのは違います。自分が「いいな」と思うポイントを素直に褒めるのがコツです。「~さんはいつも○○を丁寧にやってくれますよね」と、具体的に言えると良いと思います。「いいな」ということを素直に褒めるのは、バイト先だけでなく、学校や社会に出てからも役立ちますよ。

チームの一員として協力、分担し合うことをアピールして頼む

人は「チームだから」とか、「一緒にやろう」と言われると嬉しくなります。入って日が浅い後輩だったり、年齢が高くて職場で浮いている人だったりするほど、連帯感を感じさせる一言 はうれしいもの。仕事のやる気にもつながります。

「自分は面倒な○○をしてくるので、△△をお願いします」
→連帯感を感じさせるのがコツ

「分担して一緒に作業しよう」「みんなでやったら早いよね」といった連帯感のある一言を最初に言うと、さらに効果的。注意点としては年上後輩が「その仕事は私には出来ないからこっちか…」と卑下する感覚になってしまうと逆効果。「自分はベテランだからコッチ、あなたは新人だからアッチ」という言い方にならないよう注意してください。

理由を提示してハッキリ頼む

「残業になったら“帰れないよ”」といったデメリットな要素は脅しに感じるので不要です。「17時までに終わらせて残業しないで帰ろう」と前向きな理由を提示して頼んでみましょう。

「違う商品を売るチャンスだよ」
「忙しいけど、売上更新を目指してみようか」
→ポジティブな言い方でこそ人は動いてくれます

予定していた商品が入荷されず困った時、繁忙期が長く続いて疲れてしまった時、様々なケースがありますが、先輩の前向きな一言は逆境を跳ね返す力になります。「○○を目指そう」といった前向きな理由があると、人って動いてくれますよ。理由を言わないで「とにかく頑張ってよ」みたいな言い方だと、うまくいかないと思います。

◆円満な人間関係をつくるポイント2
年齢や立場に関係なく、相手の存在を大事にすることは敬意を払うことにつながります。それには挨拶が大事です。すごく短いコミュニケーションですけど、「あなたの存在を認めていますよ」というアピールにもなります。目を見て挨拶するのがコツです。また、1~3を質問の形で頼むというテクニックもあります。「~やって」ではなくて「~やってもらえませんか?」と相手に決定する権限を与えてあげます。相手も何か意見があれば、言ってくれるので、それがまた良い職場作りにつながると思います。ぜひ使ってみてください。
■平田香苗さんkarika_ma
Karika Coaching代表。生命保険会社、コンサルティング会社を経て、2008年にコーチとして独立。パーソナル・コーチングおよびシステム(チーム)・コーチングのほか、企業研修や女性向けワークショップの講師・ファシリテーターを行う。

HP : http://www.karikacoaching.com/

※初回公開2014年7月24日

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