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2019年09月18日

30代後半~40代の面接対策|転職理由・志望動機・自己PRの回答例

30代後半から40代には、若手の応募者とは異なり、より具体的に応募先企業で活かせる経験や実績が求められます。ここではキャリアのある転職者に企業が求めること、面接で自己PRのポイントをご紹介します。

より具体的に「何が出来る人か」を見ている

企業は30代後半や40代の従業員には、「これから経験を積んで出す成果」ではなく、「すでに習得したスキルで確実な成果を出すこと」を期待しています。転職の面接では「何が出来る人か」と「高い専門性」、「業務の守備範囲の広さ」をこれまでの具体的な実務からアピールすることが大切です。また、部下など人材育成や組織の管理経験がある場合は、人材育成や組織戦略の立案、部下のモチベーションの上げ方などを伝えると良いでしょう。このほかにも、社会人経験が長いことから、柔軟な対応力、課題解決力、周囲から信頼を得られる人間力も求められます。では、具体的な話し方のポイントを見ていきましょう。

実務経験と業務への深い知識や専門性

この年代が転職する際、自身の実務経験やスキルが、応募先企業の業界、募集ポジションとマッチしているかを慎重に見極めることがお互い大切です。面接では、担当業務、顧客、課題に対する解決方法、実績や得た評価などを具体的に話すようにします。資格を有する専門職であれば、このほかに保持している資格や習得した技術などです。例えば、ドライバーの場合、運転経験のあるトラックの大きさ、運搬距離とエリア、運搬物の種類など。理学療養師などの医療系ならば、経験したリハビリの種類、診療科目など。また、医療事務であれば、診療報酬の計算や会計、請求書作成の経験、ワードでの契約書作成、エクセルの四則演算スキルなど、というように、任されていた業務、習得した技術を具体的に伝える必要があります。

人材育成や管理経験、コミュニケーション能力

課長、係長、マネージャーなどの管理職経験や、チームやプロジェクトなどのリーダー経験、新入社員や後輩の教育担当などもアピール材料になるので、経験と実績を詳しく伝えましょう。目標達成、動機づけ、問題分析、傾聴力、計画立案、進捗管理、人材育成など、成果をあげた実績も交えて伝えます。そのときのメンバーの数やリーダーを務めた期間、具体的な数値(売上など)を伝えることができれば説得力が増します。

 

熱意も大事:自己PRや志望理由でアピールする

会社の中で重要な役割を担う30代後半から40代で、なぜ転職を決意したのか。面接担当者は、その理由に注目しており、志望動機はとても重要になります。「応募先の会社だからこそ、できる仕事」に挑戦した思いを熱意を持って伝えましょう。実績や経験、職歴をもとに熱意も加えて自己PR を行うことで、いかに応募先の企業で活躍できる期待を持ってもらえるかが大切です。

 

面接での答え方のコツと回答例

自己PR:管理職経験がある場合の回答例

「学校卒業後は、賃貸や建売などの仲介を経験し、7年前に現在の会社に転職しました。入社後は、中古マンションの仲介を担当し、5年前より〇〇店の店長をしています。5~7名のメンバーのマネジメントを行い、5年間で売上30%アップを実現できました。管理職として私が力を入れているのは、『動機づけ』です。営業経験が浅く、インセンティブだけではモチベーションが上がらないメンバーも多かったため、仕事を通してのやりがいや短期的中期的な目標を考える時間を作ったり、メンバー同士の仕事が見える仕組みづくりなどを通して、自分の存在意義が感じられる職場づくりに力を入れてきました。メンバーの力が自ら引き出される仕組みは、どんな仕事においても大切なことだと考えています」

管理職経験がある場合は、メンバーの人数、マネジメントを行なっていた期間、具体的な実績、管理職として力を入れていたことを伝えましょう。面接で重要なのは、自分がどんな人物なのかを示すことです。管理職として力を入れてきたことや、その成果を伝えることによって、面接担当者は「応募者が自社で活躍する姿」をイメージすることができ、応募者への期待感を高めることができるのです。即戦力として期待される実績を選んで、詳しく伝えましょう。

自己PR:管理職経験がない場合の回答例

「大学卒業後に飲食業界に就職し、3社を経験してきました。現在は、レストランチェーンの〇〇で5年目になり、主にホールでの接客、スタッフ教育などを担当してきました。私が仕事で最も大事にしているのは、現場で起こっていることに丁寧に目を向ける事です。以前、アルバイトスタッフの定着率が悪く、お店の接客レベルが下がったことがありました。そこで、自らアルバイトスタッフ15名へのヒアリングを行い、シフト確定の不満を洗い出し、店長と改善案作っていきました。接客マニュアルも見直し、新しいスタッフには丁寧なフォローをするようにしたところ、一時期は毎月入れ替わっていたスタッフが、今は年度末に数人入れ替わる程度に良くなりました。今後は接客だけでなく、スタッフの教育にもかかわっていきたいと考えております」

管理職としての経験はなくても、現場をまとめた経験があればそれを伝えましょう。新入社員やアルバイトの教育・フォロー、目標達成のためにチームの士気を高めることや、業務の効率化を図るための改善などは、管理職に求められる役割と変わりません。自分がこれまでやってきたことを振り返り、リーダーシップを発揮した経験について自信を持ってアピールしましょう。

転職理由:長く勤めた会社からの転職の場合の回答例

「御社の観光タクシードライバー募集という求人を拝見して、この道を極めてみたいと考えました。私は10年間、タクシードライバーをしてきました。中でも特にやりがいを感じていたのは、観光案内です。私はもともと史跡巡りが好きで、休日もさまざまな名所を訪れたりしています。10年間のドライバー経験で、ほとんどの観光スポット、穴場の美味しいお店、人気の土産物店などは把握できています。この知識と経験、スキルを活かして、観光タクシードライバーに特化し、プロとして御社で働きたいと考え志望しました」

30代後半から40代の転職者にとって、転職理由はとても重要です。なぜその会社でその仕事をしたいのか、説得力のある伝え方をすることが大切です。自身のキャリアビジョン、転職を決意した経緯を簡潔にまとめ、熱意を持ってアピールしましょう。

志望動機:別の分野に挑戦したくなった場合の回答例

「御社の“地産地消”という考え方に大変惹かれました。私は都内のホテルで調理師をしています。子どもが生まれたことをきっかけに、この街に引っ越してきて、地元の食材の豊かさに驚きました。新鮮な魚、野菜や牛肉など、どれも美味しく、これらの食材を使った料理をつくりたいと思うようになりました。そんなときに出会ったのが、御社のレストランです。“地産地消”というコンセプトは、まさに私の求めていたものでした。地元の食材で子どもたちにも安心して提供できる料理をつくりたいと考え志望いたしました」

中途採用の面接で大事なことは、応募先の企業が今後注力していきたい事業や商品、サービスなどにマッチした志望理由を伝えることです。自身のキャリアビジョンと、その会社が目指す方向性が合致すれば、企業の採用意欲も俄然高まるでしょう。

活かせるスキルや経験の回答例

「前職は○○スーパーで副店長を務めていました。店舗運営や売上・従業員の管理など、決裁権こそありませんでしたが、店長とほぼ変わらない業務を行なっていました。特に任されていたのは、計数管理です。売上や経費に気を配り、売上を伸ばす施策や、経費や原価を下げる提案を積極的に行なっていました。パートスタッフのアイデアを活かした陳列棚の配置換えの施策では、客単価が150円上がり、年間売上が30%アップしました。これまで培ったスキルや経験を活かし、御社の利益に貢献したいです」

長いキャリアによって得たスキルや経験、実績、知識、ノウハウは、若い世代にはない武器になります。応募先のニーズにマッチしたスキルや経験を具体的なエピソードを交えて詳しく伝え、その会社に貢献できる人材であることを力強くアピールしましょう。

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