高校生の卒業旅行でおすすめの行き先と、失敗しない計画の立て方
高校生活最後に行う思い出作りのイベントといえば、卒業旅行です。卒業シーズンに合わせて、友達と旅行に行こうと考えている人は多いのではないでしょうか。テーマパークで思いきり遊んだり、食べ歩きをしたり、温泉でのんびりしたりと、考えただけでワクワクしますよね。
旅行をする場合、予算や目的に応じてなるべく早めに計画を立てることが大切です。ただし高校生の場合は、「計画を立てて旅行をする」ということ自体が不慣れかもしれません。
そこでこの記事では高校生向けに、卒業旅行で人気の行き先から計画の立て方、旅行についての注意点などをご紹介します。
【目次】
高校生の卒業旅行でおすすめのテーマパーク
テーマパークは卒業旅行の定番の一つです。ここでは、国内で人気の4つのテーマパークについてお伝えします。
東京ディズニーリゾート(千葉県)
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの2つのテーマパークのほか、ショッピング施設のイクスピアリや宿泊施設の東京ディズニーランドホテルなどからなる一大リゾート施設です。国内だけでなく、海外からも来園者が数多く訪れます。
テーマパークではアトラクション以外にもパレードやショーなどのイベント、人気キャラクターとの触れ合い、食事やお買い物など、多彩な楽しみ方がそろっています。ディズニーが好きな人はもちろん、初めて訪れる人もとりこになるスポットです。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府)
ハリウッド映画の世界を体験できるテーマパークとして、子供から大人まで楽しめる「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」。2014年には世界的人気の「ハリー・ポッター」をテーマにしたエリアが登場しました。年々入場者数を伸ばしていて、2018年春以降には4つの大型アトラクションが続々オープンします。また、2018年2月1日から同年3月31日までの期間限定で、関西2府4県以外の学生旅行者を対象に、2018年と同じ仲間で2019年も来場すると無料になる「ベスト・フレンズ・フォーエバー・キャンペーン」も開催しています。
※情報は、2018年1月30日現在のものです。
富士急ハイランド(山梨県)
国内でも有数の絶叫系アトラクションが楽しめる遊園地です。特に「FUJIYAMA」「ド・ドドンパ」「ええじゃないか」「高飛車」の4大コースターは、他の遊園地では体験できないスリルを味わえるでしょう。
ほかにも、アニメの世界観を楽しめるアトラクションや史上最長のホラーハウス「絶凶・戦慄迷宮」などもあり、連日多くの人でにぎわっています。
ハウステンボス(長崎県)
敷地面積は東京ドームの約33個分を誇り、単独のテーマパークとしては日本最大です。ヨーロッパをテーマにした美しい景観と四季折々の花、多彩なアトラクション、音楽やショー、大規模なイルミネーションなど、見どころはたくさんあります。特に、場内約30コンテンツを誇る、世界最先端のVR施設は、絶叫コースターから、壁ドン、シューティングなど子どもから大人まで楽しめる人気施設になっています。
敷地内にレストランやショッピング施設、ホテルもあり、ハウステンボスだけで1日中楽しめ、レジャーすべてが完結する充実ぶりです。
高校生の卒業旅行におすすめの場所
ここでは高校生の卒業旅行におすすめの場所を、人気スポットや名物グルメなどと一緒にご紹介します。
沖縄県
沖縄といえば、一度は訪れたいのが沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館です。大きな水槽を悠然と泳ぐジンベイザメやマンタ、カラフルな熱帯魚などが観賞できます。
また、世界遺産に登録されている首里城は、琉球王国の栄華を伝える沖縄のシンボルであり、独特のデザインが美しく、見応えがあります。
食事やお買い物を楽しむなら、那覇市内の繁華街・国際通りが定番です。ちんすこう、紅いもタルトなど沖縄関連のおみやげは国際通りでそろえることができます。
北海道
卒業旅行シーズンの北海道は、スキーやスノーボード、温泉、グルメなどを満喫できます。拠点の札幌市内からは、動物の自然な生態を見られる「行動展示」で有名な「旭川市旭山動物園」や、夜には美しくライトアップされるレトロな雰囲気の小樽運河が、日帰り圏内であり、函館まで足を延ばせるなら、有名な函館山はもちろん、五稜郭や函館市内まで一望できる「五稜郭タワー」もおすすめです。
海鮮丼、ラーメン、ジンギスカンなどの定番メニューから、スープカレー、回転寿司に至るまで、新鮮でバラエティ豊かな北海道グルメは、仲間と食べればおいしさ倍増でしょう。
京都府
古都・京都は、金閣寺や銀閣寺をはじめ、清水寺、本願寺、伏見稲荷大社など寺社が多く、年間を通して観光客が多いところです。
歴史的建造物だけでなく、地上100メートルからの景色を望める京都タワー、2012年に開業した京都水族館、京友禅をまとった約600本もの柱が林立する嵐山駅構内の「キモノフォレスト」なども人気があります。
また、和食や和菓子などのグルメも、京都の旅の醍醐味です。
東京都
歴史的な建造物と最新の観光スポットが混在する大都市・東京。
初めて訪れるなら、下町情緒あふれる浅草エリアは日本の伝統文化を感じられる町並みと最新の建造物であるスカイツリーの両方が楽しめるのでおすすめです。浅草寺や仲見世商店街、浅草花やしき、水上バスなど、観光スポットが目白押し。また、浅草から近い東京スカイツリータウンも、ショッピング施設や水族館などがあり、充実しています。
ほかにもお台場や原宿、渋谷、新宿、秋葉原など、街によって雰囲気や楽しみ方の対象が異なるため、数日滞在しても足りないぐらいかもしれません。
東京ではもんじゃ焼き、深川丼、江戸前寿司などがご当地料理として知られています。
九州
のんびり自然や温泉を楽しみたいなら、九州に行ってみましょう。
九州には温泉がたくさんありますが、中でも全国で最も多い源泉数を誇る「おんせん県」こと大分県の別府温泉や由布院温泉は有名です。
また、思いきって世界自然遺産に登録されている鹿児島・屋久島まで足を延ばせば、樹齢数千年に及ぶ縄文杉や絶滅の恐れのある動植物など、大自然を体感できます。
グルメも多彩で、博多ラーメンやもつ鍋、佐賀牛、長崎ちゃんぽん、佐世保バーガーなど、高校生ならどれも試したくなるものばかりでしょう。
石川県
北陸新幹線が開通したことで、東京などの首都圏からも行きやすくなった石川県。
県庁所在地の金沢市は、雅な和の風情たっぷりの街並みが魅力的な観光地です。特に、日本三名園の一つである「兼六園」は約10万平方メートルの敷地面積を誇る広大な日本庭園で、季節によって異なる表情を見せる趣の深さで人気があります。
グルメを楽しむなら金沢市の中心部にある近江町市場へ。市場独特の雰囲気に浸りながら、日本海で獲れた新鮮な魚介類を堪能できます。
神奈川県
神奈川県のおすすめエリアは横浜です。横浜中華街やみなとみらい21、三渓園、山下公園、横浜・八景島シーパラダイスなど多彩なジャンルの観光スポットが集まっており、1日だけでは遊びきれません。また、中華街で中華料理を食べるのが横浜旅行の定番コースです。
ゆっくりと温泉と観光を楽しみたいなら箱根まで足を延ばしましょう。火山活動の迫力を間近で体感できる大涌谷園地、温泉テーマパーク施設の箱根小涌園ユネッサン、日本初の現代彫刻のための野外美術館として有名な彫刻の森美術館など、おすすめのラインナップがそろっています。
高校生が卒業旅行に行くときの計画の立て方
楽しい旅行にするためには、予算・行き先・目的などを考慮して、きちんと計画を立てる必要があります。卒業旅行の計画の立て方を、順を追って見ていきましょう。
一緒に行く人を決める
卒業旅行は学校生活最後の思い出作りのために行くものなので、「誰と一緒に行くか」という点は重要です。卒業後も長く付き合えそうな気が置けない仲間と行けば、旅は一層楽しいものになりますし、途中でちょっとしたトラブルが起きた場合でも容易に乗り越えられるでしょう。
旅行に行く時期を決める
卒業旅行は一般的に、受験や就職活動が一息つき始める2月上旬頃から行く人が増え、3月にピークを迎えます。
旅行業界は1~2月がオフシーズンなので、宿泊施設や公共交通機関は比較的空いており、旅費を抑えやすいでしょう。しかし、3月に入ると旅行客が増えるため、費用は上がります。一緒に行くメンバーの予定や予算に応じて、旅行時期を決めるのがポイントです。
旅行の目的を決める
スキーやスノボなどスポーツを楽しみたいのか、テーマパークで遊びたいのか、温泉でのんびりしたいのかなど、旅行の目的は人それぞれです。参加するメンバー全員にとって楽しい旅行にするためには、「どんな卒業旅行にしたいのか」についてじっくり話し合う必要があります。
行き先を決める
旅行の時期や目的が決まったら、インターネットやガイドブック、旅行会社の店頭にあるパンフレットやチラシなどを見て、行き先の候補を探してみましょう。旅行会社やWebメディアが運営する旅行サイトの中には情報が充実しているものもあり、参考になります。
情報を集めた上で、ある程度行き先を絞り込んだら、旅行会社に相談してみましょう。日程・目的・予算などの希望に合ったツアーやプランを紹介してくれます。また、宿泊施設や交通機関の手配も代行してくれるため、安心して任せられます。
メンバーの中に旅慣れている人がいたら、自分たちで手配(個人手配)するのも良いでしょう。インターネットの予約専門サイトを利用したり、宿泊施設・公共交通機関へ直接問い合わせたりして、抜け漏れがないように注意してください。
個人手配は基本的に手数料が不要なので、旅費を節約できます。ただし、万が一「飛行機のチケットが取れていない」などの事態が発生すると、せっかく計画した旅行が台無しになる恐れもあります。そのため、旅慣れていない人が多い場合は、トラブル防止のため、旅行会社を利用するのが安心です。
旅行の日数と予算を決める
旅行にかかる主な費用は、旅費・宿泊費・食費・その他テーマパークなどの入場料や施設利用料などです。どの項目もお金をかけようとすればキリがないため、金額の目安を決めましょう。高校生の卒業旅行は、日帰りから2泊3日のスケジュールが一般的です。旅費は電車や飛行機の利用で1泊2日・3万円程度、2泊3日・5万円程度が目安です。宿泊費は1泊1万円程度を見ておくと良いでしょう。
つまり、宿泊が伴う旅行は交通費+宿泊代だけで4万~7万円ほどかかることになります。この金額に、現地で使う施設入場料や食費、おみやげ代などを追加して旅行全体の予算を組みます。
できるだけ安く抑えたいという場合は、日帰り旅行にしたりオフシーズンの平日出発にしたりすることで、出費を減らすことができます。
高校生の卒業旅行の注意点
保護者以外と旅行するのは卒業旅行が初めてという高校生もいるでしょう。そこで、高校生が卒業旅行に行く上での注意点をお伝えします。
卒業旅行シーズンはホテルが取りにくい
3月出発の卒業旅行シーズンは多くの人が希望するため、宿泊施設や公共交通機関の予約が取りにくくなります。どうしても3月に出発したい場合は、2カ月前には予約しておく必要があります。
一緒に行くメンバーの人数が多いほど、旅行の日程は合わせにくくなるものです。メンバーの選定だけでなく、行き先と日時を早めに決め、スケジュールに余裕を持って予約しましょう。
ただし、万が一行けなくなった場合は旅行をキャンセルしなければなりません。直前キャンセルをすると、旅費、宿泊費などはほぼ全額支払わなければならないことがあります。キャンセルする場合も早めの行動が大切です。
宿泊には親権者の同意書が必要なところが多い
未成年だけで宿泊施設を利用する場合、通常は参加する人それぞれの親権者の同意書が求められます。旅行会社を利用してツアーなどに申し込む場合は、申し込みの時点で親権者の同意書を提出するほか、宿泊施設のチェックイン時にフロントに提出を求められることがあります。また、身分証(学生証や保険証)の提示を求められる場合もあるため、身分証またはそのコピーを持参しておくと安心です。
卒業旅行の予算は前もってアルバイトをして貯めておこう!
旅行は計画を立てる準備段階から楽しく、高校生が自分たちだけで行えば良い経験になります。
ただし、旅行にはお金がかかります。せっかく卒業記念に行くのですから、思う存分楽しみたいもの。予算不足でいろいろと諦めるのは残念です。
そんなときは、卒業旅行の1年~半年ほど前から少しずつアルバイトをすれば、国内旅行に必要な予算程度なら十分に貯められます。アルバイトは学校生活や受験に影響しないことを最優先に、土日や夏休みなどの長期休暇を利用するのが良いでしょう。働いたお金で出かける旅行は、また格別なものです。自分たちの力で素敵な卒業旅行にしてみませんか。
※掲載している一部の内容に関しては、しかるべきところに内容の確認および掲載の了承を頂いておりますが、お気づきの点等ありましたら、ページ下部の「お問い合わせ」からご連絡下さいませ。(2018年1月30日 タウンワークマガジン編集部)