ホテルスタッフ（フロント等）バイト

お仕事は、「宿泊」「宴会」「料飲」などいくつかの部門に分かれています。 宿泊部門のフロント係は、宿泊者の会計や案内、予約などの各種手続きを行います。ホテル全体に関わる機能が集中しているため、ホテル全体のコントロールをする役割があります。客室係は客室の清掃や備品の補充、メンテナンスを行い、利用客がチェックインするまでに客室を整えます。表に出る仕事ではありませんが、快適に利用客が過ごすために不可欠な存在です。ベルパーソンは、ロビーに待機し、チェックインを終えた利用客を客室まで案内する仕事です。 料飲部門にはレストランの入り口で利用客を席まで案内するレセプショニストや料理の提供やオーダーテイクを行うウェイターやウェイトレスなどがあります。 宴会部門では、宴会内容に応じた会場設営や当日のサービス全般を行う宴会サービスなどがあります。 どの部門も、ホテルの利用客と接するため、ホテルの顔として重要な仕事といえるでしょう。

仕事には、必ずしも必要な資格はありません。各ホテルでの研修が充実しているため、未経験でも始めやすい仕事といえるでしょう。 しかし、採用試験で有利になる資格はあります。ホテルビジネス実務検定もその1つで、学生や新入社員はベーシックレベル2級を受験することができます。料飲や宴会、宿泊などのサービスオペレーションをはじめ、マネジメント業務にいたるまで、ホテル業務に関わる実務知識に関する資格です。 また、利用客と接したり、チームで行動したりすることが多いため、コミュニケーション力や協調性は必要なスキルといえるでしょう。立地などによっては、英語などの語学力も活かせます。予想外のことが起こったりすることも多く、臨機応変に対応したり、自分から積極的に考えて行動したりできることも大切なスキルです。 さらに、フロントカウンターでは予約や各種手続きなどを行うため、パソコン操作のスキルも求められます。体力的にハードな面もある仕事なので、体力に自信のあることはアピールポイントになるでしょう。

繁忙期やチェックアウトの時間帯など混雑する中、周辺の観光地のおすすめを聞かれたり、忘れ物に関するトラブルを対処したりすることが多く、臨機応変に対応する力が身に付きます。電話応対も日常的な業務ですので、お客様に誠実さを伝えるため、敬語の習得などは欠かせません。意識しなくとも丁寧な言葉遣いが自然と出てくるようになります。また、日本人の家族連れ、カップルだけでなく、外国人の方を応対することがあります。そのため、一般的なコミュニケーションの仕方だけでなく、簡単な英会話力も身に付きます。このように、ホテルでの仕事はお客様の要望に可能な限り応えなくてはなりません。それだけでなく、お客様にこのホテルにまた来たいと思ってもらうまでのサービスが求められるので、あらゆる角度から質の高い接客の基本を学ぶことができます。そこで磨いた接客スキルは日常生活における人とのかかわり合いで生きるだけでなく、さまざまなお仕事でも役に立つことでしょう。

ホテルスタッフは、お客様から見てひと目でスタッフと分かるよう、指定の制服で働くことが多いです。制服は担当する業務によって異なります。フロントスタッフならホテルのテーマカラーに準じた制服を着ることが多く、結婚式やパーティでお客様にお料理を提供する配膳スタッフであれば黒い長ズボンに白いシャツ、黒いベストなどを合わせることが多いです。ルームメイクや清掃を担当するスタッフは、動きやすい作業服を着ていることが多いですが、ホテルによっては配膳スタッフと同じような格好で働くこともあります。 結婚式や旅行客で混み合う土日や祝日は原則出勤となりますが、ホテルによっては事前に申告すれば休めるところもあります。働く時間ですが、フロントは２４時間の業務を交代制で行うことになりますので、深夜や早朝のシフトに入る必要があります。仮眠をとりながらの業務になることも多く、不規則な仕事なので住み込みでの募集も多くあります。