COMPANY“SPECIAL”GUIDE 働く+α

VALUE 01「RF1」「神戸コロッケ」運営 株式会社ロック・フィールド 百貨店でも通用する接客がアルバイトを通して身につきます

商品だけではない、プラスアルファの接客

「RF1」など「新しいスタイルの総菜」を提案し続けているロック・フィールド。ここで働く「いいコト」には、商品と立地が大きく影響しています。

「『RF1』の商品は、通常の総菜より比較的、値段が高めで、お客様も百貨店に来られるような感度の高い方が多いんです。よって、商品だけではない、プラスアルファの接客の提供を心がけています」

そう話してくれたのは、人事部長の西浦真之さん。実際、「RF1」は百貨店への出店を主としています。それはすなわち、百貨店にふさわしい接客が求められるともいえるでしょう。

「百貨店に来られるお客様に常に見られているという意識は必要ですね。われわれは、そういう意識で脈々と続いてきた企業なので、新人も先輩を見ると、自然とそのレベルが必要と思うようです」

言いかえれば、アルバイトをすることで百貨店で通用する接客・サービスが身につくということ。礼儀や気づかいという面で、将来に役立ちそうです。

「もちろん、食品を扱っている企業ですので、販売・接客の経験に加え、食品衛生の知識、調理の技術も身につきますよ」

アルバイトをきちんと評価する「キャストシステム」を導入

現在、ロック・フィールドの全従業員は約8700名。そのうち正社員・契約社員が約1500人。それ以外はアルバイトだそうです。

「つまり、アルバイトのみなさんなくして、当社は運営できないといっても過言ではありません。接客を行うアルバイトのみなさんの振る舞いが企業イメージ、ブランドイメージにつながりますし」

だからこそ、アルバイトといえども教育は丁寧に、その働きをつぶさに観察し、店舗の営業に貢献しているスタッフには報いるようなシステムも導入しているとか。

「販売部門では、アルバイトの方の評価もきちんとしよう、ということで半年に一度、チェックリストに基づいた評価をおこなう“キャストシステム”を導入しています。働き次第でランクが上がっていくので、アルバイトでもキャリアアップしていくのが実感できるんです」

ちなみにキャリアアップのポイントは「おもてなし」と「提案力」。

「たとえば『またお越しくださいませ』という言葉の後にひと言付け加えるだけで、グッとお客様との距離が縮まります。そういった気配りや、商品のよさ、こだわりを理解しお客様に伝えたり、楽しい食事の場が提案できることがポイントでしょうか」

そうやってキャリアアップしていくアルバイトには、正社員登用の道も開けていきます。実は西浦さんもその一人でした。

「今後もアルバイトのみなさんには、常にお客様に喜んでもらうためには何をしたらいいのか、と自分で考えて行動できる人に育ってもらいたいし育てていきたい。そういった意味では、当社でアルバイトを経験された方は、自主自立の精神を培うことができるんじゃないかな、と思いますね」

21, November, 2013

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COMPANY PROFILE

株式会社ロック・フィールド

創業者で代表取締役社長である岩田弘三氏が1970年に欧米で見たデリカテッセンに触発され、1972年に設立。総菜の製造・販売を「RF1」「神戸コロッケ」「いとはん」「ベジテリア」「融合」「グリーン・グルメ」「beOrganic」といったブランドで展開し、日本の「デパ地下」「中食」文化を牽引。現在も総菜だけではなく、食からの新しいライフスタイルの提案をし続けている。

サラダを中心とした総菜が人気の「RF1」。2012年は上海にも出店するなど海外進出にも取り組んでいる。

PROFILE

西浦真之(にしうら・まさゆき)

西浦真之(にしうら・まさゆき)

1969年生まれ、大阪府出身。1990年、「RF1」高島屋京都店にてアルバイトを経験した後、1992年にロック・フィールド入社。西日本販売本部に配属。店長、スーパーバイザーを経験した後、同本部の人事教育業務を担当。2012年より人事部部長に就任し、現在、主に社員の採用・教育・労務管理全般を担当している。