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2020年01月08日

カレー沢薫の「バイト丸わかり図鑑」イベントスタッフバイト編

カレー沢 バイト イベント ライブ コンサート タウンワーク townwork先日2年ぶりに健康診断を受けたら要精密検査となり、大腸カメラで15000円ぐらいかかった。一般的なバイトで言うなら丸2日働いた分ぐらいが飛んだことになる。
健康診断代と合わせれば3日分だ。
読者の中にはまだ将来を決めかねている若者も多いと思うが、「会社員には会社が定期健康診断を受けさせてくれる」というメリットがある、ということだけは言っておきたい。

そんな何もかもが自腹な私だが、たまに東京でサイン会などのイベントを行うことがある。

私ほどの低知名度になると「スタッフは全員身内」という、毎回冷蔵庫の余りのみで作ったかのようなイベントになるのだが、それでも滞りは特にない。

しかし、世の中には、それではパニックになってしまう大きなイベントがある。

今回紹介するアルバイトは、そんなイベントを支援する「イベントスタッフ」だ。

私の住む村ですら、週末にはショッピングモールの広場に謎の演歌歌手が呼ばれ、ちゃんと謎のギャラリーが集まっていたりする。都会であれば連日どこかで、コンサート、ショー、セミナー、即売会などが行われていると言っても過言ではないだろう。

イベントスタッフの仕事は現場によって違いはあるが、イベント会場の設営、後片付け、当日の案内、警備、物販の手伝いなど、総合的なイベント支援が主な仕事となる。

イベントというのはほとんど短期間であり、一日のみというものも多い。
ほぼスポットバイトとなるので他のバイトのサブか、イベントが多い連休に集中して稼ぐためのものとして考えた方が良いだろう。

イベントバイトのメリットとしてまず挙げられるのが「有名人に会える」「コンサートなどが見れる」などだ。
もちろん「気づいたらバイトが最前列を陣取っていた」など、バイトそっちのけでイベントを楽しむことはできないが、会場にいる以上、イベントや出演者を目にすることは多いようだ。

特に人気のイベントはチケットの入手が困難である。
「もはやバイトとして潜入した方が早い」ということもあるかもしれない。
よってアルバイトというより「オタ活の一環」としてイベントアルバイトをやっている者もいるらしい。

しかし、必ずしも行きたい現場に行けるわけではないだろう。どれだけ声優のイベントでバイトがしたくても、浄水器販売会にばかり行かされてしまうのではないか。

だが、イベントバイトというのは、まずアルバイト派遣会社に登録をし「こういうバイトがありますよ」という案内に対し「応募」する形が多いので「意外と選べる」のである。
少なくとも応募しなければ「個人的に共演NGと思っている芸能人」が来るイベントに配置されることはない。

ただ、人気イベントは、応募者が多いため、チケット同様、結局「早い者勝ち」にはなってしまうようだ。

実際私の知人の友人も、某声優を好きすぎるあまり、イベントバイトどころかイベント会社に入社し、実際にその声優と何度か仕事をしたそうだ。しかし、その後その声優が結婚どころか子どもまでいることが判明し、知人はしばらく消息を絶ったという。

こういう痛ましいこともあるので、責任は取れないが、推しに少しでも近づくため、イベントバイトをやるのは十分アリ、ということである。

もちろん、業務外で推しに話しかけようとしたり、写真をとってSNSに投稿したりするのはご法度だが、「推しと同じ空気を吸いまくる」程度は許されるだろう。
ただ好きすぎて、推しが視界に入っただけで絶命してしまう、という人は応募しない方が良い。他の人の仕事が増えてしまう。

 
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仕事内容に関しては、男性の場合、会場設営のため重い物を持ったりすることも多いようだ。
女性の場合も、重い物を持つことはなくても「一日中立ちっぱなし」は覚悟しなければいけないという。

またイベントバイトは朝が早く、拘束時間も長いところも多いようだ。
仕事内容は決して複雑ではないが、ある程度の力がいる仕事と思った方が良いだろう。
そして、スポットバイト故に「現場に行ってみないとその日何をするかわからない」ことも多いようだ。

「ステージに立ってラップバトルをしてください」と言われることはないだろうが、ヒーローショーと、介護用品即売会では、客層も対応の仕方も全く違うはずである。
よってイベントバイトでは毎回1から仕事を覚えることになってしまう。
初対面のバイトメンバーと連携するのも人によっては最初は難しい場合もあり、現場も毎回変わるので「迷って遅刻する」という失敗も起こりやすいそうだ。

逆に言えば、毎度「1日だけの辛抱」である。
どれだけキツイ現場でも、バイトメンバーに破天荒な人がいても、その場限りのことなので、尾を引くことがない。同じ仕事を続けたり、いちいちバイト先で人間関係を作るのが面倒、という人にも向いているバイトと言える。

私もオタクの端くれである。裏方として自分の好きなジャンルに関われるバイトというのは魅力的だ。ただオタクというのは、いざ推しが近くにいると、語彙や意識、なにより正気を失ってしまいがちである。
お客様が正気を失っているのは普通だが、バイトが失うのは問題だ。

もし、私がイベントバイトをするなら推しが直接視界に入らない「会場の外」を希望したい。
「音漏れ」を聞くだけで充分だ。いっそ「駐車場」担当でも構わない。

推しが近くにいると逆に逃げてしまう、そんな業の深いオタクもこの世にはいるのだ。

 
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カレー沢薫
1982年生まれ。漫画家・コラムニスト。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビュー。SNSでは“自虐の神”と崇められる人気作家。
Twitter @rosia29
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