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2016年11月08日

1週間のおかずを週末たった1時間で準備!?シンプルライフ研究家マキさんに聞く、働くママのための時短術 ~準備篇~

写真:hayashihiroshi

写真:hayashihiroshi


仕事と家事・育児を両立する働くママは、いつも時間との戦い。とくに毎日の朝昼夜の食事作りに頭を悩ませることも多いのでは? “作り置き”しておくと便利だとは聞くけれど、慣れていないと何から始めていいかわからないし……。かえって負担になってしまいそうと思っている人も多いはず。

そこで、『しない家事(すばる舎)』の著者として働くママたちから支持を集めるマキさんに直撃! なんと、ご本人も働きながら育児をする働くママながら、1週間分のおかずを週末のわずか1時間で準備しているというマキさん。そんなマキさんの、手間ひまをかけずに、毎日豊かな食事をとるためのとっておきの時短ワザを2回に分けて教えていただきました。

今回お伝えするのは、1週間をより快適に過ごすための“準備篇”。マキさんの1週間分の“作り置き”のワザをぜひ取り入れてみてくださいね。

週末のたった1時間。1週間分のおかずのベースとなるのは、「洗う」「茹でる」「切る」までの“半分調理”。

写真:ブログ「エコナセイカツ」より引用

写真:ブログ「エコナセイカツ」より引用


マキさん流、1週間分のおかずの準備は、毎週末の午後の買い出しからスタートします。1週間分を想定し、野菜、魚、肉などをバランスよくまとめ買いしたら、調理を始めます。作り置きと聞いただけで、「面倒」とか「時間がかかりそう」と反射的に考えた人もご安心を。マキさんの作り置き作業のポイントは、“半分調理”。そのほとんどが「洗う」「切る」「茹でる」の3工程のみなので、短時間でぱっと終えられるのが魅力です。

「私はなんといっても、食材をビニール袋や発泡トレーなどのパッケージから出す下準備の作業が苦痛なんです。だから、1週間分まとめて済ませておくだけで、日々のストレスから解放されます。それに、味付けまで終わらせない半分調理なら、短時間で終わるだけでなく、食べる直前に味を付けられるので、その日の気分や体調などに合わせてバリエーションが付けられ、飽きないというメリットもあるんですよ」(マキさん)

さっそく、ある1週間の献立をもとに、半分調理(写真)の手順を説明していただきました。

「半分調理」 写真:ブログ「エコナセイカツ」より引用 ※手間ひまのかからないおかずは、味付けまで終わらせることもあります。

「半分調理」 写真:ブログ「エコナセイカツ」より引用 ※手間ひまのかからないおかずは、味付けまで終わらせることもあります。


■マキさんのお宅のある1週間のメニュー

月曜日 マグロの漬け丼、常備菜1〜2品、ご飯、みそ汁
火曜日 アジの干物、常備菜1〜2品、ご飯、みそ汁
水曜日 鶏の味噌焼き、常備菜1〜2品、ご飯、みそ汁
木標日 豚肉のスタミナ焼き、常備菜1〜2品、ご飯、みそ汁
金曜日 野菜入り五目うどん 

■とある1週間の半分調理用買い出しリスト

(野菜類)
ミニトマト 1パック
ブロッコリー 1株
さつまいも 3本いり
キャベツ 1玉
レンコン 1つ
ごぼう 3本入り
もやし 1袋
にんじん 3本入り
えのき茸 1袋
玉ねぎ 3個入り
ほうれん草 1束
切り干し大根 1袋

(肉・魚類)
豚ひき肉 1パック
豚ロース肉 1パック
鶏もも肉 1パック
まぐろ 1パック
アジの干物 1パック
しらす 1パック

1)さつまいもの皮を向いて切り、茹でます。その間にごぼうを切って水にさらし、切り干し大根を流水で洗い絞る(戻しすぎないことで歯ごたえが残ります)。ミニトマトは洗い、タッパーに入れて冷蔵庫へ。そうしているうちにさつまいもが茹で上がるので、湯を切っておきます。

2)次にもやしを水洗いし、さっと茹でている間にブロッコリーを切り、ざるにもやしを上げ湯切りしている間に、ブロッコリーを茹でる。その間にキャベツを切り、ブロッコリーが茹で終わった湯にキャベツを投入。同じように、茹でている間に次の野菜を切りながら、もやし、ブロッコリー、キャベツ、にんじん、ほうれん草の順に同じ鍋で茹で上げます。ほうれん草は茹でてから適当な大きさに。

3)キャベツが冷めたら、しらすとお手製の甘酢、ゴマ油を加えて常備菜の1品目「キャベツとじゃこの甘酢和え」が完成。

4)茹で上がったほうれん草と、もやし、にんじんを器に入れて、すり胡麻とごま油、醤油を加えて常備菜2品目「もやしのナムル」が完成。余ったほうれん草は、その日の気分で醤油と鰹節をかけたり、ポン酢をかけたり、めんつゆをかけたりと味が変えられるので、味付けしないで保存しておくと「何かもう1品」というときに便利です。

5)1で下茹でしたさつまいもに砂糖を入れた鍋で再び煮て、レモン汁をふりかけたら常備菜3品目「さつまいもの甘煮」が完成。

6)フライパンに、食べやすい大きさに切ったえのき茸と、お手製の麺つゆ、水を加えて絡めながらしっとりとするまで火を入れたら常備菜4品目「ナメタケ」が完成。

7)6のフライパンを洗わず、めんつゆを残したまま油を加え、豚ひき肉を炒めます。火が通ったら、薄く切ったレンコンと水にさらしておいたごぼうを加えて再度炒めると、常備菜5品目「ごぼうとレンコンのキンピラ」が完成。

8)7のキンピラを炒める数分を利用して、水気を切っておいた切り干し大根を食べやすい大きさに切り、にんじんと合わせて、甘酢と醤油で味付けしたら、常備菜6品目「切り干し大根のはりはり漬け」が完成。

9)マグロを適当な大きさに切って醤油に付けて冷蔵庫へ。鶏肉は一口サイズに切り、味噌とみりんに漬け込み冷蔵庫へ、豚ロース肉は、醤油とみりんに漬けて冷凍庫に入れたら、月〜木曜日のメイン料理の下準備が完了。

10)多めに切った野菜は小分けにしてパックしておけば、毎晩の味噌汁や、野菜炒め、うどんの具などに使えて便利です。

写真:hayashihiroshi

写真:hayashihiroshi


時短のポイントは、

(1)野菜は、鍋を変えずにアクの弱いものから順番に一つの鍋を使って茹でること。
(2)一品作るごとにフライパンを洗う手間ひまを省くため、前に作った調味料を活かして次の料理の調理をすること。
(3)茹でたり、炒めたりと、一つの作業をしている間に次の材料を刻むなど、並行して作業を行うこと。
(4)よく使うめんつゆ、甘酢などの調味料はあらかじめ作っておくこと。

こうしたポイントを抑えることで、慣れたら約1時間でここまで調理できるようになるのだそう。

「メインと常備菜があれば、朝食や昼食は冷蔵庫から出して盛り付けるだけ。夕飯も常備菜の味を整えたり、味噌汁を作ったりするだけなので、朝昼夕の家事の時短になります」(マキさん)

※お手製の甘酢とめんつゆの作り方

■甘酢
作り方:お酢と砂糖を4対1で入れると完成。
■めんつゆ  
作り方:だし昆布と鰹節、干し椎茸を醤油・みりんで一晩浸し、鍋で沸騰させたら完成。

どちらも、あらかじめ作っておけば、常備菜の味付けをする際に大活躍します。

次回は、1週間を快適に過ごす“やりくり篇”をお届けします。週末に作り置きした常備菜を活かして、月曜日〜木曜日までの朝、昼(お弁当)、夕飯の準備を効率的にする方法をご紹介します。

 

しない家事持たない暮らしの愛用品■マキさんプロフィール
広告代理店勤務のワーキングマザー。東京都在住。夫と3歳と8歳の娘の4人暮らし。ブログ『エコナセイカツ』で、不要な物は持たない、不要な家事はやらないという日々のシンプルな暮らしを紹介。1日約4万PV、月間約130万PVという驚異的な数字とリピート率で話題になった。著書に『持たないていねいな暮らし』『しない家事』(すばる舎)、『エコな生活』(KADOKAWA)など。10月に新著『持たない暮らしの愛用品』(宝島社)が発刊。

取材、文:宇治有美子

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