医療/介護/福祉バイト

介護福祉士などのケア提供者は、障害をもつ人や高齢者など生活の中で支援が必要な人に対し、その人の生活の質QOLを高めるように必要なケアを行います。具体的には食事や排泄の介助、また食後の口の中の清潔保持や入浴の介助など日常生活で必要となる行動ができるように支援しています。身体の向きを自力で変えられない人には体位変換を行い、着替えや車椅子への移動なども必要に応じて介助を行います。さらに、生活の質の向上には人とのかかわりやレクリエーションなどを通して楽しむ時間も必要です。介護福祉施設ではゲームなどみんなで楽しめるレクリエーションを行ったり、入所者のお誕生会や季節の行事などを企画・実施します。ケア提供者は参加している利用者の様子を観察して機能を高められるように働きかけたり、利用者との信頼関係を築けるようにかかわります。また、医療・介護・福祉分野のバイトは施設だけでなく、自宅で生活する人への訪問介護の仕事もあります。利用者への介助とともに、家族への助言や心理的な支援もケア提供者の重要な仕事です。

医療・介護・福祉分野におけるバイトは薬剤師などの有資格者を募集することもありますが、資格がなく未経験でも働ける職種も多くあります。しかし、資格を持っていると仕事の幅が広がり、やりがいも増えるので資格取得を視野に入れることをおすすめします。介護分野の福祉系の国家資格には介護福祉士や社会福祉士などがあり、実務経験の必要な介護支援専門員（ケアマネージャー）はステップアップとして取得する人が多い資格です。また、介護の基本的な課程を学ぶ介護職員初任者研修や介護福祉士の資格要件にもなっている実務者研修を受講したり、さらに介護予防運動指導員などの資格を仕事に活かしている人もいます。医療・介護・福祉分野においては高齢者や障害を持った方など、人に接する仕事が中心です。そのため、細やかな目配りや気配り、またいつも穏やかな笑顔や態度で接することが求められます。さらに、介護分野における多様なニーズに応えていくためには介護の専門的な知識や技術を常に学ぶ姿勢をもち、責任感をもって仕事に臨む心構えも必要です。

働くことで高齢者の現状を知ることができます。その実態は病院や施設により様々ですが、そうした高齢者の身体状況を介護するという慈愛の精神を身につけられます。さらに看護・介護職は、国内の職種の中でも需要が高く、有効求人倍率が最も低いので、職に就きやすいというメリットがあります。そしてなにより高齢者を通じての社会貢献が出来るということと、将来「介護福祉士」や「ケアマネージャー」といったキャリアアップも見込める職業です。医療・介護・福祉を通じて学べることは、将来の自身の親や親戚などが同じ状況になった時に、どうやって向き合えば良いかということを仕事をしながら身に付けられます。また、コミュニケーションが困難な方に対する接し方も仕事をしていく上で身につけていくことができるほか、緊急時の対応なども仕事を通じて経験することがあるので、医療の基礎知識なども業務の中で学べる機会も多いです。社会福祉を学ぶ中で、将来にわたって役立つ知識と技術を身につけられる職業になっています。

多くの場合、病院や介護施設が主な勤務先となります。クリニック、大学病院、老人介護施設や障害者介護施設などもありますが、障害児の介護職員などもおり、対象年齢は老若男女問わず幅広いです。働く時間帯は病院や老人介護施設の場合は24時間体制となっていることが多いですが、クリニックやデイサービス、障害のある方が働く就労施設などでは、日中のみの勤務になるので、働く施設によって勤務時間帯や勤務形態などが大きく異なります。また在宅での介護を行う訪問介護など、介護を必要としている人の自宅へ訪問して生活援助を行うといった形もあります。待遇面でも施設により様々です。賃金の待遇が悪いと言われている介護業界ですが、アルバイトとしての時給は高い部類に入るので、高待遇の環境と言えます。さらに施設によって処遇改善給付金などの手当も支給されるので、手当のないバイトよりも高い収入も期待できるのが特徴です。入門資格もそれほど難易度が高くないので、資格を取って働くとより有利になります。