“マウントをとる人”の心理と特徴【DJあおいの「働く人を応援します!」】

イラスト 沼田光太郎
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敵に回しても厄介だし変に懐かれても面倒だし
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マウント気質な人は、自分の価値に自信がない場合が多いです。
本来自信とは比較対象のない絶対的なものでなければいけないのですが、その絶対的な自信が備わっていません。
自分自身の存在価値を疑いながら生きていくのは辛いことですから、やがて絶対的な自信の代替となる相対的な自信を欲するようになります。
そのため他人と比較し、相手を見下すことで自分が優れていると感じ、自分に欠けている自信を補おうとします。
相対的な優越感で自分の不安定な自己評価を支えようとするのが目的で、その代償として他者に劣等感を与える必要が出来てしまうわけですね。
一昔前までは、マウントの手口も単純なものが殆どで、あからさまな自慢話やこれ見よがしなドヤ顔をキメても「なによアイツ!悔しいわ!」とまんまと劣等感を与えることが出来たのですが、今はもうマウントの目的は「自信を補うため」と周知されている場合が多いので、そんな古典のようなマウントを取ろうものなら「あらヤダあの人自信がないのかしら、笑えるわ」と物笑いの種にされてしまうのがオチ。
そういう他者評価に人一倍敏感なのがマウントを取る人の特徴ですから、このままでは相対的な自信を得ることもできずビクビクと怯えながら生きていかなければならない。
彼等彼女等にとってはライフラインが断たれるほどの死活問題ですから、自信がないことを悟られずになんとか相対的な自信を頂戴したい。
そこで自虐の中にこっそりとマウントポジションを忍ばせる「自虐マウント」や、弱者であることを盾に無双する「弱者マウント」などが開発されたのですが、それも今となってはネタバレが過ぎるといった印象。
日々発展を続けるマウント文化ですが、今最も目に付くのは「いい子マウント」ですね。
誰よりも笑顔を振り撒き、誰よりも謙虚なポーズで、誰よりも「いい子」を演じて、誰よりも優位な立場になろうと躍起になっている感じ。
良い心掛けだと思う人もいるかとは思いますが、その動機が「相対的な自信を得るため」である以上、それは立派な「マウント」になるのですよ。
「いい子なんだけどなんか鼻につく」という人の殆どがこれですね。
敵に回しても厄介だし変に懐かれても面倒だし、どうにも扱いに困る人たちなのですが、そういう人たちとは関わらないのが一番です。
どこまでも「他人行儀」に徹するのが最適解で、最低限の被害に留めておくことが精一杯だと心得ておいてください。
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謎の主婦。X(旧Twitter)で独自の恋愛観を綴り、一般人としては異例のフォロワー22万。サブアカウントではフォロワーの恋愛相談にも乗り、こちらも異例のフォロワー15万。著名人のファンも多く、幅広い層から支持されているが、その素性はいまだ謎のまま。
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