蛙化現象に陥りやすい人の特徴【DJあおいの「働く人を応援します！」】

イラスト：沼田光太郎

高飛車で気が強いイメージがあるのかもしれませんが
本質的には臆病者

好きだった相手から好意を持たれると気持ちが冷めてしまうという古典の蛙化現象は、「こんな私を好きになる人なんてどうかしている」という”自分嫌い”が原因の現象なのですが、近年では「好きになった相手の些細な言動で気持ちが冷めてしまう」という現象にアップデートされたようですね。
ややこしいのでここでは「蛙化現象ver2」と名付けておきます。

この蛙化現象ver2は自己防衛による白黒思考の心理が働いています。
例えば、「カッコいいな」と思っていた男性が、小学生が使うような財布を持っていたとして、それを「親しみやすさ」と加点する人と、「ダサい」と減点する人がいると思うのですが、減点をするにしてもせいぜい「マイナス0.1点」程度の些細なことですよね。
その些細なことだけで「マイナス100点」でゲームオーバーにしてしまうのが蛙化現象ver2。
ゼロと100しか評価基準を持っていないので、99.9点という評価はないんです。
信頼関係を損なうような嘘や裏切りのような重大な問題でもないのに、些細なことで相手の全てを否定してしまうのは認知の歪みが働いているサインですね。

恋愛は大きなリスクを伴うんですよね。
好きになればなるほど裏切られたときのショックは大きくなるし、信頼関係マックスの状態でフラれたりした日にはどん底まで闇落ちしてしまい、人によっては生涯忘れることのできないトラウマになってしまうじゃないですか。
そんな経験のある人が、無意識下でリスクを避けるために、深い関係にならないように「蛙化現象ver2」というセキュリティソフトを起動させて、些細なことでゲームオーバーにさせる白黒思考になっているわけですね。

とはいえ、完全に白黒思考で切り捨ててしまう人は稀で、ほとんどの場合は「拒絶されない立場になるため」の蛙化ver2のポーズ、言ってみれば「蛙化現象ver1.5」みたいなものです。
切り捨てるというより、関係の主導権を握るための無意識の戦略。
本心では「完全に嫌いになった」わけではなく、「この人ダサいから無理！」と過剰に否定することで、関係を自分のペースで進め、拒絶されるリスクを回避する心理なのでしょうね。

高飛車で気が強いイメージがあるのかもしれませんが本質的には臆病者。
臆病な自分を守っている鎧を脱ぎ捨てるところから意識的に心掛けてください。
丸腰にならなきゃ誰も愛せませんからね。

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DJあおい
謎の主婦。Xで独自の恋愛観を綴り、一般人としては異例のフォロワー22万。サブアカウントではフォロワーの恋愛相談にも乗り、こちらも異例のフォロワー15万。著名人のファンも多く、幅広い層から支持されているが、その素性はいまだ謎のまま。
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