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2017年06月09日

松井玲奈インタビュー「初対面の人と上手くつきあうには、あえて陽気な雰囲気を出してみる!」

松井玲奈 インタビュー めがみさま SKE48 乃木坂46 AKB48 タウンワークマガジン
SKE48、乃木坂46を経て、女優として活躍目覚ましい松井玲奈さん。「芝居がしたかったからこの世界に入った」という松井さんに実際にその夢を叶えた現在の気持ちや、最新出演映画の話、仕事観などをうかがいました。

「アイドルから女優に変わる」と意気込むより「今、できることをやる」と考えたら葛藤が減った

――松井さんがSKE48を卒業してもう2年も経ったんですね。

そうなんですよ! でも、まだ在籍していると思われることもありますけれど(笑)。

――グループに所属していると、独り立ちしたときにいろいろと葛藤があったのでは?

ありましたね。私はもともとお芝居がしたくてこの世界に入ったので、卒業した後は「アイドル時代とは違う一面を見せたい」「変わらないといけない」という思いが強くて。でも、そんな簡単に変えられることはできなくて、そのあたりのジレンマや葛藤はありました。

でも、2年経った今、変わってないのは自分の力がまだまだ足りていないだけ。自分がやれることは、周りに認めてもらえるように頑張ること、とシンプルに考えるようになって、葛藤は減りましたね。

――卒業後は着実に女優の仕事をされていますが、最新作『めがみさま』ではこれまでにない人生に絶望した女性を演じていますね。最初、松井さんが演じているとが分からないほど雰囲気が違っていて驚きました。

よく言われます(笑)。私が演じた佐倉理華は職場ではいじめられ、家庭では母親から言葉の虐待を受け、友達もおらず、生きている意味を見いだせない女性です。自分に自信がないから言いたいことが言えないし、自分がどうしたいかなどの感情をすべて押し殺してしまってきているから、人とうまく接することができない。でも、どうしてうまくできないか本人にも分からないという負のループに陥っている女性。

脚本を読んだり監督と話をしたりしながら、理華像を作り上げていきました。撮影中は理華の気持ちに感情移入しすぎて、かなり気持ちがギスギスしていました(笑)。

――理華ほどでなくとも、自信がなくて伝えられない、感情を押し込めることで周りとうまくいかない、ということは現実的によくある気がします。

私もそう思います。本音を言えなくてなんとなく友達と上辺だけの付き合いをしてしまったり、でも、実はそれが寂しくて落ち込んだり。人づきあいの難しさを感じる瞬間って日々ありますから。

伝えることが得意じゃないから“伝えよう”と努力する

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――松井さんは自分の感情をしっかり伝えるタイプですか?

“伝えよう”と努力するタイプですね。本当は伝えるのはあまり得意ではないので、言葉より態度で出してしまってあとで自己嫌悪に陥ることが多いです。だから、そうなるのが嫌なので、できるだけ伝えようと頑張ります。

特に、仕事のときは「ここはこう言うべきだ」とか「なにかひっかかる」と思ったら一度ぶつかってみるようにしています。でも、最初の一歩が難しいんですよね。

アホになって相手の懐に飛び込んだほうが人間関係がうまくいく

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――その難しい最初の一歩を踏み出すときはどんな方法でしますか?

基本的に迷ったら踏み出さないですね。踏み出すときは「絶対にやらないといけない」と思って動くので。あとはいつもより“アホになる”!

――アホですか!?

いい意味でのアホですよ(笑)。私の場合は、撮影の現場に入ると監督やスタッフ、共演者などたくさんの人がいる中で「初めまして」からスタートして、すぐに「撮ります!」となります。そんな、出会ってすぐの方にぶつかるのってなかなかハードルが高い。そんなときは、ちょっとアホを装って陽気な感じを出すことで、その楽しい感じを周りと共有できるかなって。

私、人見知りのところがあるので、壁を立ててしまいがちなんですよ。その壁を取り払うことはなかなかできないので、できるだけ低くするように心掛けるというか。

――確かに壁の高さが目に見えている人よりは、陽気な雰囲気の人のほうが話しかけやすいですもんね。

それです! どんな仕事でも絶対に人と関わりますから、相手の懐に飛び込めるような雰囲気や柔軟性って大事だと思うんです。

作品が出来上がるまで大変だけれど、また作りたくなる。それがこの仕事の魅力

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――松井さんは今、ずっとやりたかった「役者」という仕事をされていますが、この仕事の楽しさはどんなところでしょうか?

作品が出来上がり、多くの人に観てもらって感想をいただけることです。それはいい感想でも悪い感想でも、いろいろな意見が聞けることがすごく嬉しい。そして、完成するまでに監督、キャスト、スタッフ一丸となってひとつのものを作り上げていく過程も楽しくて、素敵な仕事だと思います。でも、この過程が大変なんですけど(笑)。それでも、また大変な思いをして作品を作りたいと思う魅力があります。

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■映画紹介
松井玲奈 インタビュー めがみさま SKE48 乃木坂46 AKB48 タウンワークマガジン

(C)2017 Mcinema


『めがみさま』
6月10日(土)より全国順次ロードショー

佐倉理華(松井玲奈)は母親からの過干渉、職場からのいじめなどで精神的に追い詰められ自殺を決意する。そんなとき過酷な環境の中でも前向きに生きているラブ(新川優愛)というセラピストと出会い、彼女に傾倒していく。家を出て、彼女が主催する自己啓発セミナーを手伝うようになり、少しずつ自分らしさを取り戻すようになる。しかし、ある事件をきっかけにラブとの関係性が壊れ始めていく。

■Profile
松井玲奈(まついれな)

1991年7月27日生まれ、愛知県出身。2009年SKE48一期生としてデビュー。2015年に卒業した後は女優業を主として活動。

取材・文:中屋麻依子 撮影:八木虎造

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