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2017年09月29日

アーティスト・Dream Ami インタビュー『“恩返しができるまで辞められない”という想いは強かった』

Dream Ami,Re: Dream,LDH
E-girls、Dreamとして活躍し、2015年からはソロ活動をスタート。ソロとしては初のアルバム『Re: Dream』をリリースするAmiさんにインタビュー。歌に対する想いや、意外にも“本来はとてもネガティブ”だと語るAmiさんが、挑戦しつづけて気付いたという“仕事観”などについて伺いました。

歌詞だからこそ表現できた等身大の言葉

——ソロ初のアルバム『Re: Dream』は、シンガーとしても作詞者としても多彩な表情を見せていて、とてもカラフルな作品になっていますね。

Dream Amiとしてはもちろんですが、いち個人として表現した曲もあるので、そう感じていただけたらうれしいです!

――Amiさんが作詞された「Re: Dream」や、「サイテーなスタート」の歌詞には、赤裸々な想いが綴られていてドキっとさせられました。

自分の中にある言葉や、普段思っていることを飾らずに綴ったので、受け取ってくださった方に“どう思われるのかな?”という怖さはありました。それに、普段の会話の中では、あまり人に話さないような内に秘めた言葉も綴っているので、少し恥ずかしさもあります(笑)。でも、歌詞だからこそ書けたり歌えることがありますし、私のウソのない等身大の言葉たちがみなさんに届くのが、楽しみでもあります。

――また、喪失感に満ちた「XOXO」の歌詞は、せつない歌声に胸が痛みました。

これまではハッピーな感じや、甘酸っぱかったり、色でたとえるならピンク色の世界観のものが多かったんですけど、今回は初めてのアルバムなので、いろいろな挑戦をしたくて、初めて失恋をテーマにした歌詞を書きました。スウェーデンの作家さんに書いていただいた曲で、レコーディングもMV撮影もスウェーデンでおこなったので、ほかの曲とはまた違う色を放っているんじゃないかなと思います。

今回は、このほかにも新しく入れたい曲がたくさんあったので、どれを収録するかというチョイスには、すごく悩みましたし迷いました。

――どの曲も、かわいい子どもたちのようなものですもんね。

そうなんですよ! みんなかわいいし、みんな違う良さを持っているので大切だったんですけど、泣く泣くアルバムに入れるのを断念した曲もあります。

デビュー15年の節目を迎えて取り組むソロ活動

DreamAmi,LDH
――そういう曲たちも、今後、ライヴでみなさんと一緒に楽しめたらいいですね。6月に、ソロ活動に専念するという発表をされて、その上でのアルバム制作だったと思うのですが、プレッシャーはありませんでしたか?

グループという武器をひとつ手放すわけなので、自分ひとりでやっていけるのかなという不安はありました。これまでE-girlsのAmiを応援してくださった方や、これから新たに出会う方に、新しい自分をどう提示したらいいのかもすごく考えました。でも、いろいろ考えた結果、考えすぎないほうがいいのかなと思ったりもして……。結局は、自分がやりたいことや、素直に感じていることを表現していこうと思いました。

――そうやってAmiさんらしく在ることが、一番なのかもしれませんね。では、ここからは“お仕事観”にもつながるのですが、10代半ばからアーティスト活動をしているAmiさんにとって、ソロで活動するというのは夢に見ていたことでもあるのでしょうか?

じつはソロデビューのお話をいただくまで、ソロでの活動は考えもしなかったことだったので、私的には予想外の展開だったんです。でも、ソロで活動していくうちに、グループ活動だけでは得られなかった経験、できなかった成長がたくさんあるなと思うようになりました。デビューしてから今年で15年になるのですが、自分にとっての節目の年でソロ活動に専念するようになったことには、運命的なものを感じています。このアルバムをリリースした後は、11月からのツアーもあるので、ここからさらに成長していけたらいいなと思っています。

支えてくれる人たちに恩返しするまで辞められない

DreamAmi,LDH
――Dream、E-girlsのメンバーとして活躍しつつ、ソロとしての活動も始まったわけですが、これまで試行錯誤された時期はありますか?

デビューして最初の頃は、思い通りの活動ができなかった時期も長かったので、辞めたくなったことや、今辞めたらラクになれるなと思ったことは、正直にいうと何度もあります。でも、私にはDreamやE-girlsのメンバーがいてくれましたし、周りのスタッフさんにも恵まれていました。たくさんの方に支えてもらって、ファンの方にも応援していただいて、くじけそうになるたびに、そういうみなさんに“恩返しできるようになるまでは辞められない”という思いが強くなっていきました。

――責任感が強いですね。

始めたころは、部活の延長線上みたいな感覚で、みんなでワイワイしているのが楽しかったのですが、二十歳すぎたくらいから、応援してくださる方の存在の大きさに気づくようになりました。それに、歌がなくなってしまったら自分にはなにも残らないなと。辛い時期も“あとちょっと頑張ってみよう”“もうちょっと・・・”という気持ちを積み重ねているうちに、ここまでやってこられたような気がします。

いくつになっても一歩踏み出す勇気を忘れちゃいけない

DreamAmi,LDH
――その気持ちは、どんな仕事にも置き換えられそうですね。

そうですね。すぐに諦めたり、やる前に否定してしまうより、一度やってみて、少し長く経験してから判断するというのも、仕事をするうえでは必要なことだったのかなと今は思っています。じつは私は守りに入るタイプで、なかなか自分から飛び込んでいくことができないんです。でも、周りの方がチャレンジする機会を与えてくださいました。最初は不安が多くても、取り組んだことが成長につながることが多かったので、いくつになっても一歩踏み出す勇気を忘れちゃいけないんだなと、最近はまたあらためて思っています。挑んでみて、自分には必要がないことだったなと思ったとしても、それはそれでやってみないと分からないことなので。

――そうポジティヴに考えられたら、無駄なこと、無意味なことなんてひとつもありませんよね。

私は、もともと超ネガティヴなんですけど、うまくいったこともいかなかったことも含めて、今まで進んできた道を肯定していくことで、それが未来につながっていくんだと信じるようにしています。

仕事になっても歌が好きだという思いはずっと変わらない

DreamAmi,LDH
――では、Amiさんがステージに立つときに心がけていることを教えてください。

グループでやっていたときは、とにかく“楽しもう”“気合いで乗り切る!”という感じだったのですが、ソロになってからは、責任が大きいぶん、ステージに立つのが怖いなと思うときがあって……。イベントでアウェイな空間で歌うこともあるのですが、そんなときでも、負けない気持ちを持って、お客さんに左右され過ぎないようにするということは意識していますし、そのなかで歌うことで少しでも私に興味を持ってくださる方がいたら、本当にうれしいですね。あとは、うまくいかなかった時のパターンをイメージして、その時にメンタルが折れないようにも心がけています。シミュレーションすることで心に余裕も生まれますし、自分の中のスイッチを入れやすくなるんです。

——ライヴは、お客さんと直に触れ合う場なだけに、練習で歌うのとはかなり違いそうですね。

そうですね。逆にお客さんが盛り上がってくれていても、自分の中で歌に合格点が出せないときがあります。そんな時は“みなさんに助けられたな”と感謝しつつ、すごく自分自身では悔しくて。まだまだ歌やパフォーマンスは勉強することばかりです(苦笑)。

――“歌が好き”という想いは、ずっと変わりませんか?

はい。物心ついたときから本当に歌が好きで、仕事になってからも、その気持ちはずっと変わっていないです。

——そのうえで、今後はどんな夢を描いていますか?

大きな夢を語るというよりは、自分自身が楽しんで、歌を通していろいろな表現をしていきたいと思っています。今のように1年に何枚もCDを出せるという状況に感謝しつつ、少しでも長くこの活動ができるように、アーティストとしてもっともっと自分を磨いていきます。

■Profile
Dream Ami
(ドリーム アミ) 

2002年にdreamでデビューし、2011年からはガールズ・エンタテインメント・プロジェクト“E-girls”の中心メンバーとしても活躍。2015年に、“Dream Ami”として、E-girlsでは初のソロデビューを果たす。
 昨年公開のディズニー映画『ズートピア』日本語替版 主題歌「トライ・エヴリシング」や、映画『ひるなかの流星』主題歌を担当するなどソロアーティストとしての注目も高まっている。11月9日からは、初の単独ソロ・ツアー『Dream Ami 1st. Live Tour 2017 ♡ Re: Dream』の開催も決定!

編集:ぽっくんワールド企画 撮影:青木早霞 取材・文:杉江優花

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