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2018年08月28日

アーティスト・湯毛(ゲーム実況者わくわくバンド)インタビュー『料理をするということのベースがバイトを通じて学べたし、それが今の活動にも活きてる』

湯毛 ゲーム実況者わくわくバンド 動画 ニコニコ nico youtube ゲーム実況 バイト タウンワークマガジン
ニコニコ動画やYouTubeなどの動画投稿サイトで大人気のコンテンツ『ゲーム実況』。そのシーンで活躍するクリエーターが集まり結成された“ゲーム実況者わくわくバンド”で、ヴォーカル&ギターを担当する湯毛さんに、バイト経験についてお伺いしました。動画投稿にも役立っているという料理の原点にも触れました!

自分の中にある“熱いバトルのイメージ”をできる限り詰め込んだ作品

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――8月29日リリースの新曲「シグナル」では、湯毛さんが作詞を担当されていますが、どのような思いで作られましたか?

『NARUTO TO BORUTO シノビストライカー』というゲームのイメージソングということで、ゲームの世界観をイメージして作り始めました。ゲーム実況の生放送で事前にプレイさせていただいたのでイメージしやすかったです。もともと、こういうバトルもののゲームやアニメが大好きなので、僕の中にある熱いバトルのイメージをできる限りすべて詰め込んで作れたと思っています。

――「シグナル」というタイトルにしたのは?

実は最初は、「I’m A Striker」というタイトルにしようと思ったんですが、歌詞の中で“シグナル”だけ浮き出てくる感じがあったんです。ゲーム自体が4人で戦うものなんですけど、戦う上で合図って大切だし、表現としても相性がいいなと思って決めました。

――“背中を預けた熱いシグナル”というフレーズから、まさに共に戦う感じが伝わってきます。

そのまま読んだら恥ずかしくなるくらいのフレーズかもしれないですけど、こういう曲には大事だなと思って入れました。

――歌詞の中に“ボルト”が潜んでたりと、キーワードが隠れてますよね。

そこは僕の中で重要な部分だったりするんです。<シグナルと>というフレーズに、「ナルト」が入ってたり、<駆けのぼる共に>の中には「ボルト」が入ってたり。見つけた時にテンションが上がるところもあると思うし、そういう表現は好きなので、入れ込んでみました。

――そしてMVも疾走感がありました。ただ、撮影は大変だっただろうな、と。

大変でした(笑)。合成が疑われたんですけど、全部ちゃんと着替えてるんです(笑)。

――メイキングのほうも拝見したので、着替えて移動して撮影という大変さが伝わってきました。

あのメイキングでちゃんと着替えてたんだなってわかっていただけると思います(笑)。日没の時間との戦いでもあったので、仕上がりがどういう風になるか全然予想できない中で撮ってたんですけど、仕上がったらこれだけ多くのカットを撮ったかいがあったなと思いました。

――では、C/W楽曲も含め、この1枚の聴きどころを。

「てのひらジャーニー」、「感状線」と合わせて広がりのある作品になったと思います。せらみかるくんの作曲で、作詞・湯毛で3曲とも作ったのは初めてなんですけど、僕たちらしさも表現できたと思うので、ぜひ聴いていただければと思います。

時間が経っても体で覚えたことはずっと覚えてる

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――ここからはバイト経験について伺いたいのですが、初めてのバイトは?

高校時代、郵便局で年末年始の年賀状の仕分けと配達をしたのが最初です。たぶん周りに影響されたんでしょうね、気づいたらやっていました(笑)。本格的にバイトをしたのは、大学の時。一番最初が地元の大阪にある豚まん屋さんでした。最寄り駅の中の店で毎日豚まんを作っていました。

――作るほうのお仕事だったんですね。

はい。そのお店は、ガラス張りなので、作っているのがお客さんから見えるようになってるんです。だから、それなりに作れないといけない。バイト時間中は、ずっと豚まんを包んでました(笑)。

――そのお店を選んだ理由は何かあったんですか?

なんだったかなぁ……。確か、親が“こんなの募集してたよ”みたいなことを言ってて、わりと家から近くでもあったので選んだんだと思います。そこは2年近くやってましたね。

――印象に残っていることはありますか?

僕が働いている頃は、餃子も販売していたんですけど、最初の頃は上手く焼けなくて、苦労しました。プレッシャーがすご過ぎたんでしょうね、家に帰ってからも餃子を焼いて失敗する夢を見るほどでした(笑)。

――そこまで(笑)。

餃子って、何人前も一気に焼くので、1回失敗したらけっこうな量なんですよね。しかもめっちゃ混む店だったのでみんなに迷惑をかけるから失敗できないっていう気持ちが強くて。あの時のプレッシャーは今思い返してもすごかった(笑)。

――それをどうやって乗り越えたのでしょうか?

練習と慣れしかなかったですね。そのうち家でも餃子を焼けるようになりました。今、インターネットのニコニコ動画の活動で、生放送で料理配信をしているんですけど、この前、ちょうど、バンドメンバーのせらみかるくんがゲストで来てくれた回で、豚まんを作ろうということになったんです。ちゃんと生地からつくりましたよ。餡をうまく包めるのか、久しぶりだったのでちょっと心配だったんですけど、ちゃんと体が覚えてました(笑)。

飲食のバイトは、日常に直結してくるところが魅力

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――経験が生きていたと。

はい。体で覚えたことって忘れないんだなって思いましたね。その店以外も、食べもの関係の店でのバイトが多かったんです。居酒屋のバイトもしたことがあるんですけど、厨房でいろいろ覚えました。キャベツを千切りにするとか、大根の皮でカツラ剥きを練習してみたり。料理をするということのベースがバイトを通じて学べたなと思いますし、それが今の活動にも活きています。

他には、軽いバーみたいところでバイトしたこともあって。僕、酒は飲めないんですけど、カクテルの種類とか、こういう組み合わせなのかとかは知ることができました。食に関する知識はバイトを通じて増えていきましたね。飲食のバイトだと、日常に直結してくるのでやっててよかったなと思います。

話すことで人を楽しい気持ちにできる——その気持ちはゲーム実況にもつながる

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――バイト時代の出会いについても教えてもらえますか?

豚まん屋さんの時に、先輩に芸人を目指している人がいて、お笑いの養成所に通っていた方なんですけど、いろんな話をしましたね。作っている時は集中していますけど、ちょっとした合間でする会話がどれも面白くて。話すことで人を楽しい気持ちにできるってステキなことだと思いますね。意識的に学んだわけじゃないんですけど、いつの間にか会話の中で得るものがあったんだと思うし、それが今人前で喋ったり、ゲーム実況をする時に役立ってるところが絶対あると思うんですよね。

――学校とは異なる関係性ができますよね。

本当にそうですね。学生の頃って、限られた関係性だと思うんです。それ以外の関係性を作るのってめっちゃ難しい。そんな中で、一歩を踏み出しやすいのは間違いなくバイトだと思います。もちろんすべてが楽しいことなわけではないですけど、得るものは大きかったですね。

プロ意識は持ちつつ、根本にあるのは自分が面白いと思うことをやり続けること

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――バイトはいつ頃まで続けていましたか?

大阪にいる時はずっとバイトをしていました。東京に出てからもしましたけど、もう活動が始まったので、時間の調整をしつつという感じでした。

――実際に「ゲーム実況者わくわくバンド」としての活動が動き出し、好きなものを仕事にする、ということになったわけですが、その中で大事にしていることはありますか?

ゲーム実況者という文化自体もここ10年で出てきた新しいものですし、世の中的にもまだまだ知られてないところもあって、どういうものかわからないという人も多いと思うんですが、そういう中で新しいものを作れているというのは恵まれていることだなと思います。ただ、どうしてもアマチュアとプロの境界線がすごくボヤっとした文化なんですよね。だからこそ、その中でプロ意識は持ちつつ、でも根本は自分が面白いと思うこと、大事にしたいことは崩さずにやっていきたいと思っています。

■Profile
湯毛
(ゆげ)/ゲーム実況者わくわくバンド

シンガーであり、YouTubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトでは『ゲーム実況』でも活躍中。シーンのクリエーターで結成された“ゲーム実況者わくわくバンド”は、湯毛(Vo&G)、ヒラノ課長(G)、フジ(B)、フルコン(Dr)、せらみかる(Key)の5人で、2014年3月にバンドを結成。今年3月にTVアニメ『BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONS』EDテーマのシングル「デンシンタマシイ」をリリースし、5月には中野サンプラザ、6月には新大阪メルパルクホールをソールドアウト。現在、『9thコンサート〜わくわく道中2018〜』を開催中。ライヴ中におこなわれる『ゲーム実況』コーナーも好評。今作「シグナル」は、PS4新作ゲームソフト『NARUTO TO BORUTO シノビストライカー』のイメージソングにも起用されている。

ゲーム実況者わくわくバンド OFFICIAL HP:http://wkwkproject.com/wkwkband/

ゲーム実況者わくわくバンドOFFICIAL Twitter:@wkwkproject

湯毛 OFFICIAL Twitter:@yugepo

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:田部井徹

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