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2019年09月03日

鈴木愛理インタビュー「心が折れやすい時期は身近な目標から叶えていきます」

鈴木愛理 ℃-ute アイドル アーティスト アップフロント バイト タウンワークマガジン
歌やダンスのスキル、ヴィジュアル、知性に親しみやすさも兼ね備え、「アイドルが憧れるアイドル」と言われてきた鈴木愛理さん。℃-uteの解散後、ソロ歌手になってからも「アイドル時代は全肯定」の姿勢で、新たな音楽活動を自然体で成功させています。1stシングル「Escape」の発売を機に、アーティストに転身後の心境や環境の変化、仕事への向き合い方についてうかがいました。

自分の歩んだ歴史を踏まえて新しい道へ

――「アイドルが憧れるアイドル」と呼ばれてきた愛理さんですが、実際に「憧れてました」と言われることもありますよね?

ありがたいです。番組のゲストで来た「オラオラ」みたいなキャラのグループの子に、終わってから「実は大ファンでした。写真を撮ってください」と言われて、「先に言ってよ~」となることもありました(笑)。

――愛理さん自身が憧れていた人というと?

BoAさんとSPEEDさんに憧れて、この世界に入りました。ハロー!プロジェクト・キッズになってからは、高橋愛さん(モーニング娘。OG)ですね。リハーサルとかで見て、歌って踊る姿がすごく好きで、表現力の高さに惹かれました。

――これから目指したい存在はいます?

いないです。私はアイドルを経ていて根っからのアーティストではないし、自分が歩んできた歴史を踏まえながら、新しい道を拓いていけたらいいなと思います。

18年間で仕事は一度も休んでません

鈴木愛理 ℃-ute アイドル アーティスト アップフロント バイト タウンワークマガジン
――ハロプロ・キッズの頃から、愛理さんは歌唱力に定評がありました。これまでにスキルアップなどで悩んだことはありますか?

たくさんあったし、今も常に悩んでいます。そう見えないですか(笑)? ポジティブに考えることは得意で、自分のダメなところにたくさん気づけたほうが成長できると思って、ずっとやってきました。

ハロプロ・キッズのとき、ファンの方が作った人気ソートで、私は15人中15位だったんです。小2だった私は傷つきました(笑)。でも、それが現実。(ユニットの)ZYXに選ばれなくて悔しかったから、「あぁ!」に選ばれたときは「ここで頑張らなきゃ」とすごく練習したし、℃-uteができてからも“これが鈴木愛理”という見た目に辿り着くまで、いろいろ研究しました。

――℃-ute時代、他のメンバーが歌もダンスも上手い愛理さんのことを「天才だから」と言うと、「私は努力している」と反発したとか。

昔から“天才”や“優等生”と言われることが多すぎて、嫌いな言葉だったんです。努力ということだと、アイドルは体力がないとやれないので、食事管理はしっかりやってました。

アイドルは歌って踊るし、ファンの方と会う機会も多くて、一期一会なんです。自分にとっては何回かの1回でも、ファンの方は最初で最後かもしれない。そんなときに休んだら失礼だし、自分にも良くない。だから、体力が命。私が唯一、胸を張って自慢できるのは、18年間、仕事を休んだことは一度もないんです。

――それはすごい。どんな食事管理をしていたんですか?

両親がアスリートなので体に良い食事を摂りつつ、ダイエットしても、お米は抜きません。よく「炭水化物は抜く」と言われますけど、アイドルがそれをやったら倒れます。自分の体力を過信しない。一番体力が落ちたときのことを考えて、できる予防は全部して、風邪もひかないようにしました。

「見たことない」「できない」と言われたら勝ちと思ってます

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――今のアーティスト活動は℃-ute時代と違うことが多いですか?

同じところはほぼありません(笑)。最初は同じ道の続きを1人で歩いていく感覚でしたけど、いざ1人になったら全然違って、第二の人生が始まった感じ。℃-uteのときはグループをよく見せることを考えていたのが、いちヴォーカリストになると世界が広すぎて、自分の知らないことだらけ。ド新人の気持ちです。

℃-ute時代は曲をもらって、スタジオに行って、歌ったらCDが出来上がりました。今は曲から自分で選ぶし、打ち合わせにも全部参加して、レコーディングが1時間で終わらないことも初めて知りました(笑)。ハロプロは人数が多いから、1人1時間しか歌わないんです。ああだ、こうだ言いながら1日かけて録るのは初めてでした。

ライブの演出を0から1にする作業も自分でやるし、脳みそのシワがめっちゃ増えました(笑)。家に帰ったら何も考えたくないくらいフル回転で、すごく充実しています。

――『Escape』ツアーの逃亡劇をモチーフにした演出も、愛理さん自身のアイデアだったんですね。

はい。去年の『PARALLEL DATE』もそうでしたけど、ライブは日常生活のストレスを忘れられる場所にしたくて。非日常は絶対テーマにしたいんです。そういう表現ができるエンタテイメントとして、プロジェクトマッピングを使ったり、ショウアップした内容でやらせてもらいました。

私のチームは昔からハロプロにいるスタッフが多いんです。打ち合わせで私がバーッと話して「それは見たことないから、できないよ」と言われたら、勝ちだと思ってます(笑)。ベテランの方たちが見たことのないものをやるなんて、ワクワクするじゃないですか。それをどう形にするかで、わがまま愛理ちゃんが発動します(笑)。

打ち合わせも会議室より「焼肉屋でやろう」とか提案してます。大人もみんな頭を柔らかくして考えられる場所で話し合いたくて。みんなが新しいことを「やってみよう」という感じになってくれるのが楽しいです。

気張らずに自分らしいアーティスト活動を

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――ソロ歌手として始動する際も、やりたいことをパワーポイントで企画書にして、スタッフにプレゼンしたそうですね。分厚い企画書だったんですか?

パソコンで見せたので、厚さはわかりません。文字でいろいろ書くと、人によって捉え方が変わってしまうので、写真や映像を交えながら、目に見えるもので認識を統一させました。

――キャリアウーマンみたいな発言(笑)。

ハハハ(笑)。大学の同級生たちが社会人になってプレゼンをしていたし、私はマーケティングを勉強していて、ビジネス書も好きで読んでいたのを参考にしました。『1分で話せ』という本がすごく良いですよ。

――その企画書に書いたことを、着々と実現しているんですね。

やらせてもらっている最中です。すごく素敵な環境で、あとは自分の実力が追い付けるように、どんどん更新していくのみです。

――プロとして気をつかう部分も、アイドル時代と変わりました?

1人で2時間くらいのライブをやり切るノドにしないといけなくて、ボイストレーニングをやり直しました。去年は声が安定しなくて悩みましたけど、やっと最近安定してきて、またブラッシュアップしていきます。

――『Escape』ツアーではMCなしで18曲連続で歌いました。

ソロになってから、MCでしゃべりが止まらなくなったんです。℃-uteでは5人の中でしゃべる量は少なめだったのが、1人になってネジがブッ飛んだみたい(笑)。ライブの途中でしゃべると世界観が壊れるから「ナシで」と言われて、アンコールで20分話します(笑)。一度トークだけのイベントも開きました。

――音楽性は別にして、「私はアーティストなので」みたいに気張ってはいないようですね。

気張れないですよ~。私が部屋に入って来て(低い声で)「おはようございます」とか、イヤじゃないですか(笑)。20歳のとき、“大人になろう計画”ということで、ミステリアスに行こうとしたんですね。ほくそ笑むような笑顔をしたりして1週間過ごしましたけど、日々つまらなくて無理でした(笑)。もっと笑いたいと思って「もう、いいや」と。その後も何度かトライしましたけど、25歳になって諦めました。自分らしく生きていきます。

重低音がしっかりした音楽は私のルーツ

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――ツアーのタイトル曲だった1stシングル「Escape」は、BoAさんの楽曲を手掛けてきた原一博さんの作・編曲。

前から「いつかBoAさんの曲を作った方に書いてもらいたい」と話してましたけど、今回デモ曲をひと通り聴いて「これがいいな」と選んだら、原さんでした。「やっぱり自分はこういうのが好きなんだ」と思いました。

まずイントロの強さが印象に残りました。最近流行っているのは、軽快で跳ねる曲が多いですけど、「Escape」は重低音がしっかりしていて、その辺りは私の音楽のルーツでもあります。

同じダンスナンバーでも、(1stアルバムリード曲の)「DISTANCE」はカッコイイ感じで、今回はプラスαで女性っぽさも入っています。MVでダンスも見ていただけたら。

――ソロデビューから1年、順調に見えますが、アーティストとして乗り越えないといけない壁が見えていたりはしませんか?

壁にはぶつかりまくりです。たくさんありすぎて、何を言えばいいかわかりませんし、言うべきではないかもしれませんけど、ソロになって落ち込むことは増えました。この世界に入った頃と同じような悔しさや未熟さを感じることが多くて、ポジティブなくせに、家でめっちゃ泣いてます。

――そういうときに、どう立ち直るんですか?

すごく忙しいときこそジムに行ったり、全然違うことをあえて詰め込んで、気分を変えます。リセットすることが大事だと思うんです。学校に行ってた頃は自然にリセットできましたけど、今は仕事しかないので、どこかで気を抜いて、張り詰めすぎないようにしています。

イメージできる夢なら叶うと思います

――小学生の頃から芸能界で活躍されてきましたが、学校のプログラムで職業体験をしたことはないですか?

ありました。コンビニは帰りにソフトクリームをもらえるから人気で(笑)、抽選に落ちたので、ゴルフ場でキャディバッグを下ろす作業をしました。あと、幼稚園では男の子にめちゃくちゃ蹴られて(笑)、「子どもって意外とパワーあるな」と思いました。

――最近も資格取得の資料を取り寄せているとか。

それも気分転換なんでしょうね。資料請求する頃が取りたいMAXで、届いた頃には気分が変わっていて、結果、何もしてません(笑)。でも、バリスタの資格は取りたいです。コーヒーが大好きで、将来カフェを開きたいので(笑)。カフェラテを毎日飲んでいて、エスプレッソをミルクで割ったのが好きです。

――では最後に、みんなが憧れる愛理さん流の夢を叶える秘訣を教えてください。

私は“引き寄せの法則”を信じています。自分が叶えた場面を想像できる夢なら叶うので、イメージをするようにしています。そうすると、そこに向かって努力するし、生活の仕方も変わってくるので。想像したとき、自分がいかにワクワクできるかが大事かな。

――今までもイメージが実現したことはありました?

だいたい想像を超える喜びがありました。でも、℃-uteで東京ドームに立ちたかった……というのはあります。

――それはソロで実現させようと?

まだ想像できません(笑)。心が折れやすい時期には、先のことを考えるより、日々の身近な目標を叶えていくのがいいと思います。「今日は必ず洗濯する」でもいいし(笑)。とりあえず私は、来年の横浜アリーナに向けて頑張ります!

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■Profile
鈴木愛理
(すずき あいり)

1994年4月12日生まれ。千葉県出身。
2002年に小学2年生でハロー!プロジェクト・キッズに合格。2005年に℃-uteを結成して、2007年に「桜チラリ」でメジャーデビュー。リリースしたシングル31作がすべてオリコンTOP10入り。2017年にさいたまスーパーアリーナでのコンサートで解散。2018年よりソロ活動を開始して、同年6月に1stアルバム『Do me a favor』をリリース。ファッション誌『Ray』専属モデル。

◆鈴木愛理 OFFICIAL SITE:https://www.airisuzuki-officialweb.com/
◆鈴木愛理 OFFICIAL Twitter:@airimania
◆鈴木愛理 OFFICIAL Instagram:@airisuzuki_official_uf

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

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