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2015年11月12日

宇宙大好きなアノ人が解説! はやぶさ2の地球スイングバイって何がどうすごいの?

撮影:八木虎造

撮影:八木虎造


ある日、筆者のもとに1本の電話がかかってきた。

「今タウンワークで、はやぶさ2のイベントをサポートする激レアバイトを募集してまして、このバイトでどれだけ貴重な体験ができるのか、きちんと伝えたいので力を貸してくれませんか?」

[激レアバイト]壮大なJAXAプロジェクト!「はやぶさ2」スイングバイ観測イベントスタッフバイト

【仕事内容】
「はやぶさ2」が地球の重力を利用して小惑星「リュウグウ」へと軌道を変える(スイングバイ)様子を観測するイベントでのお仕事。天体望遠鏡による撮影補助や来場者の案内など、地球スイングバイを宇宙ファンによりわかりやすく楽しんでもらうためにサポートして頂きます。

えーと、何を隠そう、筆者は超文系脳。宇宙なんて、門外漢のなかの門外漢。

どれくらい宇宙に疎いかというと、

「へ?はやぶさって東北新幹線・E5系のことですか?(我が家の息子は鉄ちゃん)」

と聞き返してしまうくらい。そう、それくらい宇宙には疎いのだ!

いやいや、いくらなんでも無謀すぎでしょ、トンチンカンなことを書いてJAXAに怒られますよ、とアタワタしていると、担当編集者は「大丈夫、わかりやすく解説してくれる大物を呼びましたから」と声をかける。

そこまでいうならと承諾し、ざっと資料などに目を通して、取材当日、指定場所に行くと…

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まさかの中井貴一登場!!!(「さん」をつけろよ)

隠せない大物オーラを前に、一気に緊張がピークに。なにこれドッキリにしても程があるでしょ、手の震えが止まらないんですが……とアワアワしていると、すかさず編集担当者が解説してくれた。

解説を要約すると、、、

この人はきくりんさん(@kikurinprime)。プライム所属のお笑い芸人。中井貴一さん(本人公認)のものまねで有名。早稲田大学法学部卒の文系エリートながら、宇宙が好きすぎて、本業そっちのけで今なお勉強にのめり込んでいる。宇宙に関するトークライブで、はやぶさ役を演じたこともある。

と、やっと状況が飲み込めた筆者。さっそくきくりんさんに、はやぶさ2のすごさ、地球スイングバイのすごさについて教えてもらうことになった。

そもそも「はやぶさ」って何?

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はやぶさ2の模型を手にするきくりんさん。すでにうれしそうで、本当に宇宙が好きなんだなと実感。で、そもそもで恐縮だが、はやぶさとは何なのか、はやぶさとはやぶさ2の違いって、どんなところにあるのだろうか。

「はやぶさもはやぶさ2も、小型探査機でやることは同じ。小惑星に行き、その惑星の物質サンプルを採取して、地球に戻ることがミッションです。あ、同じだって、がっかりしないでください。そもそも宇宙に出て、地球に帰還するということは相当に困難なんです。難易度でいうと、日本からブラジルにむかってブーメランを投げ、てんとう虫を乗せて帰ってくるくらいのことなんです。だからこそ、地球初の偉業を成し遂げたはやぶさは偉大なんですから」とのっけから熱を帯びて説明してくれるきくりんさん。

はやぶさとはやぶさ2の違いって?

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しかし、目的は同じといえ、はやぶさとはやぶさ2には大きな違いはあるそう。「まず、はやぶさは実験機、はやぶさ2は実用機と性格が違います」。つまり、はやぶさ2の前フリ用、情報収集用に作られたのがはやぶさというわけ。エヴァでたとえるなら、零号機と初号機がはやぶさ、弐号機以降がはやぶさ2ということだろうか。やっぱり芸人さん、解説がわかりやすい……。

つまり、はやぶさの数々の冒険と失敗により得た知見・情報を活かして、はやぶさ2が誕生したというわけだ。

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「あと目的地も違います。はやぶさが行ったのは、イトカワといってS型小惑星(※1)、はやぶさ2の目的地はC型小惑星(※2)・リュウグウです。3億キロ先の900mしかない小さな小惑星ですが有機物があるといわれていて、物質を採取することでより地球誕生のヒミツがわかると期待されていますはやぶさ2はリュウグウの表面を爆発させて、地表ではなくより奥にある物質も採取する予定です」。

※1…主に石質の物質で構成される惑星
※2…主に炭素系物質で構成される惑星

ほほー。地球誕生の成り立ちに迫るって、マジでスケールがでかい話ですな。

一方で、実験機であったはやぶさの人気爆発ぶりに、宇宙大好きなきくりんさんでも、戸惑いをかくせなかったそう。

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今でいうなら、ラグビーW杯の日本代表ですよね。行きはまったく注目されなかったのに、帰ってくるころには大フィーバー。まさか4本も映画化されるなんて想像もしませんでしたよ」と、はやぶさ=五郎丸歩説が飛び出しました。

ちなみにはやぶさ2の計画では、2015年にスイングバイを行って、2年半かけてリュウグウに行き(2018年)、1年半ほどかけて探査および物質収集、さらに1年ほどかけて戻り、晴れて2020年に帰還する予定だそう。東京オリンピックが終わったころに、はやぶさ2の帰還……。これまた映画化されそうなニオイがします。

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一方で、前回のように燃え尽きるのではなく、物質の入ったカプセルだけ地球に戻し、はやぶさ2本体はまだまだ宇宙で探査を続ける計画なのだそう。

「ただね、はやぶさの燃え尽きた姿、これが本当に感動的だったんですよ。ぜひ動画を見てください! 音信途絶、ホイールの故障、満身創痍になりながらも戻ってきて、微粒子物質を持ち帰りつつも、最後は燃え尽きる。これで感動しないワケがない。今回もハプニングが待ち受けているんじゃないか、実はちょっと期待しているところもあります」と苦笑い。

これはもう、はやぶさ2とJAXAによる、ダチョウ倶楽部バリの「トラブル起こるなよ、トラブル起こるなよ、絶対トラブル起こるなよ」みたいな安定した芸風なのでしょうか。と思うと、すごく遠い話ことだと感じていたJAXAと宇宙のことが、身近&楽しみになってくる。


はやぶさ2の地球スイングバイってなに? どのくらいすごいこと?

基礎が分かったところで、今回アルバイトで体験できる地球スイングバイについて、教えてください。

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スイングバイの目的は、リュウグウへの方向転換と加速にあります。はやぶさ2は可能な限り軽量化が図られているので、余計な燃料は積載していません。そのため地球の重力と公転速度を利用して、スイングバイで秒速30キロから32キロに加速するんです。事前に微調整を行っているため、スイングバイ当日は無事に飛び立つのを見守るだけなので、別に何かするわけではありませんよ」

と解説。身近なところでいうと、バイクで自転車をけん引し、加速が得られたところで手放す、それがスイングバイにあたるそう。

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しかしなんですか、加速と軌道を変えるというから、何か大げさな作業をするのかと思いきや、見守るだけとは……。

「いやいや、スイングバイってすごく難易度の高い作業なんです。本当に遠くの針の穴に糸を通すくらいの精度が必要。失敗したらまたしばらく待たないといけないわけですし。高性能望遠鏡があれば別ですが、肉眼ではほとんど見えないので、アルバイトしながらこの様子を見られるって超超貴重なんですよ」。

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そう、熱く語るきくりんさんにこの激レアバイトについて聞いてみると、「実はボクも最初の無重力バイトを含めて数回応募しているんです。毎回、倍率が高いみたいで落選続き。今度こそ採用されたいなー」とホンネがちらり。そういわれると、筆者もがぜん、応募したくなってきた。

きくりんさんから見た、宇宙の魅力って?

子どもの頃から宇宙が大好きだった、というきくりんさん。

「宇宙の誕生や終わり、宇宙人はいるのかなど、子どもの頃にみんなが考えていたことを、まだ考えているだけですよ」と照れ笑い。

「ボク、長生きするって決めているんです。自分が子ども時代に学んだ宇宙理論ってかなり変わっているし、現在はナゾの多くがかなり解明されてきている。だから長生きして、さらに宇宙理論が進化するのを見届けたいんです」とまるで少年のように話してくれた。

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途中、アポロ計画陰謀論については話すと「15分かかりますがいいですか」と言われたため今回は時間の関係で泣く泣くお断りした。興味があっただけに残念!

やっぱり宇宙、いいなあ。ロマンだなあ。なんか久しぶりにワクワクした気持ちになってきた。

ということで、宇宙についてもっと知りたい人、はやぶさ2のスイングバイという貴重な機会を逃さず、ぜひ激レアバイトに応募してみてください!

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取材・文:嘉屋恭子