【激レア 体験レポ】約1万5000発の花火が夜空を彩る「神奈川新聞花火大会」の開催をサポートする、夏のお祭りバイト!
観客数約19万人、打ち上げ数1万5000発。8月4日に開催された首都圏屈指の大型花火大会である「第30回神奈川新聞花火大会」で、イベント運営をお手伝いするのが、今回の激レアバイト。
炎天下で行なうイベントの準備は、かなり体力を消耗してしまう過酷なもの。しかし今回のバイトでは、華やかな花火大会の裏側を見ることができ、さらに普段は絶対に立ち入ることのできないエリアで花火を観覧できるという、うれしいご褒美があるのだ!
スケジュールと業務内容を確認して、いざ出陣!

左:Kさん 右:Iさん
今回のバイトを務めるのは、KさんとIさん。ふたりとも、大きな花火大会の運営に携わるのは初めてとのことで、今日が来るのをとても楽しみにしていたそう。
Kさん「地元ということもあって、神奈川新聞花火大会は観に来たことがあります。単なる丸い花火だけではなく、漫画のキャラクター型の花火などもあって、花火職人の技に驚きました。今回は、来てくださった人に『今日の花火大会は特に良かった』と思っていただけるようにがんばります!」
Iさん「神奈川新聞花火大会のことをインターネットで調べたら、思っていた以上に規模の大きいイベントだと知り、今回、アルバイトとして参加できることを誇りに思っています。花火大会が成功するように、一生懸命働きます!」
最初の仕事は、花火を打ち上げる台船で安全祈願祭を行なうための準備。祭壇やお供えなど、必要なものをボートに積み込んだあと、宮司さんや大会関係者とともに台船へ向かった。
花火大会が無事に終わることを祈って
花火師の方々が、打ち上げの準備を進めている台船に到着したら、すぐに安全祈願祭の準備。折り畳み椅子を運んで、祭壇を組み立て、お供えものを飾る。
祈願祭が始まり、宮司さんが参列した関係者と設置された花火に向かってお祓いを行い、海に向かって安全を祈る。
この日は風が強かったため、祭壇が倒れたり、お供えが飛んでしまったりしないように、バイトのふたりは祭壇近くで注意深く待機。
つつがなく祈願祭が終了し、今度は後片付け。祭壇を解体し、椅子を畳んでボートへ積み込む。地上へ戻り、片付けが完了したら、次は有料鑑賞会場に移動して、喫煙スペースの灰皿設置だ。
みんなが快適に花火を楽しめるように
禁煙ムードが高まる現代ではあるが、愛煙家の方にもゆったりと花火を鑑賞いただきたい。そのため、鑑賞会場の一区画に喫煙スペースが用意された。
灰皿を組み立て、消火用の水を注いで、所定の位置へ運ぶ。そして、遠くからでも目につきやすいように、「喫煙処<Smoking Area>」のノボリを掲げた。
ノボリに書かれた「吸う人も、吸わない人も、ここちよい世の中へ」という言葉。花火を楽しみに会場に来るひとには、吸う人も吸わない人もいる。まさに、みんながここちよく、花火大会を楽しめる会場づくりを目指しているのだ。
いよいよ花火大会がスタート!
日が傾くにつれ、徐々に会場が人で埋め尽くされていった。打ち上げを待つ人たちの熱気で、会場全体の気温もどんどん高まっていくようだ。
次にバイトのふたりが向かったのは、海沿いにある橋の上。ここでは、海上保安庁の職員や水上警察が、台船とその周囲の船の様子を監視している。
花火の打ち上げを行なう台船の周囲500メートルには警戒線が引かれ、花火を鑑賞するために集まった船がその線を越えないように、あるいは船同士がぶつかって事故などを起こさないように、常に海上に目を光らせておく必要があるのだ。
つまり、この橋の上はかなり見晴らしがいい。なんと、今回はここで、花火を鑑賞させていただけることになった。
そして、午後7時。一発目の花火が上がったと思ったら、空が割れそうなほどの大きな音を響かせながら、次々と花火が打ち上げられた。
目の前で繰り広げられる、大迫力の光と音のエンターテインメントに、KさんもIさんも釘付け。あまりの感動に「わあ、大きい!!!」「スゴイ!」と、思わず声が上がってしまう。
そんな大興奮のなか、今回の激レアバイトは終了!
たくさんの人が力を合わせて成功させたイベント
焼け付くような太陽の下の安全祈願祭や会場の整備など、海の上から会場の隅々まで動き回ったふたり。今回の仕事はどうだった?
Kさん「火薬を使う花火大会という性質上、事故が起こらないように、関係者が一体となって細心の注意を払っている姿勢が素晴らしいと思いました。自分も将来、仕事に対して全力で向かいたいと決意を新たにしました」
Iさん「台船の上や会場など、場所によって仕事内容が変わるので、臨機応変に動くように心がけました。また、大きなイベントだけに、その経済効果も高いと思うので、大学で学んでいるマーケティングの考え方のヒントにしていきたいと思います」
真剣に仕事に臨む大人たちの背中を見て、将来の働く姿勢や研究テーマのヒントを得た今回の激レアバイト。次に貴重な経験が得られるのは、あなたかもしれない!
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