【激レア 体験レポ】豪華ゲストの生の声を聞く!「東京国際映画祭オープニング」のインタビュアーバイト!
今回の激レア“芸術バイト”は、第28回東京国際映画祭のオープニングでレッドカーペットを歩くゲストたちにインタビュアーとしてマイクを向けるというお仕事。日本はもちろん海外の著名な映画監督やスターたちと生で触れ合える、まさに“激レア”なバイトなのだ。
スターの代役?レッドカーペットでスタンドイン!
この大仕事に採用されたのは大学4年生のOさんとFさん。インタビュアーのバイトは今回が初めてだ。
Oさん「海外に興味があります。この映画祭自体がインターナショナルなので、さまざまな海外の人に会えるのが楽しみ。英語が話せるので英語でインタビューしてみたいです」
Fさん「月に4~50本は映画を観ています。映画が大好きなんです。東京国際映画祭には高校時代からずっと通っています。今回はインタビューを通して映画祭の熱気と魅力を多くの人にしっかり伝えたいです」
六本木ヒルズアリーナのオープニング会場へ。スターたちを待つレッドカーペットにはまだ所々にビニールシートがかけられている。
スタッフから説明を受け、会場を下見していると2人がさっそく呼ばれた。
フォトセッションエリアでのスタンドイン(撮影の位置決めのためのスターの代役)が最初のお仕事だ。「靴を脱いでね!」と指示を受ける。カーペットを汚さないためだ。
2人はスターの聖地レッドカーペットを直に踏みしめた。
あの監督に会える!ゲストリストにテンションが上がる!
レッドカーペットを歩くゲストの極秘リストが渡される。「わあ、あの監督だ」「あの俳優さんだ」と興奮を抑えられない2人。
スタッフに「インタビュー項目を考えておいてください。あと午後からは相当バタバタしますので今のうちにお昼を」と促され、控え室へ。軽い昼食をとりながら、東京国際映画祭(TIFF)の公式Twitterへの投稿文を考えるというミッションをこなす。
「短い文章で伝える難しさを痛感しました。自分で発信しているSNSとは全く違いますね」と2人。
インタビュー項目をいろいろと考えてみるものの、やはり難しい。あっという間に会場へ戻る時間になった。
ステージは熱かった?!メインステージでもスタンドイン
次の任務はメインステージのスチール撮影リハーサルでのスタンドインだ。
「靴脱がなくてもいいんですか?」
「もう脱がなくていいよ!」
会場関係者が見守る中、メインステージに立った2人。
「恥ずかしかったー!でもステージからは会場全体が見渡せました。視界が違いましたね」
「ステージは温度が違った。照明が熱かったです!」
この場に立った者にしかわからないことを、自分の目と肌で感じとった彼女たちだった。
ついにマイクを持ってのリハーサル!緊張はピークに?
マスコミ関係者の入り時間になり、続々と各社報道陣が集まってきた。あっという間にマスコミエリアはぎゅうぎゅうになり、ピリッとした雰囲気に。
インタビュー映像を撮影するクルーもやってきた。ディレクター、カメラマン、音声、照明、アシスタントなどの面々に、2人も加わって打ち合わせをはじめる。2人の緊張を解きほぐすように、ディレクターが優しくレクチャーしてくれる。
2人は初めてマイクを持たされ、ディレクター相手にインタビューの練習を開始。マイクの向け方を教わる他、「通訳さんが同行している場合も、とにかくしゃべっている人にマイクを向ければ大丈夫」と、インタビューのコツをレクチャーしてもらう。
ここでディレクターから重要な指令が。「レッドカーペットを歩くゲストを呼び止めてマイクを向けても、素通りされてしまう場合があるけれど、それでも大物ゲストは絶対逃さないように」と念押しをされる。責任重大、彼女たちの顔が引き締まる。
さあ、間もなく本番だ!最後に必須の質問項目をチェックし、カメラ脇にスタンバイする。
Oさん「いよいよですね。今は緊張よりワクワクです!」
Fさん「もうドキドキです。緊張するー!」
映画祭開幕!うまくインタビューできるか?!
ついにオープニングセレモニーが始まった。周囲で観覧している一般客からも大歓声があがる。
最初のゲスト、アカデミー主演女優ヒラリー・スワンクがレッドカーペットを歩いて来た。ディレクターに「今だ!」と背中を押され、大きな声で女優を呼び止める。
「すみません!こちらにインタビューお願いします!」
ヒラリーが立ち止まってくれた!そしてインタビュー。「今回の作品の見どころを教えてください!」無事に声かけ成功だ!
その後も絶え間なくやって来る大監督や豪華な俳優陣。2人は交代しながら、狭いスペースから必死に声をかける。真後ろにいるディレクターから都度ダメ出しやアドバイスを受けながら、インタビューに次ぐインタビューを実施!
「今のお気持ちはいかがですか?」
「難しかったシーンなどはありますか?」
「ファンのみなさんに一言!」
そうしているうちに最初はガチガチだった彼女たちも徐々に慣れていき、状況に応じてアドリブの質問までできるように。Oさんはロバート・ゼメキス監督に「ザ・ウォークの撮影はいかがでしたか?」と英語で質問した。
「今の質問よかったよ!」とディレクターに誉められ、彼女たちにも笑顔が浮かぶ。
いつしか会場に夕闇が 夢のような時間が終わる
時刻は18時過ぎ、熱気と興奮に包まれた濃密な時間が過ぎていく。
そして、いよいよ本日最後のゲストにインタビュー。
ディレクターから笑顔で「お疲れさま!上出来です!ありがとう!」との言葉をかけてもらった。
立派に任務を果たした彼女たち。控え室に戻り、公式SNSの投稿文を作成し、本日の仕事は終了した。
Oさん「時間が濃く、あっという間でした!最初はとても不安だったのですが、ディレクターさんに指示をうけているうちに、ああ、私もこの映画祭の一員なんだと思い、インタビュアーという使命に深く入り込めました。得意の英語でインタビューもできてとても満足しています!」
Fさん「最初のアカデミー女優のインタビューの時、マイクを持つ手が震えているのが自分でも分かりました。でも最後の方は自分から『監督ー!』って大きな声で言えるくらい積極的になれました。映画関係の仕事に就くことが決まっているので、この激レアバイトの経験をぜひ将来に生かしたいです!」
見事、立派に大役を果たした彼女たち。この経験を自信に変え、また違う場でもキラキラと活躍していくことだろう。
彼女たちの勇姿はYAHOO!映画の第28回東京国際映画祭特集ページでご覧になれます!
http://pr.movies.yahoo.co.jp/tiff2015/