【激レア 体験レポ】ケンドーコバヤシさんのアテンド業務!よしもとの即興コントショーをサポート!
『THE EMPTY STAGE』は『即興』をテーマに、台本も道具も存在しないステージ上で、よしもと芸人が己のパフォーマンスのみで臨む“一夜限り”のプレミアムショーだ。
昨年夏公演でも話題を呼び、待望の第2弾となった今回は、ケンドーコバヤシ(通称:ケンコバ)さんのアテンド業務が最大のミッション。
お笑い好きなら誰もがうらやむ夢のチケットを手にしたバイトメンバー2人に密着した。
芸人たちの聖域へ!いざ突入!

(左)Sさん (右)Yさん
今回、激レア“お笑いバイト”に挑戦するのは、春から社会人としての一歩を踏み出すSさんと、教員免許を取得するため勉強中のYさん。
Sさん「お笑いが大好きで、ライブもよく見に行きます。一度でいいから自分の好きなことを仕事として体験したいという思いで応募しました。今回の経験は自分自身の成長にもつながるはずですので、精一杯頑張ります」
Yさん「教師の仕事も人前で話すことが求められるので、今回“喋りのプロ”の仕事を見られる貴重な機会をいただけて嬉しいです。ひとつでも多くのことを吸収できればいいなと思います」
サポート開始!衣装のサイズ分けから
まずは、本日舞台に出演する芸人たちの衣装をサイズごとに仕分けする作業からスタート。スタッフさんの指示を聞き洩らさないよう真剣に耳を傾ける2人。
出演者リストの紙を見ながら、白のYシャツと黒のズボンをきれいに畳み、ソファーの上にきれいに並べていった。
芸能界はあいさつが基本!会場設置は準備万端!
続いて、来場客に渡すイベント品の袋詰め作業。
机に並べられた大量のフライヤー。重ねる順番を考慮しながら、いかに効率よく折り込めるか、2人で立ち位置を決めスピーディーに作業を進めていった。
来場特典の“カップヌードル”を袋に入れていくYさん。目の前の仕事に没頭していると「あいさつに行きますよー」とスタッフさんからお呼びがかかった。
楽屋へ向かいあいさつすると、ガバッと立ち上がる芸人さんたち。「おはようございまーす。よろしくお願いします!」と威勢の良い声が返ってきた。
一通りあいさつ回りが終わったあとにやってきたデッカッチャン。「はい、デッカッチャンです」と朗らかなあいさつに、思わず笑みがこぼれる。
会場に戻った後は“オロナミンC”をテーブルに配置して、開場までの準備を完了させた。
いよいよ開場!ライブ本番!
会場前には長蛇の列。2人はそれぞれ別々の位置で業務にあたることになった。
Sさんは、誘導係。先ほど袋詰めしたイベント品をお客さんに渡しながら、スムーズに会場へと案内していく。
Yさんは、物販係。「会場限定カレンダーの販売を行っております。ご来場の記念にいかがでしょうか~」と若手芸人さながらに声を張り上げた。
会場が来場客で埋めつくされ、定刻を迎えたところで、いよいよライブ本番!
司会のあべこうじさんが、軽妙なトークで前説を行い、出番を待つ芸人さんたちを呼び込む。
登場する芸人さんたち。第一部の即興コントショーがはじまった。
爆笑に包まれる会場。スタッフさんの計らいで2人も舞台を見られることに。つかの間の観覧を楽しんでいると「ケンコバさん入られました!行きますよ」とお呼びがかかった。
本日、最大のミッションが幕を開ける。
ケンコバさんに迫る!ワンマンショーの舞台裏
第二部のワンマンショーに出演するケンドーコバヤシさんとご対面。
自己紹介をすると、ケンコバさんからも「こちらこそ。よろしくおねがいします」と丁寧な挨拶が返ってきた。ドキドキのアテンド業務がはじまった。
本番前の緊張感なのか、張りつめた空気がエレベーター内を包む。ケンコバさんの集中力を切らさないよう、2人も言葉を慎んだ。
舞台裏でマイクをつけてもらうケンコバさんを見守る2人。舞台表の賑やかな笑い声とは対照的な空間だ。
第一部が終わり、セットチェンジの時間がやってきた。ケンコバさんがトークで使用するホワイトボードをステージに運び、配置完了。
いよいよケンコバさんの出番だ!
これぞ芸人の生き様!マイク1本でステージに立つ
ついにワンマンショーが始まった。明るい下ネタ全開で来場客を爆笑の渦に引き込む。
軽妙なトークは、まさに“すべらない話”の連続だ。
長時間に及ぶ“即興1人喋り”をやりきり、拍手の渦巻く会場を背に舞台裏へ帰ってきたケンコバさんを2人も拍手で迎え入れる。
「タクシーここらへん、止まらへんねんな~」とケンコバさん。
「あっ、そうなんですね~」と対応するバイトメンバー。
本番前のエレベーターとは違い、今日初めて会ったとは思えない自然な会話に、バイトメンバーは嬉しそうに応えていた。
楽屋へ戻り、記念写真をパシャリ! ケンコバさんの撮影ポーズに思わず両脇の2人も笑いをこらえる。
「いつも楽しく見させていただいております」とSさんが勇気を持って話しかけると、「おう、ありがとう。頑張りや」とケンコバさんが応えてくれた。
思いが込められた舞台を背に、明日へ向かって歩き出す
第三部の即興コントショーも終わり、大団円を迎えた舞台。今回の公演に出演した芸人さんたちがステージ上に集合しフィナーレを迎えた。
最後の業務は、お客さんを送り出すこと。「ありがとうございました!」の言葉に添えて、お客さんの手に“ソルマック”を渡す。
よしもとらしい気遣いもバッチリ手に入れた2人に、今日1日を振り返ってもらった。
Sさん「芸人さんのオンとオフのスイッチの切り替えが非常に勉強になりました。失敗の許されない状況の中でも笑いを取る芸人さんたちを間近に見ることができて感動です。サポートできたことで将来の自分に自信が持てた気がします」
Yさん「ステージにあがる直前の芸人さんの真剣な顔は忘れません。何ものにも代えがたい貴重な体験ができ、ほんの少しでもお役に立てたことが嬉しいです。やり終えた後の充実感でいっぱいです」
やり直しのきかない1度きりの舞台。芸人が全てを背負ってステージにあがるように、未来に踏み出す2人の一歩も強くなったことは確かだ。
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