【激レア 体験レポ】自分で作成した誌面が掲載される!?ファッション雑誌「street JACK」編集部員バイト!
今回の激レアバイトは、メンズファッション雑誌『street JACK』の一日編集部員になりきるというもの。ファッションブランド「STUDIOUS」(ステュディオス)の連載企画を通して、商品リース・撮影の立ち合い・編集作業の3つの業務を中心に、編集部員の業務を体験する。
最大のミッションは、編集作業で行われる記事作成。原稿がうまく書ければ、自分の名前入りで6月24日発売号に掲載されるという激レアな“ファッションバイト”だ!
採用者は愛読者と女子!異色の組み合わせ
おしゃれになりたい&モテたい男子のためのファッション雑誌『street JACK』(通称:SJ)。特にターゲットとなる男子大学生には絶大な支持を集めている。
この人気雑誌の一日編集部員として選ばれたのは、ともに大学3年生で就職活動を控えるOさんとHさんの2人。
Oさん「SJは高校の時からの愛読書。今も毎月欠かさず購読しています。大好きな雑誌なので、興奮しながら応募ボタンをクリックしました。編集のノウハウはありませんが全ての業務が楽しみです」
Hさん「教員免許の勉強と就職活動を並行して進めていますが、今はまだ自分の進路を悩んでいます。今回の挑戦は視野を広げるためのよいチャンス。ただ男性誌の編集をできるのか少し心配です」
いざ編集部のあるKKベストセラーズへ!
久しぶりの若手編集部員に副編集長もドキドキ
待合室で出迎えてくれたのは、今日一日2人をサポートしてくれる「street JACK」の副編集長さん。
「いや~編集部に若手がくることなんて久しくないから逆に緊張しますね」
副編集長さんの一言で和やかに業務スタート。
誌面と資料を見ながらファッション誌が作られていく工程を勉強するバイトたち。
その後、本日の舞台となる編集部へ。するとそこには2人の席が!
「戻ってきたらここで作業をしてもらいます。よし!早速現場に向かいますよ!」
編集部員としての濃密な一日が始まった!
編集マンの心得と商品リースの現場
向かった先は、商品リースなどを展開している「シアンPR」さん。撮影で使用する衣服を受け取るのが最初のミッションだ。
移動中は2人の質問タイム。業界の裏話から仕事への取り組み方など、編集マンの心得を教えてもらった。
現場へ到着。中へ入ると衣類や小物がびっしり!店舗とは違う不思議な空間に興味津々の2人。
貸し出す商品を持ってきたスタッフさんに「こちらプレスの方です」と副編集長さん。
Oさん、「プレスってなんですか?」と思わず聞いた。
「ブランドとメディアを繋ぐ仕事です。ここでは主に、服や小物の貸し出しなど行っています」とプレスの方。
知らない世界に感嘆しながら、Hさんが受け取りのサイン。
商品を手にした2人。次は撮影スタジオへ移動だ。
カメラマンとの息はピッタリ?!
着いたのは、都内のとあるスタジオ。待っていたカメラマンさんと合流。
「よーし、せっかくだから厳しくいくよ~」
明るいカメラマンさんとともに機材をスタジオへ運ぶ。
カメラがセットされる間、2人にも仕事が割り振られた。
Oさんはスタッフさんたちへの買い出し担当。「センスで買ってきてね」と言われ、スタジオを飛び出した。
Hさんはリースしてきた衣類のスチームがけ。
「プリント部分はスチームのかけ過ぎに注意。溶けることもあるからね。あと袖口の折り目を消せるとポイント高いよ」とカメラマンさん。
買い出しを終えたOさんが戻ってきた。8本のお茶を机に並べると
「炭酸欲しいんだけど」とカメラマンさん。その言葉にピリッと凍りつく現場。
「って、人によっては言われる場合もあるよ。今日は厳しくいくから」と続いた言葉に
「あちゃ~」とOさん。大爆笑の中、撮影が始まった。
白のプリントTシャツをミリ単位で調整するカメラマンさん。
その指示に従って植木の位置を動かすHさん。
続いてはボーダーTシャツの撮影。
「袖のスチーム弱いね、折り目消えてないよ」カメラマンさんの言葉に、慌ててスチームをかけ直すHさん。
「これで大丈夫ですか?」と持っていくと、カメラマンさんは目もくれず
「OK!こういう厳しめの現場もあるから」と、これまた爆笑。
「STUDIOUS」の誌面に使用する2つのシャツの撮影が終わり、スタジオを後にした。
いざ編集作業!2人の記事は掲載されるのか!?
編集部へ戻ってきた。
「STUDIOUS」の連載企画ページの記事作成とデザインラフを組むのが2人の仕事。
出発前に見たあの席に座り、副編集長さんから指示を仰ぐ。いよいよ編集作業が始まった!
先ほど撮った写真とプレスから送られてきた商品紹介のメールをもとに原稿を書く。時にはシャツの肌触りを確かめながら、文章への想像力を膨らませた。
デザインラフは、写真と文字の配置を考えながらページの構図を決める作業だ。慣れないデッサンに悪戦苦闘しつつ、副編集長さんのラフを参考にしながら書き上げた。
作業を終えると別テーブルで副編集長さんからアドバイスをいただく。
Oさんが書いたTシャツの説明に着目。
「このロゴの“SELECTION”に意味はないのかな。プレスさんに聞いてみよう」副編集長さんの意見でOさんが電話。
「お借りした白いTシャツについているロゴにデザイン上の意図はあるのでしょうか?」
「“SELECTION”の意味は、お客さんの解釈にお任せしているので、今回は触れていただかなくて大丈夫ですよ」と電話の向こうでプレスさん。
「今回は大丈夫だったけど、こういう細かいチェックを何度も地道に重ねて“読者に伝わるように書く”ことが大事なんだ」と副編集長さん。
その後、原稿の修正を何度も繰り返した2人。その合間に靴やグラビアの写真セレクトも行った。
「記事が掲載できるかどうか最終チェックします。今日は一日お疲れ様でした」
副編集長さんからの労いの言葉で業務終了。
6月24日号に掲載!しかも名前がクレジット!?
頭と体をフル回転させた編集部員としての一日を終え、ホッとした表情の2人に今日の感想を語ってもらった。
Oさん「“発信をするためにはインプットが大事”と副編集長さんに言われました。常にアンテナを張って、学生のうちからやれることは何かを考え、それを地道にコツコツ実践していきたいと思います」
Hさん「“ファッション誌”は華やかな世界だと思っていましたが、細やかな思いと地道な作業が反映されていると知り驚きました。本当に体験しないと分からないことだらけです。これからは自分の目と耳を信じて就職活動に励みたいです」
待合室でそう語る2人のもとにスタッフさんから朗報が届く。
「よく頑張りました!原稿OKです!記事掲載が決定!名前も載りますよ~」
2人の記事の掲載が決まった!
「嬉しい!絶対買います!」努力が実る瞬間を味わった2人。今回の経験は、人生の忘れられない1ページとして熱く刻まれたに違いない。