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2016年11月25日

【激レア 体験レポ】個人で衛星が作れる時代! “宇宙バイト”が人工衛星キットの製造工程をサポート!

人工衛星キット「ARTSAT KIT」製造サポートバイト_01
宇宙開発は、ついに個人でも参加できる時代に突入!?

人工衛星を自分の手で作ってみたいという夢をかなえる人工衛星キット「ARTSAT KIT(アートサットキット)」が完成した。リリースが発表されて以来、宇宙好きから注目を集めるこの製品の製造工程を、激レア“宇宙バイト”がサポート。開発元である宇宙ベンチャー企業「スペースシフト」を訪れ、2名のバイトメンバーが業務に取り組んだ。

ブルースーツを着用し準備万端!仕事への意気込みも十分

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(左)Mさん (右)Yさん

今回の激レア“宇宙バイト”に参加したメンバーは、大学院生のMさんと大学4年生のYさん。2人に仕事にかける意気込みを伺った。

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Mさん「まだ発展途上の分野である宇宙開発の現場に足を踏み入れて、ワクワクしています。どんな可能性が広がっているのか、自分の目で確かめたいです。また、将来、技術職に就きたいと考えているので、現場で働いている方と交流しながら、いろんなことにチャレンジしたい!」

人工衛星キット「ARTSAT KIT」製造サポートバイト_04
Yさん「去年、大学で『ARTSAT KIT』プロジェクトに参加し、ミッションなどについて学びました。今回、実際のキットの製造に携われるなんて夢のよう!宇宙が大好きで、宇宙のことなら何でも知りたいと思っている私にとっては願ってもないチャンスです。役に立てるように精一杯頑張りたいです」

ブルースーツをまとい気分も高揚している2人。“宇宙バイト”という激レアな経験への期待を熱く語ってくれた。

まずは座学から。「スペースシフト」の取り組みを学ぶ

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最初の業務は「スペースシフト」が開発した「ARTSAT KIT」プロジェクトについて学ぶことから。パソコンを前に代表の金本さんが解説してくれた。

「『ARTSAT KIT』は、東京大学と多摩美術大学の共同プロジェクとして作られた超小型衛星『ARTSAT1:INVADER』がベース。2014年2月28日に打ち上げられた『H-IIAロケット23号機』によって宇宙空間へ行き、約6カ月間正常に動作して、写真撮影や様々なミッションに成功したものでこの優れた技術は再度活用すべきだと思い、設計者にお願いして、実現化させました」

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人工衛星キットを手がけたきっかけについては、「現在、手に入る人工衛星キットは海外製品しかなく、海外サイトからネット購入はできましたが、100万円以上という高価格、注文の煩雑さ、説明書が英語表記など、日本人が個人として利用するにはハードルが高いものでした。そこで、買いやすい値段設定と日本語の説明書付きのものを作ろうと考えました」と話してくれた。

2人は金本さんの説明に真剣に聞き入り、プロジェクト内容を理解。

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ちなみに「ARTSAT KIT」の気になる値段はなんと80万円! 今秋から販売の予定で、すでに学校関係者などから注文が入っているという。

出荷を目前に控えた「スペースシフト」で2人は実際の業務に着手する!

「実技は難しい!!」検品前にハンダ付けに挑戦!

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2人の最大のミッションは「ARTSAT KIT」のソーラーパネル部品の検品。その業務に入る前に、検品の際に利用するソーラーパネルとテスターとをつなぐコネクター部品のハンダ付けを行うことに。

「宇宙開発は派手に見えるけれど、こういう細かな作業が意外に多くて。時間は取られてしまうけれど、この小さな積み重ねが宇宙開発につながっているんです。2人もせっかくだから、ここからやってみよう」

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金本さんに説明され、ハンダ付けをやってみるものの、2人ともハンダを手にしたのは小・中学校以来。「なかなか付かない……」と慣れない作業に苦戦するが、“焦らず丁寧に”を心がけ、作業を進める。

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なんとかコネクター部品のハンダ付けを終えた2人の業務はここからが本番!ソーラーパネルの検品業務を行う。検品内容は、ソーラーパネルが発電しているかどうかの確認。

「テスターが表示する電力が3ボルト以上あることが条件です」

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やり方を教わった2人は、ソーラーパネルのコードに自分たちがハンダ付けしたコネクター部品を差し込み、テスターを当てる。

「ソーラーパネルが影にならないように、きちんと光を当てないと発電量は計れないよ」

というアドバイスに忠実に、慎重に作業を進める。

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バイトメンバーは1人6枚、衛星2機分のソーラーパネルの検品を担当し、すべてが問題なく発電していたことを確認。チェックし終わったソーラーパネルは、傷をつけないよう注意して袋に入れ、キットの中に同梱して作業は完了。

スタッフの方に最終確認をお願いすると、「製品として使わせてもらいます!」というお褒めの言葉ももらい、2人はうれしそうな笑顔を覗かせた。

小型人工衛星で何をする? セールスポイントとなるアイディア出しに協力!

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その後、2人は「ARTSAT KIT」が普及することによって、身近になる超小型人工衛星でどんなことをやってみたいか考えることに。

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「学生の柔らかい頭で、『ARTSAT KIT』の使い道を30分ほどで考えてください。良いアイディアは今後、販売促進のために使わせてもらいます!」

そう金本さんに説明され、「ARTSAT KIT」のモックを手に何ができるか考える2人。

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時間いっぱい考え抜いた2人は、アイディアを金本さんに提案。まずはYさんから。

「隕石落下などによる災害を防ぐために、衛星で管理と予防をすること。もっとエンターテイメント性を持たせるなら、たくさんの小型衛星で文字を描き、地球で見るようなイベントをやりたいです」

続いてMさんもアイディアを発表。

「カメラを搭載した衛星が自分の分身となって宇宙空間を巡り、ポイントで写真を撮影し、たくさん集めた人に賞品が出るような、いわゆる“宇宙スタンプラリー”をやってみたいです!」

そう発表を終えると、「Yさんのアイディアは、すでにほかの企業や団体も出しているので、もう1歩踏み込んでもらいたかったかな。水野君のものは面白いね。宇宙がバーチャルで体験できて楽しそう。とはいえ、2人とも短い時間でアイディアを出してくれてありがとう!」と、話す金本さん。この総括を最後に、今日の業務を終えた。

チャレンジ精神がもの作りには重要という、大事なことを学んだ1日

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ブルースーツを脱ぎ、リラックスした2人は「スペースシフト」の皆さんと記念撮影。そして、今回の“宇宙バイト”について振り返った。

Yさん「人工衛星は時間もお金もかかるものというイメージが覆され、宇宙業界の進歩を感じる1日でした。大学では半導体技術について学んでいるのですが、今回、人工衛星キットの開発・製造現場に足を踏み入れたことで、宇宙機用の半導体を作りたいという夢がますます強くなりました」

Mさん「宇宙ビジネスにとって有益な製品に仕事として携われて、達成感を感じています。『スペースシフト』で働いて、もの作りの現場ではあきらめずに地道に続ける精神力が必要だと学びました。自分は案外この作業は向いているので、将来の自信にもなりました!」

宇宙ベンチャー企業の諦めない姿勢からたくさんのものを学び取った2人。この経験を糧に、将来、大きく羽ばたくことだろう。

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