俳優・中川大志インタビュー「ときにはあきらめてもいい。大切なのは次の一手を考えること」
『ReLIFE リライフ』の現場で改めて「みんなでものをつくる楽しさ」を感じた
――映画『ReLIFE リライフ』では、27歳・無職の男性という、驚きの役を演じられましたが、18歳の中川さんが本当に27歳にしか見えませんでした。
ありがとうございます! その言葉が何より嬉しいです。もともと大人っぽいとか、老け顔とか言われてきましたけど、まさか18歳の僕が27歳を演じることになるとは思いませんでした(笑)。
――どのようにして“27歳の男性”をつくりあげていったんですか?
古澤監督と話し合いながらつくりあげていきました。この映画の現場は本当に古澤監督の存在が大きくて。監督は表現したいことやメッセージがブレずにしっかりあるんですけど、役者に対して芝居のやり方をガチガチに固めることはなく、僕たちの意見をとても大事にしてくれました。現場で生まれてくることに、すごく柔軟に対応してくれる方だったので、「こうしたい」「ああしてみたい」と思いを伝えながら、僕が演じる海崎新太を少しずつ形にしていった感じです。
これまでいろいろな現場に携わりましたが、古澤監督との仕事は改めて「ひとつのものをつくっていく楽しさ」を感じられたし、素敵な現場であるとも思いました。
恥ずかしくても、言葉にしないと伝わらない
――仕事において自分の意思を伝えることは、やっぱり大切ですよね。
役者の仕事だけでなく、どの仕事でも「伝える」ことは重要だと思います。ひとりで完結する仕事はほとんどなく、複数の人で成り立つことが多いですから。そうするといろいろな人の意見が出てくるのが当たり前で。その中で自分の意見を言わないとまず、コミュニケーションがとれないですからね。
正直、仕事でもプライベートでも自分の意見を伝えるのってなかなか恥ずかしいじゃないですか。でも、言葉にしないと伝わらないし、意思疎通ができない。だから、言うしかないんです。
あきらめるのは決して悪いことではない。次の一手を考えるほうがよっぽど大事
――『ReLIFE リライフ』の中で「頑張ることをあきらめないで」という印象的なセリフがありますが、中川さんがこれまでで頑張ることをあきらめそうになったことってありましたか?
負けず嫌いなので、基本は頑張りますが、最近、あきらめることもプロなんだなと思うようになりまして。
――あきらめることがプロ!?
最近、役者の先輩を見ていて気が付いたことがあったんです。演じる役に対して自分の中である程度、道筋をつけて現場に向かっても、様々な人たちが関わっているから自分の考えたものをあきらめなければいけないこともある。
そのときに、先輩は他の手段をどんどん出してきたんです。それを見ていて、あきらめることは決して悪いことではなくて、あきらめたときに次の一手を考えられることのほうが大切。あきらめないでこだわり続けるよりも、あきらめて次の一手を瞬時に出せるほうがプロフェッショナルだなと僕は思ったんです。
不安はいっぱいだけど、それ以上にこの仕事が好きだから役者の道を選んだ
――中川さんはこの春に高校を卒業して、進学ではなく役者の道を選びましたが、迷いはなかったですか?
迷いはなかったですけれど、不安はありました。これまで学生でも、きちんとプロ意識をもって仕事に取り組んでいましたが、学生という肩書が外れたとき、役者は本当の“仕事”になった気がして。これからは役者の仕事でご飯を食べていかないといけない、と思うとやっぱり不安になります。
――不安になりながらも、この仕事を選んだのはなぜですか?
不安以上に仕事が好きだったから。これしかないですね。自分が「おもしろい」「楽しい」と思うことが職業になるのは、純粋に嬉しいし、誇らしくも思うので。きっと、何をするにしても初めてのことは絶対に不安がつきまといますから「とりあえずやってみる!」の精神で向かうようにしています。
――最後に激レアバイトに応募するタウンワークユーザーにメッセージをお願いします!
映画の舞台挨拶の裏側はなかなか見られないと思うので、その貴重な体験を楽しんでもらえればと思います。仕事もバイトも“とりあえずやってみる”の気持ちを持てば、きっと新しい発見があるはずですよ!
中川大志(なかがわ たいし)
1998年6月14日生まれ、東京都出身。2011年TVドラマ『家政婦のミタ』で注目され、2015年『南くんの恋人~my little lover』で主演に抜擢。『青鬼 ver.2.0』で映画初主演。代表作に『四月は君の嘘』『きょうのキラ君』などがある。
取材・文:中屋麻依子 撮影:八木虎造
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