【激レア 体験レポ】 吉本新喜劇の舞台稽古をサポート! 真剣に笑いに向き合う座員さんの様子を間近で体感!
なんばグランド花月で、毎週新作が上演されている吉本新喜劇。毎週土曜日にはテレビ放映され、大阪のお茶の間には欠かせない存在だ。今回は、そんな吉本新喜劇の新作稽古をサポートするという激レアなバイトに密着取材を行った。
この日は、座長の小籔さんのほか、普段は座長を務める川畑さん、すっちーさんも出演という豪華キャストの回。スペシャルな公演の稽古を、誰よりも早く目の当たりにすることができるという、興味津々な内容に。
小さい頃から親しみのある「新喜劇」の舞台裏を生で見てみたい!

Yさん(左) Tさん(右)
採用されたのは、Yさん(写真左)とTさん(写真右)。2人とも大阪生まれの大学3年生で、劇場のなんばグランド花月からほど近いところに住んでいるとのこと。
Yさん「ワクワクと仕事への緊張感でいっぱいです!新喜劇は小さい頃からテレビで見ているし、劇場で観たこともあります。芸人さんに会えて、稽古も観れるようなので楽しみです!」
Tさん「楽しみながらも全力で頑張ろうと思います!しっかりとサポートしたいです! 私も劇場で見たことがあり、舞台裏にも興味があります!」
慣れ親しんだ新喜劇でバイトということで、強い意気込みが感じられる。二人とも共通点が多く、息が合いそうだ。
「よろしくお願いします!」と、まずは本日の業務を指導していただく中村さんにご挨拶。
吉本社内の一角で作業内容を真剣に聞く二人。オフィス内ではたくさんの社員さんのお仕事されている様子が見えるからなのか、表情から緊張感が伝わってくる。
場所を移動して、本日最初の業務スタート。まずは本読みや立ち稽古が行われる会場のセッティングだ。指示に従い、机や椅子などを移動していく。
「劇場では、いままさに本番のセッティング作業をしているところなんですよ」と中村さん。ここでの稽古の間に仕上がるようだ。
今回の舞台の図面を渡される二人。
この場所を舞台に見立てるために、床にテープを貼っていく作業の説明を受ける。
始めたばかりはテープがなかなか切れない。コツがあるようだ。
中村さんの指導のもと、少しずつ作業が早くなってきた!二人とも飲み込みは早い方かもしれない。
セッティングが終わると、本日の台本運び。
台本には、これからお会いできるであろう座員さんの名前が書いてある。
その後は、タクシーチケットに座員さんの名前を書く作業。稽古は日をまたいで深夜までかかるので、タクシーの手配が必須なのだ。
準備作業がひと段落したので、少し休憩を入れることに。
飲み物の用意のコツを、中村さんに教えてもらった二人。事前に確認した希望の飲み物を、席の配置に従って並べるのだ。普段から、細かい心遣いが徹底されているということが感じられる。
一休みしながら、今の仕事についてお話をうかがった。
「大変ですが、やりがいはありますよ」と中村さん。
有名な方々にお会いできる仕事内容に興味津々のYさん。どうやら、吉本の仕事に興味を持っているようだ。中村さんの話に、グイグイと食いついていく。
そうしているうちに座員さんが稽古場に入られる時間帯に近づいてきた。
「今回のように、稽古に立ち会える機会は本当に貴重なんですよ」と中村さん。二人は少しリラックスした表情から、また緊張の面持ちに。
「緊張が戻ってきました。脇汗がやばいです」とYさん。
スピーディーな進行と迫力満点の稽古に驚きの連続!
座員さんのお出迎えのため、稽古場の入り口に。
次々と入場される座員さんに「よろしくお願いします!」と挨拶をする二人。普段テレビで見ている座員さんが、至近距離で通りすぎていく状況に、挨拶にも緊張感がにじみ出ている。中村さんの明るく明瞭な声とは対照的だ。
そんななか、座長の小籔さんから「今日のバイトの子やろ。頑張ってや」とお声がけが。嬉しそうなYさん。
座員さんが揃ったところで改めてご挨拶。
「頑張ります!緊張して脇汗がすごいです」と多くの芸人さんを前に、果敢に笑いを取りにいくYさん。
「全力でサポートさせていただきます!」と今日の意気込みを伝えるため、言葉に力を込めるTさん。
座員さんが劇場に移られるまで、ご厚意で本読みや立ち稽古を見学させていただくことに。毎週、何度も繰り返されているからだろう、驚くほどスムーズな進行と早いテンポのやりとりに、圧倒されたようだ。
台本に沿って読みあわせをしていく座員さんたち。まずは、内容を確かめるような、早口で感情がこもっていない感じだ。
真剣にその様子を見つめる。今回の劇は、アルバイトの面接に来るという設定で、本日のバイトとも少しシンクロする内容だ。
読み合わせを繰り返すごとに徐々に臨場感を増していく。後半は本番さながらの迫力。
熱の込もったやりとりを目の当たりにし、二人とも楽しさと緊張とが入り混じった表情だ。
終了後は片付けのお仕事に。
徐々に仕上がっていく様子と、誰よりも早く目にした新作に感動!
これから通し稽古が行われる舞台へ移動。
本番の衣装に着替えた座員さんが次々と集まってくる。
和気あいあいの雰囲気に、二人も笑みがこぼれる。
舞台での通し稽古スタート。彼らにはシーンごとの尺を計る任務が与えられた。計った時間は、TVでのオンエアーの時間と合っているかの擦り合わせに使われるそうだ。
先ほどの読み合わせ稽古や立ち稽古と同じ内容が、本番の舞台と衣装で繰り返えされる。徐々にキャンバスに色が付いてく絵画のように、少しずつ形になっていく。
計った時間を報告するYさん。同時に計っていたNさんの時間とも誤差は少ないようだ。
小さい頃から親しんできた新喜劇が仕上がっていく様子を、間近で体感することができた二人。エンターテイメントの裏側を垣間見ることができたことは貴重な体験になったはずだ。
緊張の連続だったけど、より一層吉本を好きという気持ちに!
楽屋に移動したところで記念撮影。深夜までに及ぶ稽古で、皆さんお疲れのはずなのに快く応じてくれた。普段は座長を務める3人との記念撮影は、なんとも豪華で羨ましいカットだ。
記念撮影のあとは最後の業務。座員さんへのタクシーチケットの配布と送り出しのお手伝い。タイミング的に、Yさんが女性の楽屋に行くことに。
綺麗どころの座員さんにチケットを渡すYさんは、一層嬉しそうにみえる。
少しにんまりした表情に。本日最高のご褒美だったかもしれない。
そのあとは送り出しへ。タクシーの扉を開けて座員さんを待つ。
「お疲れ様でしたー!」と、慣れないながらも一生懸命に立ち回る。
全員送り出したところで本日の業務は終了。
本日指導していただいた中村さんに、最後のご挨拶。
「僕も吉本に入りたいです!」とYさん。
「待ってるよ!」との返答。
将来一緒に仕事することもあるかもしれない。
すでに日付も変わっている深夜の時間帯。
ヘトヘトなはずだが、二人からは充実感が感じられる。バイトも終わって、朗らかな表情だ。
Yさん「昔から見ていた新喜劇を生で観れて、あっという間でした。芸人さんをサポートするのは幸せでした。やりがいのある仕事に感じ、本当に吉本で働きたいと思いました。小籔さんにフレンドリーに話しかけていただいて。他の方々も気さくで、より一層吉本が好きになりました」
Tさん「たくさんの座員さんにお会いできて緊張しましたが楽しかったです。本読みから立ち稽古まで、スムーズに進んでいたのは驚きました。新喜劇を作っているのは多くのスタッフの方がいらっしゃるのだと知りました」
人生が変わるかもしれない。そんな経験ができるのが激レアバイトだ。数年後には、Yさん、Tさんが吉本で働く姿が見れるかもしれない。二人にはかけがえのない体験になったはずだ。