「俺すごいだろ?」のアピールにキュンキュンしないこと【オオカミ男子に気をつけて 〜乙女のスマート恋愛術〜】
男はオオカミなのよ。
お嬢さん、この意味がわかりますか。この世には、乙女の心を弄ぼうという男がたくさんいるという意味なのですよ。
いいえ、もっとハッキリいいましょうか。
貴女を幸せにするつもりもないのに、ドキドキするようなことをして、好きにさせたあげく、貴女をいいように利用する男がいるのです。何年にもわたって──好きだから逃げられない──ボロボロに傷つけられることもあります。
まだピンとこないかもしれませんね。これから恋しようというのなら。
しかし真実ではあるのです。そして貴女には、そんな不幸な恋をしてほしくない。だからオオカミ男子と出会ったときに、さっと気づけるように説明しておこうと思ったのです。その手口を。
乙女たるものスマートに恋をしましょう。オオカミ男子に気をつけて。
俺はすごいんだぞ、という話をアピールするオオカミ男子
今回のオオカミ男子は喋るのが好きなのです。
貴女を前に、とにかく喋ります。ペラペラと知識自慢をしたり、知人にインフルエンサーがいるとか、起業しようと計画してるんだよとか、地味にお金を稼いでいるとか。
長々と喋りつづけるタイプもいれば、華麗なトークをみせるタイプもいるでしょう。
共通するのは「いかに自分がすごいか」を語ること。
アピール上手ともいえるでしょう。堂々としたオーラや、自信満々な様子、知らない世界の話に「きっとすごい男性なんだろうな……」と、貴女は感心しきりかもしれません。
また、この男子は、貴女の生活やチャレンジしていることに積極的にアドバイスをしたがる傾向もあります。ある意味、おせっかいでもあるわけですね。
その有能な感じに、つい貴女の心はキュンキュンが止まらなくなるのです。
オオカミ男子は自慢をして貴女をコントロールしたがる!?
「え? 何が悪いことなの?」
そう感じられたかもしれません。
今回のオオカミ男子は遊び人というわけでありません。ひとまずは付き合って、正式に恋人になることができるでしょう。
その後からなのです。このオオカミ男子が牙をむくのは。
そもそも、このオオカミ男子の語る「いかに自分がすごいか?」は言葉を変えると「自慢」ともいえるわけです。それは「他人に対して強さをみせつけてコントロールしたい」という心の現れなのです。
近しい存在(恋人)となった貴女に対して、その本性がムクムクあらわれます。
貴女のチャレンジを「ダメだ」と頭ごなしに否定したり、彼の意見に反論すると怒鳴られたり、思い通りにならないと不機嫌になったり──というふうに。いつしか彼の顔色をうかがいながらビクビク生きることになってしまうのです。
それもこれも、このオオカミ男子の根本には「他人は従わせるもの」という考えが潜んでいるから。そうした男子と付き合っていると、どんどん自己肯定感を削られて、つらい人生になってしまうのです。
長い時間をかけて、貴女の精神を蝕むタイプのオオカミ男子もいるのだと覚えておいてくださいませ。
どんどん自慢話をしてくる男子に気をつけて!
もちろん自分の話をする男子全員が悪いというわけではありません。
とはいえ他人をコントロールするために(自己顕示欲のままに)自慢をくりだすオオカミ男子も少なからずいることだけは覚えておいていただきたいのです。
ちょっと良いなという男子の自慢話にはドキドキするかもしれません。すごく優秀な男性のような気がして。しかし、そこで惑わされてはいけないのですよ。
第一に、その自慢話は本当かどうかわかりませんし、第二に、本当にすごい男性であればわざわざ自慢なんてしないからです。
もし彼の本性を見抜きたいのなら、何を語ったかではなくて、どんな行動をしたかを観察しましょう。人間の本性は行動にあらわれますよ。
彼が自慢をしてきても、ふうんとすました顔で聞き流してやりましょう。調子をあわせる必要はありません。これぞ、乙女のスマート恋愛術ですよ。
くれぐれも、オオカミ男子には気をつけてね。

(@ASD_ELEGANT)
マジシャン&恋愛コラムニスト。女性メディアに連載中の「読むだけでモテる恋愛小説・わたしは愛される実験をはじめた。」が2020年に書籍&漫画化。自身のSNSが「恋が叶うオンライン恋愛神社」と呼ばれだし、恋に悩める乙女たちの参拝メッセージによってDMが24時間ナイアガラの滝のように流れている。この瞬間にも流れている。
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。