便秘に悩む女子へ。薬を使わない解消法【鍼灸師が教える一人でできる養生法】
お悩み:便秘に悩んでいます。薬を使わない解消法はありますか?
20代前半フリーター女子です。学生時代から便秘に悩んでいます。3日出ないことはあたりまえで、ひどいときは1週間以上出てくれません。今は便秘薬で何とか出しているのですが、薬を使い続けるのも心配です。薬(西洋・東洋共)を使わずに解消できる方法があれば教えてください。
便秘薬の見直しと、規則的な生活。そして、腸内環境を整えること
まず、便秘薬は何を使っているかも問題です。センナや市販の便秘薬を長期間使い続けると、腸が自力で動けなくなってしまい、薬剤がないと排便できないということに。マグネシウムが主成分のものなら安心なので、まず便秘薬を見なおしてみましょう。
また、決まった時間にゆっくりトイレに座る、少しでも便意を感じたら絶対に我慢しない・朝は必ずなにか口にする……等の基本を守った上で、ペットボトル温灸も試してみましょう。三陰交、天枢、臍を順番に行います。基本的なペットボトル温灸のやり方はこちらを参考に。
◆ペットボトル温灸公式サイト
http://onkyu.yakan-hiko.com/
天枢、三陰交のツボの場所については、こちらのせんねん灸のサイトがよくまとまっています。
◆せんねん灸
https://www.sennenq.co.jp/enjoy/tubo.html
腸内環境を整えることも大切。この場合、良い腸内細菌を育てるためと、排便促進のためにフラクトオリゴ糖を摂取するといいです。飲み物等にカレースプーン一杯程度を溶かし込んで一日一回服用します。よく便秘にはヨーグルトといいますが、ヨーグルトに排便促進効果はあまりなく、フラクトオリゴ糖は便通を改善する効果が認められています。試してみましょう。
◆日本オリゴ株式会社
http://www.nihon-oligo.co.jp/original3.html
企画:プレタポルテby夜間飛行
病気になってから治すのではなく、毎日の生活から健康になる「養生生活」を提案。
季節にあった食事や過ごし方等をご紹介しています。流行りの健康法やディープな東洋医学コラムも大好評です。
ご購読・詳細はこちら
若林 理砂(わかばやし りさ)
1976年生まれ。鍼灸師。アシル治療室院長。高校卒業後に鍼灸免許を取得。エステサロンの併設鍼灸院で技術を磨いた後、早稲田大学にて宗教学を学ぶ。2004年にアシル治療室を開設、現在の初診予約は2年以上先となるほどの人気。著書に『養生こよみ』(飛鳥新社)、『安心のペットボトル温灸』(夜間飛行)などがある。
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。