縁結びから再生まで!神秘のパワースポット熊野・那智勝浦の旅
古くから信仰を集めてきた熊野は、日本有数のパワースポット。三山に詣でる熊野古道も含めて、2005年「紀伊山地の霊場と参詣道」に世界遺産登録されました。
国内外から観光客が訪れる熊野ですが、電車や飛行機の本数が少なく、若干アクセスしづらいのが惜しいところ。今回はそんな熊野・那智勝浦エリアを旅してみました。
今回は名古屋まで新幹線に乗り、その後『ワイドビュー南紀』という特急に乗りました。
日に3本しか運行のない特急で、名古屋~紀伊勝浦まで、約4時間の旅です。
ワイドビューというだけあり、大きな車窓から景色が堪能できます。トイレはありますが、車内販売はなしです。
写真も取りやすい!
のどかな田園風景を眺めながら、
山と川を越えていきます。
時々他の電車とすれ違ったり、
電車の「ファーン」という音が響いていくのが、いい感じです。これくらいのんびりのほうが旅っぽいな~。
熊野市あたりから、海岸と白い砂浜が見えてきます。もうすぐです。
紀伊勝浦駅前です。マグロと温泉の街として知られています。5分も歩くと港に出ます。
ちょうど船に乗れそうだったので、『紀の松島巡り』へ。
太平洋に浮かぶ奇岩を見ることが出来ます。
イルカが見られるドルフィンコースもあるそうなのですが、この日は台風直後の強風で、ドルフィンコースが中止になり、島巡りのコースに変更でした。
岩の間を抜けます。スピードもあるのでエキサイティング!
ラクダ岩やライオン岩といった面白い名前の岩も。
太平洋の水平線。小さい島がちょっとだけ見えます。
時々トビウオが飛ぶのも見られましたよ。約40分のコースでした。
料金はコースに寄って異なりますが、2015年5月時点で1250~1650円でした。
HPや観光パンフレットにあるクーポンなどの割引を利用するともっとお得ですよ。
ちょっと疲れたら、無料で楽しめる温泉へ。
駅前と港のところに足湯・手湯があります。
ちょっと硫黄のにおいがして、いかにも温泉ぽいです。旅の疲れが癒されます。
夕日と熊野三山。素敵なトワイライトタイムです。明日からは熊野三山に向かいます。
”切れない縁”を結ぶ、熊野速玉大社
平安初期から熊野三山の一つとなっている熊野速玉大社。日本最古の夫婦神が主神として祀られています。色鮮やかで美しい神社です。
この神社は昔から縁結びで有名で、そのシンボルとなっているのが『梛(なぎ)の木』。平重盛が植えたとされる、樹齢1000年の立派な木です。
下にたつとほんのり、爽やかな香りがします。
境内に落ちていた葉っぱを撮影。
同じ方向に繊維が伸びていて、丈夫で枯れてもちぎれたりしないんだそうです。表には光沢があります。
「切れにくいから縁が切れない=縁結び~ちゅうこっちゃ!」とバスの運転手さんが教えてくれました。
ナギの葉っぱや木を使ったお守りは、昔から交通安全や縁結びのお守りとされてきたそう。切れない葉っぱにあやかって、良い縁が授かりますように。
ぜひ立ち寄りたい場所『大門坂』
この場所をポスターで見たことがある人も多いのでは。熊野古道の石段と杉並木が有名です。
熊野古道気分を味わうなら、初心者向けの大門坂~熊野那智大社までのコースが40分~1時間程度で、一番歩きやすいとのことです。
迫力の滝が目の前に!飛瀧神社
那智の滝のすぐそばにある神社です。那智の滝は、一段の滝としては落差日本1位で、華厳滝、袋田の滝と共に日本三名瀑に数えられています。
下から見上げる滝。ここから(撮影地点)でも結構しぶきが飛んできます。
間近で見ると迫力の大きさ!滝の奥にある山には、原始林が広がっています。
やっぱり滝のパワーがスゴイのか、ここが一番緊張したスポットでした。
清々しい絶景!熊野那智大社
飛瀧神社にお参りしたら、熊野那智大社へ。
お参りするためには階段を登らなくてはなりません。
古道の石段のようにデコボコしていないので歩きやすいですが、それでも400段以上あります。
やっと登ると、静かな境内が迎えてくれます。
登り切った後の清々しさは最高です。
境内には大楠の木があります。樹齢は約850年とも言われています。
すぐそばにあるのは青岸渡寺というお寺。
熊野は神仏習合の地で、熊野本宮大社や熊野速玉大社にもお寺がありましたが、明治時代に廃された歴史を持っています。
青岸渡寺も明治時代に熊野那智大社から独立し、現在は熊野三社と合わせて、世界遺産登録されています。
青岸渡寺側から階段を降りて行くと、美しい朱色の三重塔が。奥に那智の滝が見える絶景スポットです。
新たなスタートを切るなら、熊野本宮大社
熊野本宮。三山の中では一番山奥にあります。
神様の使いである八咫烏の旗が出迎えてくれます。
境内にはさわやかな風が吹いていました。どこからか花の甘い香りもします。
天地人と書いてある八咫烏の像。かわいいですね。
神殿のある方は厳かな雰囲気でした。お参りする順番がちょっと変わっているので、境内の案内を要チェック。
本宮の後にお参りしたいのが、大斎原(おおゆのはら)。
高さ33.9m、幅42mの、日本一大きな鳥居があります。もともと本宮はこの場所にあったそうで、今は鳥居が名残をとどめています。
田んぼの真中にドカーンとある大鳥居の真ん中にあるエンブレムも、もちろん八咫烏です。
マグロからケーキまで、那智勝浦の美味しいもの
那智勝浦漁港は、なんといってもマグロが有名!
那智勝浦にある『まぐろ三昧 那智~Nachi~』さんで頂きました。
マグロの刺身や丼、竜田揚げ、たたきなどさまざまなマグロ料理が手頃に味わえるのが魅力です。これは竜田揚げ。
熊野で育った、熊野牛の牛すじ煮込みやオムライスもオススメです!
また、駅前の商店街にはおしゃれなカフェ『雨間(あまあい)』があります。
店内はリラックスした雰囲気。まったりとくつろげます。
これはレアチーズケーキなのですが、とってもクリーミーで美味しかったです。
その他、クジラ肉や、清流が育んだ地酒、みかん、梅干し…いろいろ美味しいものがありますが、中でも『めはり寿司』はオススメ。
シンプルな高菜巻きおにぎりですが、食べやすくて美味しいです。テイクアウトして、旅のお供にしてもいいですよ。
お天気とアクセスには要注意
和歌山は日本でも有数の雨の多い県で、特に台風シーズンは注意が必要です。
お天気が悪いと交通機関がストップして動けなくなる可能性もあります。夜遅くなると、暗い場所も多いので気をつけて。
移動の際はバスも電車も、時刻表をよく確認したほうがいいです。詳しくは観光協会のHPなどから交通手段を確認してみてください。
旅行中は、那智勝浦町観光協会HPの『女子旅 in 那智勝浦』(http://www.nachikan.jp/)の情報にお世話になりました。
観光スポットはもちろん、お食事処やカフェ、テイクアウトできるパン屋さん、周辺地図などがコンパクトにまとまってますので、便利です。
海と山の雄大な自然に守られた聖地は、素朴でありながら、何かを決意したり、願ったりするパワーを後押ししてくれるような力強さを感じました。
アクセスやお天気に気をつけて、ぜひ一度行ってみてくださいね。
※この記事はタウンワークマガジンとガジェット通信で共同制作しました。
文・撮影:相澤マイコ
熊野速玉大社 http://kumanohayatama.jp/
熊野那智大社 http://www.kumanonachitaisha.or.jp/
熊野本宮大社 http://www.hongutaisha.jp/
那智勝浦町観光協会 http://www.nachikan.jp/
まぐろ三昧 那智~Nachi~ http://magurozanmai.com/
雨間 ~アマアイ~ http://amaai.net/
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。