花粉症の人がイラっとする“発症していない人”に知ってほしい行動あるある9
日に日に暖かくなり、気分も高まる春。しかし、花粉症に苦しむ人々にとっては、憂鬱この上ない季節なのではないでしょうか。バイトや勉強をしていてもなかなか集中できないだけでなく、花粉症の悩みとは無縁の人たちの「ちょっとした振る舞い」にも、ついイライラしてしまうものです。そこで、今回は世の「花粉症持ち」に聞き取り調査。周囲の(花粉症ではない)知人・友人・家族にこれだけは知っておいてほしい、気をつけてほしい行動をリサーチしてみました。
※新たな行動を3つ追加しました。(2019.3.5)
その1. 「花粉の付いた服を家のなかでバサバサしないで…!」
屋外だけでなく、衣服などにくっついて室内にも侵入してくるのが花粉の恐ろしさ。自身は玄関の前で入念に花粉を払い落しているのに、他の家族はリビングでコートをバサバサ。途端にくしゃみと鼻水があふれ出て……。本来、室内に入れば花粉症の影響は緩和されるはずなのに。本当に改めてほしいものです。
その2. 「もこもこした服で近づかないで…!」
普段はかわいい「もこもこ服」も、花粉症の人にとっては“凶器”になりえます。ウールのセーターはもちろん、フリースやツイードといった毛足が短いものも要注意。そんな恐ろしい「もこもこ」でひとたび外出しようものなら、たっぷりと花粉をためこんでしまうのです。冬のおしゃれの定番アイテム「ボアジャケット」なんて、見るだけで鼻がむずがゆくなっちゃいそう……。寒い日は、革ジャンとかポリエステルのコートとか、「表面つるつるのアウター」を着てほしい……。
その3. 「洗濯物は外に干さないで…!」
ポカポカ陽気の日は、ベランダや庭に洗濯物を干したくなるもの。その気持ち、とても分かります。でも、花粉症持ちにとって、外干しはすべてを台無しにする行為。せっかく洗濯し、綺麗に花粉を落としたのに……あっという間に粉まみれに逆戻り! 袖を通しただけで、体中がイガイガしてしまうんですよね……。特に雨上がりは花粉が飛び交うため、絶対に外に干すのはやめていただきたい!
その4. 「気軽に窓を開けないで!」
たとえ換気のためでも、花粉症持ちにとってはその一瞬が命取り。すぐに大量の花粉が室内に充満し、しばらくは辛い時間を過ごすことになります。お願いだから、この時期はむやみに窓を開けないで……。
その5. 「眠そうにしていても大目に見て!」
「じゃあ薬を飲めばいいじゃないか!」とおっしゃる方もいるでしょう。しかし、それはそれで、今度は「眠気」に苦しめられるわけです。薬を飲まないと鼻づまりで頭がぼーっとするし、飲んだら飲んだで眠い。どっちも地獄という二択なんです。なので、この時期だけは眠そうにしていても、どうか大目に見てください…!
その6. 「待ち合わせ場所を外にしないで! そして待たせないで!!」
この時期、屋外での「待ち合わせ」は花粉症持ちにとっては拷問にも等しい行為。さらに「ごめん!10分遅れる!」なんて連絡が来た日には、リアルに涙が止まりません。この時期だけは「ハチ公前」とか「◯◯駅前」とか「前」はやめにして、お店や駅の中など「中」集合にしませんか?
その7.「花粉症の辛さが分からない」←わざわざ言わないで
花粉症ではない人の口から出る「花粉症じゃないから気持ちが分からな〜い」発言。辛さを理解しろとは言わないが、こっちは本当に苦しんでいるのだから軽口をたたかないでほしい。イラッとするから。
その8.「気軽に外出のお誘いをしないで」
花見など、外出する遊びなどのお誘い。この時期は気軽にしないでほしい。全面的に歓迎できないんです。楽しみなワクワクする気持ちと、花粉で苦しみそうな不安のあいだで葛藤することになるので。
その9.「長時間ミーティングは勘弁して…」
サークルやゼミ、バイトなどでの長〜いミーティング。鼻をかむタイミングを探ったり、鼻水が垂れていないか気になったり、ティッシュを使い切ってしまったらどうしようとビクビクしたり、気が気じゃなくなります。この時期だけは長いミーティングを法律で禁止してほしい。
まとめ
花粉症の辛さや苦しみは、当事者以外にはなかなか想像しづらいことでしょう。そのため、上記の言い分も「身勝手だ」「わがまま言うな!」などと、一笑に付されてしまうかもしれません。しかし、自身も花粉症持ちの筆者としては、そんな恨みや文句を言いたくなるほど辛いものなんだということも、頭の片隅に止めておいていただけたらと思います。もしあなたの周囲に今回紹介したような行動をとる“発症していない人”がいたら、ぜひこの記事を見せて苦しさを理解してもらいましょう。
文:周東淑子(やじろべえ) イラスト:さじろう
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。