「浪人してもバレにくい」「免許を取る時期が遅れる」…早生まれあるある
日本では、誕生日が1月1日~4月1日までの間にある場合、俗に「早生まれ」と呼ばれています。
さて、そんな早生まれ。生まれてからずっと付き合う、体質のような面もあるだけにメリットもデメリットも感じている人が多いのではないでしょうか。今回はそんな「早生まれ」に関するあるあるを集めてみました。
1.誕生日が行事とかぶって悪目立ち
冬から春にかけて、早生まれの人が生まれる頃には季節の行事がたくさんあります。
年末から数えてクリスマス、大晦日、年明けてお正月、バレンタイン、ひなまつり、ホワイトデー……。
行事と誕生日がかぶりやすい期間でもあって「誕生日がバレンタインの人」「誕生日がひなまつりの人」で覚えられてしまったりする。
2.誕生日が休み期間中なので祝ってもらわれにくい
高校生は冬休み、春休みと各2週間ぐらい休みがあり、大学生に至っては1月~3月にかけて試験以外は基本的に休みなわけで、そうすると休み明けには自分の誕生日がなかったことになっている(忘れられている)。
「誕生日が行事とかぶって悪目立ち」とも少し繋がりますが、大晦日やお正月などの休み期間に誕生日を迎える人は忘れられがちであるという悲しい事実……。
休み期間でも覚えていてくれてLINEくれる友だち、本当にありがとうね……。
3.「早生まれなんだ~」という反応に疎外感
誕生日や星座の話で早生まれの話題になると、「早生まれなんだ~」という反応がよく返ってくる。返ってくるけど、あれ……なんか特別な感じがして嫌なんですよね。
もっと言うと、「早生まれなんだ~」という言葉に、「私とは違うんだね」という微妙なニュアンスを感じ取っている……。言っている本人たちには悪意がないのはわかるんだけど、早生まれには早生まれにしかわからない疎外感を感じているのです。
4.誕生日が遅いから若くいられる気がする
友だちグループの中でも誕生日を迎えるのが後半になる早生まれ。
小さい頃は早く誕生日を迎えたくて、先に誕生日を迎える友だちが羨ましかった。
だけど、年を重ねると周りが次々と誕生日を迎えていく中、なかなか誕生日が回ってこないのがむしろ優越感に変わります。次年度ギリギリまで若くいられるような気がするのだ!!!
5.免許を取る時期が遅れる
免許を取れるのは18歳から。普通車の教習所自体は17歳でも通えるのですが、仮免試験は18歳を迎えていないと受けることができません。
誕生日は自分ではどうしようもない問題なので大人しく18歳を迎える日を待ちましょう……。こういう時には、4月や5月ぐらいに免許を早く取れる友だちが羨ましく感じます。
6.浪人しててもバレにくい
メリットとしてこんなことも。同い年の期間は学年的には下の人たちとの方が長いので、浪人してもバレにくい。伝えるタイミングを逃すと、隠し事をしているような気まずさを感じる羽目に陥りますけど。
浪人した人にはメリットもある早生まれですが、「年いくつ? 一緒じゃん!(気さくなタメ口)」からの、ひとつ上だとバレた時の「あっそうなんですね(急な敬語)」は地味にしんどい。
7.「高校一年生は◯歳」の感覚が違う
早生まれの人と、それ以外の人で感覚的に違うもの……それは、「学年と年齢のイメージ!」。具体的に言うと、高1は15歳、高2が16、高3が17と……1歳ずれているのです。早生まれにとってはその学年の大半が誕生日前になるので仕方がないのですが一般的な感覚とずれてしまうんです。特に17歳って年齢はなんか謎の特別感があるけど、この感覚が一般的な感覚とずれてしまうのはちょっと悲しい。
以上、早生まれのメリット、デメリット8選でした。
特に小さい頃は体格差も出るし、誕生日がなかなか来ない気がするしで損な気分だったという人も多いのではないでしょうか。「早生まれ」というのは就業年齢に関する話なので、学校を卒業したら関係なくなるかと思いきやこれが大人になっても「早生まれだったら、私のひとつ上ですね」みたいな会話になりがちだったりします。
今回取材でたくさんの早生まれの方に話を伺いましたが、20歳を境に「早生まれでよかった」と思うようになる人が増えるそうです。なので、現段階で不便を感じている人は「早生まれでよかった」と思える日がきっと来ますから楽しみに年を重ねてくださいね。
文・イラスト:井口エリ
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。