過干渉な親との接し方【DJあおいの「働く人を応援します！」】

イラスト　沼田光太郎

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「うるさいなぁ」と思っているうちはいい子
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親に対して「うるさいなぁ」と思っているうちはいい子だと思いますよ。だって、親の言うことに従うかどうかは置いといて、少なくとも親の話はちゃんと聞いているわけですから、それだけでも大したものです。

本当に嫌気がさしてしまえば、もう反抗を通り越して無関心の境地になりますからね。
親の言うことなんてもはや馬耳東風、街の喧騒、風に揺れる葉の音、真夜中に突然「ヴーン」と鳴り出す冷蔵庫の起動音と同じ扱いになります。
そこまで行ってしまうと、親子と言えどもその関係の修復は難しくなってしまうかもしれません。
ちゃんと話を聞いているだけでもいい子だし、そんな子に育てた親も立派、誰も何も間違えてはいないと言っていいでしょうね。

話は聞いているんだから、あとはちゃんと話をすればいいだけ、たったそれだけの問題なのですが、若者にとってはそこが高い壁になっているのかもしれないですね。
若いうちは、コミュニケーション能力がまだ「同調のコミュニケーション」しかできていないことが多く、「異なる意見同士のコミュニケーション」が苦手なんですよね。
自分とは異なるという理由だけで反射的に拒絶してしまい、感情的になってコミュニケーションを拒否してしまう傾向にあります。

社会に出れば異なる意見の者ばかり、ちゃんとしたコミュニケーション能力が備わっていないと、社会ではあっという間に孤立、もしくは周りに流されるだけの運命になってしまいます。
そういう意味で言えば、親との意見の相違はちゃんとしたコミュニケーション能力を身に付けるための優しい通過儀礼、ここをクリアできてはじめて「大人」と言えるのかもしれません。

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たぶん、口うるさい親だって子供を言いなりにしようなんて思ってはいないんじゃないですかね？ただ「話」がしたいだけなんじゃないですかね？
何を思い何を考えどう動きたいのか、それを子供の口から聞き、あーでもないこーでもないと朝まで生討論したいだけ、それが「親心」なんじゃないかなと思いますよ。

親がおとなしくなるのは、世話を焼く側から、世話をしてもらう側になったとき。
子供が経験と共に成長し、親が加齢と共に衰退し、子が親を上回ってしまったとき、親は本当の意味で、子離れをするのだと思います。

口うるさいのはまだまだ元気な証拠、多少のことならご愛嬌だと思って、たまには話し相手になってあげてください、それが一番の親孝行ですからね。

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DJあおい
謎の主婦。ツイッターで独自の恋愛観を綴り、一般人としては異例のフォロワー22万。サブアカウントではフォロワーの恋愛相談にも乗り、こちらも異例のフォロワー15万。著名人のファンも多く、幅広い層から支持されているが、その素性はいまだ謎のまま。
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