「こうあるべき」思考から解放される方法【DJあおいの「働く人を応援します！」】

イラスト　沼田光太郎

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“べき思考”が強過ぎると他者が許せなくなる
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「こうあるべき」「こうすべき」という“べき思考”は、自分を律するための思考訓練みたいなもので、自己成就のためには必要なプログラムなんですよね。
でも、べき思考という自分に掛ける圧力が強過ぎてしまうと、その反動として他者を許せなくなってしまうんです。

例えば、他人の悪口や陰口は”言わないべき”なのですが、そのべき思考が強い人ほど他人の悪口や陰口を言う人を許しません。
なぜなら「私はこんなに我慢をしているのに」という不平不満が生じるからです。

本来は自分を律するため、「私はこんな人間になりたい」という自己成就のためだけにあるはずのべき思考が、その圧力が強過ぎると「私がこんなに我慢をしているのだから他者もそうあるべきだ」という正義の一蓮托生を強要してしまうわけです。
そのべき思考がウイルスのように伝播してしまうと同調圧力の出来上がり、
他人の悪口や陰口を言っているというだけでその者を吊し上げ、日頃の鬱憤を晴らすかのように嬉々として人権などないような扱いをしてしまう”正義警察”になってしまうということですね。

本来、他人の悪口や陰口程度の罪は「そういうのはあまり言わない方がいいよ」と嗜めるくらいの罰でちょうどいいのですが、強過ぎるべき思考で自浄できなかったストレスがそっくりそのまま他者に向けられてしまい、認知の歪みが生じてしまうということです。

べき思考をやめろとは言いません、しかし自分自身で自浄できる程度にその圧力はコントロールするように努めてください。
ケーキを食べる人にイラッとしたら、一旦ダイエットは中断すること。
仕事をサボっている人にイラッとしたら、自分も上手にサボってみること。
他者の悪口や陰口にイラッとしたら、自分も信頼できる人に少しくらいの愚痴を聞いてもらうこと。
他人にイラッとしたら、それは自分のべき思考の限界だと思ってください。

他者に寛容になることによって、自分の生き方は自由自在に変化していきますよ。

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DJあおい
謎の主婦。X（旧Twitter）で独自の恋愛観を綴り、一般人としては異例のフォロワー22万。サブアカウントではフォロワーの恋愛相談にも乗り、こちらも異例のフォロワー15万。著名人のファンも多く、幅広い層から支持されているが、その素性はいまだ謎のまま。
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