悪ノリって必要！？ コミュニティに特有なノリとの付き合い方【DJあおいの「働く人を応援します！」】

イラスト：沼田光太郎

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悪ノリコミュニティは全員疲れている
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サークルや飲み会でよくある、突然の無茶ぶりや悪ノリ。
やらなきゃノリ悪いって思われて浮きそうだし、
でも内心何が楽しいのかわからない。
いろいろ気遣いして疲れてしまうし、
一体どうやって付き合っていけばいいのかわからない…

主に大学生にありがちな悩みなのですけども、
悪ノリしてウェイウェイ騒いでいるコミュニティをよく観察してみると、
大きく分けて二種類の役割分担があるんですよね。

ひとつはイジる役割を担っている側、
もうひとつはイジられる役割を担っている側です。

そしてイジる役割に回る人というのは、
実は悪ノリやが苦手な人に多い傾向で、
彼等彼女等は、自分が悪ノリするのがイヤだから
違う人に悪ノリを無茶ぶりしたりして、
正確に言えば、彼等彼女等が悪ノリをしているわけではなく、
違う誰かに悪ノリさせるために
人をイジってウェイウェイ遊んでいたりするんですよ。

『イジられて馬鹿をやりたくない』
という自己防衛でイジる側に回っている人が多いので、
イジる人ほどイジられるのを極端に嫌ったりして、
悪ノリして大騒ぎをするほどのバイタリティはなく、
一人になると、わりと大人しい人見知りな人が
多かったりするんですよ。

飲み会等の大学生ノリが苦手な人ほどイジる側に回って
悪ノリの空気を主導的に作ってしまうということですね。

“イジる側”がイジるのを辞めれば、
イジりイジられの悪ノリコミュニティは無くなるのに、
『イジるのを辞めてしまったら自分がイジられてしまうかもしれない』
という強迫観念があるがゆえに
人をイジるのを辞められないという、
ある種の“人の弱さ”が、
学生特有の悪ノリコミュニティを形成しているわけです。

そういう意味で言えば、
その関係に気疲れしているのは
人をイジることで自分の身を守っている、
“イジる側”の人間でもあり、
もちろん悪ノリを無茶ぶりされる
“イジられる側”にもストレスはあり、
結局はそのコミュニティにいる人間の全てが
何かしらのストレスを抱えているということになりますね。

こういう悪ノリコミュニティは、
“イジる側”がイニシアチブを握りがちなのですが、
“イジる側”にイニシアチブがあると、
イジりがイジメになってしまうこともありますので、
それをさせないためにもバランサーとなる役割が必要です。

“イジられる側”をフォローして尊厳を守ってあげたり、
行きすぎたイジりはストップを掛けてあげたり、
“イジる側”にも“イジられる側”にも回らず、
両者の真ん中に自分の立場を置くように努めるのが
最も頭のいい付き合い方だと思います。

もちろんそれは容易いことではありませんが、
その真ん中の位置で培ったコミュニティスキルは、
今後の人生できっと役に立ってくれるはずですよ。

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DJあおい
謎の主婦。ツイッターで独自の恋愛観を綴り、一般人としては異例のフォロワー22万。サブアカウントではフォロワーの恋愛相談にも乗り、こちらも異例のフォロワー15万。著名人のファンも多く、幅広い層から支持されているが、その素性はいまだ謎のまま。
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