自分の居場所の作り方【DJあおいの「働く人を応援します！」】

イラスト：沼田光太郎

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【“居場所”は、自分が“帰る場所”】
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『家庭こそが唯一無二の自分の居場所なんだよ』とか、
『あなたを必要としてくれる場所があなたの居場所なんだよ』とか、
『だから自分の居場所を作るためには他者に貢献すればいいんだよ』とか、
偉い人は口を揃えて言うのですけど、正直私のような凡人にはピンとこないんですよね。

確かに家庭は自分の居場所で間違いないし、
自分を必要としてくれる環境も自分の居場所かもしれない、
そしてそのために他者に尽力するのも間違いではないと思うのですけど、
それだけが自分の居場所だと思うとちょっと息苦しいんですよね。

おそらく家族や友人等、自分を必要としてくれる人は自分に気を遣ってくれていると思うし、
それはとても有り難いことで感謝しかない。
だけれども、その愛情に甘えっぱなしでいるほど図々しくはないし、
やはり愛情には愛情で返さなければ気が済まないわけで、
家族や友人、自分を必要としてくれる全ての人には気を遣うんです。

それは自分だけの居場所ではないから、
共有すべき大事な場所だから最低限の気は遣うんですよ。
そこは間違いなく自分の居場所であることはわかっていますし、
また有り難いことだとも思っていますが、
だからといってその場所だけが自分の居場所だと思うと、
世界が狭く感じると言うか、閉塞感に苛まれると言うか、
なんとも居た堪れない気持ちになるんですよね。

誰かと共有できる場所も大切なのはわかっていますが、それだけでは物足りない。
もっと『自分』という存在を感じたい、純然たる自分で居られる場所が欲しいという
欲求に駆られるわけです。

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人と人との間の関係性に『人間』が在るわけですが、
長らく『人間』をやっていると一人の『人』に戻りたくなるんですよね。

自分が身を寄せる環境から単身飛び出し、
一人で映画を観に行ったり、
一人で買い物に行ってみたり、
一人で軽くぼっち旅をしてみたり

一人になることによって『自分』という存在が何者なのかがなんとなくわかり、
そして普段自分が身を寄せる環境を俯瞰で見ることができ、
その場所の大切さを再認識して、
自分を必要としてくれる場所に気持ち良く帰ることができるんですよ。

大事なのは一人になれる場所。
そこがなければ大切な人と共有すべき場所も、
次第にストレスが蓄積されるだけの場所になってしまうということです。

特に女性はソロ活動が苦手な人が多い傾向があって、だから人間関係に辟易して、
大切な居場所も大切にできなくなってしまう人が多いような気がします。

お一人様を楽しめる心を身につけてください。
お一人様になれる居場所があれば、
自分の居場所は『居着く場所』ではなく、『帰る場所』になりますからね。

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DJあおい
謎の主婦。ツイッターで独自の恋愛観を綴り、一般人としては異例のフォロワー22万。サブアカウントではフォロワーの恋愛相談にも乗り、こちらも異例のフォロワー15万。著名人のファンも多く、幅広い層から支持されているが、その素性はいまだ謎のまま。
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