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2020年05月20日

美容師の仕事内容となり方│資格取得方法、年収、求められるスキルなど

美容師 なり方 給料 タウンワーク townwork流行に敏感で、オシャレな髪型やメイクなどを提案する「美容のプロ」のイメージがある美容師。仕事内容をはじめ、なり方、資格取得方法、給料や働く場所、将来性、向いている人など解説します。

美容師の仕事内容とは

美容師とは、お客様の好みや希望を聞き、個々の髪質などを把握したうえでヘアスタイルをつくりあげる技術者のこと。シャンプー、ヘアカット、カラーリング、パーマ、ヘアセットなど髪を美しく仕上げる施術を行います。髪の毛を扱うだけでなく、専門の知識を身に付けてメイクや着付け、ネイルなどを提供することも。同様にヘッドスパやマッサージなどお客様がリラックスできるような施術を行うサロンもあります。最近では、多くの資格や技術を身に付けてトータルビューティーを提案する美容師も増えています。最近人気のまつ毛パーマやまつ毛エクステなど目元のケアを行うアイリストも美容師免許が必要となります。

 

美容師になるには

美容師になるには国家資格である「美容師免許」の取得が必須です。この資格を取るには厚生労働省が指定する美容師養成学校(昼間過程2年、夜間過程2年)の必要過程を修了すると受験資格を得られ、国家試験を受験し合格すると、美容師免許を取得することができます。受験資格は、3年間の通信課程で得ることも可能です。

美容師になるまでの過程

高校(*)

美容学校などの美容師養成施設
(昼間・夜間2年、通信3年)

美容師国家試験

免許申請・登録

美容室に就職

(*)高校卒業が必須かは、美容師養成施設の入学規定による

美容師の国家資格取得方法

美容師免許資格試験は毎年2月と8月の2回行われます。一般的には美容師養成学校卒業前の2月の受験が多く、そこで不合格になった場合、翌年度の8月に再度受験することになります。気になる難易度ですが、筆記試験は各課目に分かれており、全55問中、60%の正答率といずれの課目でも無得点がなければ合格となります。授業をしっかり受け、過去問に取り組めば十分合格できる内容です。
実技試験は減点方式となり、第一課題のカッティングは30点以下、第二課題のオールウェーブセッティングかワインディングも30点以下の減点であれば合格になります。実技試験は技術だけでなく用具や衛生上の取り扱いも審査対象に。実技に関しては当日のコンディションにも左右される内容かもしれません。ただ、これまでの2月の試験合格率は80%以上と比較的高いため、落ち着いて取り組めば、十分合格しやすい資格といえるでしょう。
無事合格し、登録申請をすると美容師免許の資格が取得できます。

スタイリストになるまでの流れ

美容室に就職後すぐは、スタイリストアシスタントとして働くことになります。主な仕事内容としては店内の清掃、タオルなどの洗濯や備品調整、お客様のシャンプーやスタイリストのパーマ施術の補助業務など。営業終了後にカットやパーマなどの自己練習を行うため、スタイリストになるまでは自分の時間がなかなかとりにくく大変なことも多いでしょう。
お店にもよりますが、アシスタントを2~3年程経験し、サロン内の技術試験を合格してスタイリストになることが多いようです。大型店の場合、多くのアシスタントがいるためスタイリストデビューが少し遅くなることも。個人店だと人が少ない分、任せてもらえることも多く、スタイリストデビューが早いこともあるようです。ただ、大型店は個性あるスタイリストが揃っているため、それぞれの技術を学ぶことができ自分のスキルにつながるという利点もあります。

美容師の年収/給料

厚生労働省の2018年度の「賃金構造基本統計調査(*)」によると、美容師の平均年収は245.9万円です。ただし、アシスタントの間は150~240万円程度となり、月給にすると約13~17万円程度のようです。スタイリストになると月給に加え、お客様からの指名による歩合制をとる店も多く、トップスタイリストになると400~600万円程度になる人も。自分の頑張りが給与に反映される職業でもあります。

(*)出典:厚生労働省 賃金構造基本統計調査2018年度

美容師の就職先

美容師は、美容室・美容院に勤務することが多いでしょう。サロンにも個人経営の小規模サロンからチェーン店などさまざまな店舗があります。最近ではシャンプーとカットだけの低価格サロンやヘアセット専門店、メイクやスタイリングまで行うトータルサロンなど幅広いジャンルのサロンがあるので、自分がどんな働き方をしたいかを考えたうえで就職先を選ぶとよいでしょう。また、移動するのが難しいお客様のために、介護施設や自宅まで美容師自らが伺う訪問美容師として働く道もあります。

美容師の将来性

美容室・美容院の数は年々増加傾向にあることや、さまざまな形態のサロンが増えたことで、働く場所に困るということはないでしょう。AI化が進む昨今でも、お客様個々の要望や髪質にあわせた丁寧な施術は機械化することは難しく、今後も美容師の技術が求められそうです。
また、高齢化社会を迎え、病院や介護施設に訪問して高齢者のヘアカットを担当したり、美容師免許に加え、厚生労働省認定の協会が発行している認定福祉美容介護士の資格を取得すれば、介護が必要な人や障がいを持っている人に美容サービスを提供することもできます。このような働き方の美容師は今後もニーズが高まるでしょう。
また、近年では、小さい子どもがいるママさん美容師でもパートなど短時間勤務で働ける美容室が増えてきており、子育てしながら長く続けられる職業になりつつあります。

美容師に求められること

お客様の髪や体に触れて施術を行うため、まずは確かな技術が必要です。髪型の流行だけでなく、パーマ剤やヘアカラー剤なども年々、進化しているため、常に新しいことに目を向け、かつ技術向上を怠らない努力ができるよう「お客様を美しくする」という強い気持ちを持っていることが大切でしょう。とはいえ、美容師はお客様あっての仕事。技術だけでなく、お客様がどんなスタイルにしたいかをヒアリングできるコミュニケーション能力も求められます。また、立ち仕事でもありお客様がひっきりなしにいらっしゃると休憩がとれないことも多々あるため、体力にある程度の自信があることが必要とされます。

美容師に向いている人

美容やファッションに興味があり、新しい情報を取り入れることが好きであること。ヘアスタイルやメイク、ネイルなどお客様を美しくするための情報を広い視野で集められることが重要です。そして、集めた情報をもとに、お客様の要望に応えながらも自分のアイデアでよりお客様を喜ばせたり、いままで知らなかった一面を引き出し満足してもらうことが醍醐味でもあるので、お客様とのコミュニケーション能力も必要になります。
美容師というと手先の器用さが必須だと思われますが、練習を繰り返すことで技術は確実に向上します。器用さよりも、技術を向上させるためのアシスタント時代の下積みや自分の時間を減らして練習に打ち込める粘り強さと、美容への熱心さをいつまでも持ち続けられる人が向いているでしょう。

履歴書や面接で伝える志望動機の例文

まずは数多くある美容室の中で、なぜそのお店を選んだかを明確に伝えましょう。休みや給料などの条件面ではなく、サロンの方向性や特徴を理解したうえで「お店の方針に感銘を受けた」など、考えに沿うような理由を伝えます。
そして、入社後に自分がどのような働き方をしたいのか、どのように貢献できるかを具体的に伝えるといいでしょう。

<文例>
「前職はチェーン展開するサロンでスタイリストを3年経験しました。駅ビルに入っていた店舗ということもあり、短い時間での施術を求められることが多く、もっとお客様とじっくり向き合いながら施術がしたいと思い、転職を希望しました。貴社の「お客様ひとりひとりの個性を大切にする」というコンセプトは私が美容師として働くうえで一番大切にしていることですので、ぜひ、こちらで働きたいと思い、応募致しました。3年の経験で一通りの技術スキルは習得しております。こちらでは、いらっしゃったお客様が要望以上の仕上がりに喜んでいただけるような確かな施術と接客で、何年にも渡り指名いただけるような美容師として働きたいと思っています」

履歴書や面接で伝える自己PR例文

自己PRで伝えたいのは大きく2点。まずは「技術力」です。前の職場でどのような仕事で認められていたのか。もし、まつ毛パーマやネイルなど髪の施術以外の技術があれば伝えましょう。そしてもう1つは「コミュニケーション能力」。お客様と円滑なコミュニケーションがとれるかどうかは店の売上にも左右される大事な要素。自分が大切にしているお客様との接し方や、これまでのお客様とのエピソードや顧客数などを簡潔に伝えるのがオススメです。

<文例>
「これまで2つのサロンで、さまざまな髪質のお客様のヘアスタイルを仕上げてきたことで、技術力だけでなく、どのようなお客様でも対応できる柔軟な接客力を培ってきました。前の職場ではヘアスタイルだけでなく、まつ毛パーマやメイクアップなどトータルビューティーを提案しており、個人指名のリピート率を8割まで伸ばすことができました。お客様ひとりひとりの個性を客観的に判断して、美しさをより引き出すのは得意だと自負しております。経験に基づいた技術力で、お客様と信頼関係を築きながら美しさを引き出せる美容師として貴店で頑張りたいと思っております」

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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