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2020年12月23日

声優/アーティスト・降幡愛インタビュー『バックボーンの違う人と繋がれる貴重な場所がバイト先だった』

降幡愛 インタビュー タウンワークマガジン townwork2015年に『ラブライブ!サンシャイン!!』の黒澤ルビィ役で本格声優デビューをし、2020年9月にはアーティストデビューを果たすなど、多岐に渡り活躍中の降幡 愛さん。声優になるために色々な経験をしたかったという貴重なバイト時代のお話を中心にインタビュー。
さらに、12月23日にリリースされた、80’sシティポップサウンド全開の新作『メイクアップ』についても制作エピソードを伺いました。

 

全曲作詞を担当、それぞれの物語に染まった“降幡 愛”の世界を収録!

——80年代サウンドが印象的なアルバムですが、まずは表題曲の「パープルアイシャドウ」について教えて下さい。

実はもっと先のタイミングで発表することを考えていたのですが、すごく良い仕上がりになったので、ミニアルバムの表題曲として収録することが決まりました。梅雨をイメージしていたこともあって、雨がテーマになっているのですが、“雨が嫌いな女性”をイメージして歌詞を書きました。

——すべて降幡さんが作詞をされていますが、制作過程で特に印象に残っている楽曲はありますか?

「真冬のシアーマインド」は、ウィンターソングなのですが、歌詞をプロデューサーの本間昭光さんに渡した時に「歌詞で曲のイメージがすぐに浮かんだ」と言ってもらえたのがすごく嬉しくて印象に残っています。それと「SIDE B」は、前作のデビューミニアルバムの曲「Yの悲劇」のアンサーソングとして作っているので、二倍楽しんでもらえたら嬉しいです。

——レコーディングで意識したのはどんなところでしょうか?

声優の役柄として歌う時は、その役に合わせた歌い方をすることが多かったので、自分名義で歌う時は、自分らしさを意識して真っ直ぐに歌うことを意識しました。特に、「RUMIKO」が仕上がった時に、スタッフさんに「歌い出しがスパンときた」と言ってもらえて、ようやく降幡 愛としての歌い方を見つけられた気がしました。

——言葉選びも時代を反映しているなと思いました。

80年代の歌詞はカタカナを使った曲が多かったので、「ルバートには気をつけて!」の歌詞にある“シネマティックリアル”などカタカナ造語にも挑戦しました。普段から気になる言葉はメモをしますし、スタッフさんと会話をする中で生まれるものもあります。ただ、歌詞を書き出すと夢中になってしまうので、改めて見ると自分でも面白いなと思いますね(笑)。それと“愛してるよ”とか“美しいね”といったストレートな表現は、歌だから言えるという特権を使わせてもらいました。

——内容としては男女の物語が多い印象を受けました。

そうですね。人と人とのつながりにロマンを感じるタイプなので、相手とはどういった関係性で、その時に主人公は何を感じているのかというバックボーンを考えて、そこに自分が感じることを落とし込むことが多いです。

今回は、「RUMIKO」「桃源郷白書」のように男性目線で書いた歌詞もありますし、楽曲のテイストにしても、バリエーションのあるものが揃ったと思います。タイトルの『メイクアップ』が表すように、それぞれの物語に染まった降幡 愛を感じてもらえたら嬉しいです!

 

飲食、コンビニ、アパレルショップ――声優という夢があったからこそ、色々な経験をしてみたかった

降幡愛 インタビュー タウンワークマガジン townwork——ここからはバイト経験について伺いたいと思います。

高校3年の時に、友だちが働いていたステーキ店のホールで卒業までの3ヵ月働きました。その時はバイト代が欲しいというよりは、高校生になったら“社会経験としてやるものなのかな”という感覚でした。

——初のバイトを経験してみていかがでしたか?

“学生だけど店員さんとして見られるんだ”ということを実感しました。お客さんにとっては当たり前の事ですし、早く仕事を1人で出来るようになろうと必死でした。

——高校卒業後は、どうされたのでしょうか?

上京して専門学校に通いながらコンビニで働きました。コンビニを選んだのは、「お弁当温めますか?」が言いたかったんです。でも、専門学校が午後のクラスだったので、早朝しかバイトに入れなくて、あまりお弁当を温める方がいなかったのは残念でした(笑)。

——意外な理由が飛び出しましたが、好奇心で飛び込むタイプなのでしょうか?

そうですね(笑)。その後は、声優としての大きなオーディションが決まるまで、靴下やインナーなどを揃えているアパレルショップで働きましたが、昔から声優を目指していたので、様々な人物像を演じるためにも、色々な経験をしておきたかったんです。それと、元々が人見知りだったので、それを克服するために接客業を中心に少しでも興味のあるものを選んでいたんだと思います。

 

身近で応援してくれる人に“良い報告をしたい!”というのがモチベーションになった

降幡愛 インタビュー タウンワークマガジン townwork——バイトを通して学んだことはありますか?

人間関係が第一ですが、一緒に働く方たちの人柄を知るのも楽しくて。同じ趣味の人同士が集まって話が合うのは当たり前ですが、色々なバックグランドを持った人たちと話せたことで自分の固定概念を壊してもらえたと思います。

たとえば、お互いの地元の話をしたり、その人がこれまで経験してきた話を聞いたりすることで知識が増えるのも楽しかったですし、仲間の姿を見るだけでも“仕事をしている時の顔と、オフの時の顔は違うんだ”とか学ぶことは多かったです。学校以外で人とつながれる場所がアルバイトだったので、すごく貴重な時間だったと思います。

——そのアパレルショップではどれくらい働いたのでしょうか?

声優の事務所にも所属していましたが、平行して3年間は働きました。バイトの仲間がすごく優しくて、オーディションの時はバイトを代わってくれたり、役が決定した時は一緒に喜んでくれたりしたんです。応援してくれる人がいることで、“みんなに良い報告したい!”というモチベーションにもなりました。今でも、ライヴに来てくれたりと仲良くしています。

 

怒られて凹むより、まずは認められるようになろうと切り替えていました

降幡愛 インタビュー タウンワークマガジン townwork——仕事内容はどんなものでしたか?

接客と在庫補充が主な仕事でしたが、レジ1つをとってもクレジットカードの支払い方法や領収書の書き方など、知らないことがたくさんあってアタフタしました(笑)。それとお店を営業しながら、店頭の商品を数えて棚卸もしていたので慣れるまでには3−4ヶ月くらいかかりました。

——特に大変だったのはどんなことでしょうか?

接客ですね。インナーのサイズを測る時に手間取ったり、素材を聞かれた時に答えられなかったりと悔しい思いもたくさんしました。それと店長が厳しい方だったので、まずは店長に認めてもらえるように頑張ろうと思っていました。

——負けず嫌いですか?

そうかも知れないです(笑)。怒られると凹みますが、それより“指摘されないくらいに出来るようになろう”と思うタイプですね。

 

仕事は1人でしているわけではないから、みんなを巻き込んで全力で楽しんでいきたい

降幡愛 インタビュー タウンワークマガジン townwork——その負けん気は、声優やアーティストという仕事をする中でも発揮されていそうですね。

仕事をするうえで大事にしているのが全力で楽しむことなんです。悔しいことがあっても、それが形になって満たされると帳消しになります(笑)。だから、上手くいかない時は悔しさをバネにして、達成した時のことをイメージして取り組むようにしています。

——楽しみは自分から見つけに行こうと。

そうですね。自分が“つまらない”と思ってやっていたら、周囲にも伝染すると思うので。仕事は1人でしているわけではないということは、意識するようにしています。

——そう思うようになったキッカケはありますか?

アパレルショップでバイトをした時に、仲間と働いたのがすごく楽しかった経験が大きいと思います。

——たとえば、苦手な人と一緒に仕事する場合はどうしていますか?

100パーセント嫌な人というのはいないと思っているので、どこかに良いところを見つけるようにします。自分から好きになることで、お互いに“相手のために頑張ろう”と思える関係性でいられたらステキだなと思っています。

——アルバム制作のお話でも“人とのつながりにロマンを感じる”とおっしゃっていましたが納得です!

以前、マネージャーさんに「スタッフも命をかけてやるから、あなたも同じくらいの気持ちでやりなさい」と言ってもらったことがあるんです。辛い時も自分だけが頑張っているわけではなく、みんなの力があって私がいる。だからこそ、これからもたくさんの人を巻き込んで“楽しい”を広げていけたらと思っています!

降幡愛 インタビュー タウンワークマガジン townwork

■Profile
降幡愛
(ふりはた・あい)

2015年に『ラブライブ!サンシャイン!!』の黒澤ルビィ役で、本格声優デビュー。同作品のスクールアイドルグループAqoursのメンバーとして活動し、2018年には東京ドーム2daysライブにて、 国内外ライブビューイングを含め15万人を動員。同年末の第69回NHK紅白歌合戦に出演を果たした。声優以外にも多岐にわたって活動しており、2017年からは『フォトテクニックデジタル』にて「降幡写真工房」の連載を行なっている。2020年にMini Album『Moonrise』でソロアーティストデビューを果たし、ソロアーティストとして80’sシティポップを発信している。

◆降幡愛 OFFCIAL SITE:https://furihataai.jp/
◆降幡愛 Official Twitter:@furihata_ai

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影・河井彩美 取材・文:原 千夏

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